あなたが平均的なユーザーなら、いつも使っているパスワードは、おそらくあまり安全なものではないでしょう。
「123456」や「password」など、簡単に推測できるものかもしれませんね。そのようなパスワードは、覚えやすいのですが、同時に見破られやすくもあります。
ネットワーク上で、あなた自身と、あなたのデータの安全を保ちましょう。この記事では、オンラインでアカウントを設定する時に避けるべき「よく使われるパスワード」をリストアップしました。また、より強固で安全なパスワードの選び方もご紹介しています。
決して使ってはいけない、よく使われるパスワード
なぜパスワードに気をつけるべきなのでしょうか。自分がパスワードを盗まれることはないだろう、と思っている人もいるかもしれません。
しかし、フォーブス誌によると、2021年に調査した企業でサイバー攻撃の被害やデータ漏洩が起きた平均件数は、前年と比べると15.1%も増加しています。誰もがハッカーの攻撃対象になり得るということです。
もし以下に挙げているパスワードのいずれか(あるいは似たようなものでも)を使っているなら、ただちに変更する必要があります。
- 123456
- Password
- 12345678
- Qwerty
- 123456789
- 12345
- 111111
- 1234567
- 123123
- Qwerty123
- 1q2w3e
- 1234567890
- DEFAULT
- 0
- Abc123
- 654321
- 123321
- Qwertyuiop
- Iloveyou
- 666666
CNBCの記事によると、これらのパスワードは、モバイルセキュリティ会社Lookoutが新たに発表した報告書に載っているもので、ダークウェブ(通常の方法ではアクセスできない、匿名性が高いウェブサイト)に出回っているリストや、データ漏洩が起きた際のパスワードによく見られるものです。

セキュリティ上問題があるこれらのパスワードのほかにも、安全性の低いパスワードは避けたほうがいいでしょう。典型的なのは、個人情報を使ったものです。
たとえば、家族や友人の名前、子どもやパートナー、ペットの誕生日、場所の名前(子どもの頃住んでいた場所など)、あるいは好きな映画や有名人、趣味などがあります。
ハッカーは、こうした傾向をよくわかっていて、パスワード・スプレー攻撃(多数のアカウントに同じパスワードでログインを試みて、アカウントを乗っ取る方法)のような力ずくの戦略で認証情報を推測し、アカウントに侵入してきます。
パスワードの強度を上げるには
ネットワーク上で自分自身を守り、サイバー攻撃に遭わないようにするための1つの方法は、推測が難しい独自のパスワードを選ぶことです。クセがあればあるほど良いでしょう。
自分しか知らないような情報をもとに文字をいくつか選び、それにひねりを加えてください。たとえば、好きな映画のタイトルとキャッチコピーの頭文字をすべてつなぎ合わせて、そこに、初めて外国に旅行した日付の数字を加えるなどです。
絶対に安全なパスワードはありませんが、このようにして組み合わせたパスワードは、見破られにくいでしょう。
推測されにくいけれど、覚えやすいパスワードをつくる方法はたくさんあります。これまでの枠にとらわれずに考えてください。
複雑なパスワードを考え出したけど、自分で忘れてしまったらどうしよう、と思う人もいるかもしれませんが、実は、そんな心配はいりません。あなたのためにパスワードを保存し、管理してくれる、パスワードマネージャーという優秀なツールがあるのですから。
同じパスワードを複数アカウントで使うことも考えものです。同じパスワードを使っていると、あるサイトでそのパスワードが漏れてしまったら、サイバー犯罪者はほかのサイトにもアクセスできてしまうかもしれません。
それぞれにユニークなパスワードを選んでください。
ネットワークを安全に使う
ネットワークの安全性は、私たちが努力して守らなければならないものです。オンラインでの安全を保証してくれる情報や防衛手段で、身を固めましょう。
複雑なことをする必要はありません。強固なパスワードを選べば、「最前線の守り」があるべき位置についたことになるのです。
Image: Shutterstock/Source: Forbes, CNBC
Original Article: Your Data Is Not Safe if You Use Any of These 20 Passwords by MakeUseOf