英語に「You never get a second chance to make a first impression.(第一印象を与えるチャンスは2度とない)」ということわざがあります。
第一印象を気にする国民性なのかはわかりませんが、アメリカの映画やテレビ番組では出演者の歯の白さや歯並びの良さが目立ちます。
一般人も日本と比べて歯並びが良く(大人でも矯正する人多し)、歯の健康を大事にしている印象があります。
以前それについて疑問に思い調べてみたところ、移民の多いアメリカでは笑顔、特に口元が表情にとって重要視されていることがわかりました(なのでマスクが定着しないようですが)。
皆さん、服や髪型、肌の手入れには気を配っていても、口元の健康はどうでしょうか。
日本はアメリカほど口元を重要視していないと言っても、歯の色が汚いと「だらしない生活をしているんだろうな」と相手に思われるでしょうし、口臭は相手に生理的嫌悪感を抱かせるきっかけにもなります。
歯磨きも立派な身だしなみ。きっちり手入れするのはビジネスマナーです。
歯磨き粉を使わなくなった経緯
前置きが長くなりましたが、今回のTiny Hackは「やめてみた」もの。
それは「歯磨き粉」です。
「歯磨き」とは「歯ブラシと歯磨き粉」がセットになっていると思い込んでいたのですが、1年ほど前にその考えが覆されたのです。
著者の住むアメリカでは6カ月ごとに推奨されている歯医者の定期検診・クリーニングに行ったときのことです。
ちょっと歯茎の状態が良くなかったようで、歯科衛生士と歯医者さん両方から「歯がよく磨けてないみたいだから電動歯ブラシ使ってみたら?」と勧められました。
聞いてみると、彼らも電動歯ブラシを愛用しているというではないですか。
でも、電動歯ブラシって歯磨き粉と一緒に使えるのだろうか? あの高速回転じゃ歯磨き粉の泡がまわりに飛びまくりそうじゃん、と思い尋ねてみると…
「What about toothpaste? (歯磨き粉はどうすればいいんですか?)」
「You don’t have to use it. (別に使わなくてもいいよ)」
え〜〜、そうなんだ! と思わず内心、驚きました。
そこでさっそく電動歯ブラシを購入。フィリップス ソニッケアーのもっともベーシックなモデルです。
ブラシの回転は高速ですが、歯に当たる感覚はそれほど強くありません。そして使用をはじめて2分で自動オフになるシステムです。
最初は2分は長いと思いましたが、慣れてしまえば楽チン。ブラシを歯に当てるだけでブラシが磨いてくれます!
定番歯ブラシでは磨きにくい箇所も電動歯ブラシならちゃんと届いて磨けて、歯磨き粉を使わなくてもしっかり磨けた感は「高」です。
ただ誤解のないように言っておくと、電動歯ブラシでも歯磨き粉を使ってもOKなんだそう。フィリップス ソニッケアーでは使うときは米粒大の量としています。
ツールよりも歯磨きそのものが大切だった
さて、その結果やいかに…?
電動歯ブラシにしてから6カ月後の検診では歯科衛生士さんに歯垢が少なくなったと言われました(やった!)。歯医者さんにも歯や歯茎の健康を確認してもらいました。
そこで思ったのです。歯磨き粉を使うと泡立って磨けたような気になるけれど、自分で思っていたほどきちんと磨けてはいなかったのではと。
歯磨き粉を使うよりも歯ブラシの動きで歯がきれいになっていなければ、歯磨きをした意味はないのではと。
というわけで、子どものころからそういうものだと思ってやっている習慣を見直す機会になりました。
もし自分の歯や歯茎の状態が好ましくないなら、ツール(歯ブラシや歯磨き粉)を変えたり試したりする前に、歯が磨けているかどうかその行為を振り返ってみるといいかもしれません。
とはいえ、定番歯ブラシと歯磨き粉は旅行中や気が向いたときにまだ使っています。でも、旅行中に2週間ほど定番歯磨きをしていたら、あまり磨けていない感じがしました。
電動歯ブラシはブラシヘッドが取り外しできるので、ブラシが1本でもヘッドを取り替えれば複数人で使用可能。家族で使えばそれほど高い投資ではありません。
著者個人の追加のおすすめはデンタルフロスです。
歯から全身の健康アップを目指そう
日本心臓財団では、歯の健康は心臓の健康にも深く関わっていると述べています。歯の健康を推進すれば、体全体の健康度もアップしそうです。
マスクをしなくてすむようになったとき、自信を持って口元を見せたい。それには歯の健康が大事、そして毎日の歯の手入れがそれを左右します。
皆さんも、あらためて歯磨き習慣を見直してみては?
Source: Mashing Up, フィリップス ソニッケアー, 日本心臓財団