就職活動には不安が付き物です。

それだけでも辛いものですが、受信トレイを絶えずチェックして、採用担当者からようやく届いたメールを開くと、「残念ですが…」とか「とても素晴らしい資質をお持ちですが、残念なことに…」など見たくもない言葉が書かれていたりします。

この「残念」という言葉にはいつも傷つきます。

ショックから立ち直り、別の求人募集に進む前に、この不採用通知にはどのように対処すればいいのでしょうか?

すべての不採用通知に個別の返信が要るのでしょうか?

その場合は、どのように返信すればいいのでしょう?

今回は、キャリアの専門家であるDan Schawbel氏とJenny Foss氏に話を伺いながら、不採用通知に冷静に対応し、「残念ながら」という言葉すらチャンスに変えられるかもしれない方法をお教えしましょう。

不採用通知でも返信を。戦略的にも効果的

キャリア専門家の両者ともに、不採用通知に返信するのは良い行ないだと言っています。やり方次第では「返信するのは戦略的にも有益だ」と、Fossは語っています。

礼儀正しく、潔い返信であれば、人事や採用担当者の目に留まり、今後求人が出た時のために覚えておいてもらえるかもしれません。

Schawbel氏も「返信に対して反応がもらえなくても、失うものは何もありません」とつけ加えます。ただし、面接に行く前の段階で、どう見ても自動返信の不採用通知には、返信する必要はないでしょう。

不採用「こそ」成長の絶好のチャンス

Foss氏もSchawbel氏も、不採用になった時こそ、重要なフィードバックが得られる絶好のチャンスだと強調。

たとえ、面接で失敗したとわかっていても(おそらくそうなのだと思いますが)、誰にでも盲点はあります。

面接官が、あなたの面接に足りない技術や、次の求人に受かるために必要なことを教えてくれるかもしれません。

次に、上記のようなフィードバックがもらえる不採用通知への返信の書き方をお教えします。

不採用通知への返信の書き方

不採用通知の返信で一番大事なのは、以下の2点です。

  1. 人事や採用チームが時間を割いて検討してくれたことに感謝する。
  2. 今後の就職活動で活かせるように具体的なフィードバックがもらえないかとお願いする。

自分の気持ちを長々と述べず、簡潔で好感の抱ける返信を心がけるようにと、Schawbel氏はすすめています。

またFoss氏は、問題なさそうであれば、「LinkedIn」などで引き続き連絡を取れないかと頼んでみるようにとアドバイスをしています。

さらに、担当者にもっと自分にふさわしい職種やポジションが社内にないかと尋ねることもすすめています。なぜなら、「ほかの採用担当者やチームがあなたに会いたがるかもしれないから」とのこと。

専門家による不採用通知への返信の見本

お世話になります。

ご連絡をありがとうございます。お察しの通り、今回不採用になったことは非常に残念ですが、御社のご発展をお祈りしております。

いつの日か御社でご一緒できることを望みつつ、引き続き就職活動を続けていく予定です。

つきましては、面接のスキルアップや自分の適正をより明確にするために、具体的なフィードバックやご意見などがございましたら、ぜひともご教示いただけないでしょうか。

改めまして、この度は本当にありがとうございました。

今後また同じような機会がございましたら、お気軽にお声掛けいただけますと幸いです。

ほかにもこちらに不採用になった場合の大人な対処法がいくつかあるので参考にしてみてください。

どんな時も冷静かつ堂々と、大人な振る舞いを

今は不採用の通知に落ち込んでいる真っ最中かもしれませんが、不採用になった会社に感謝の気持ちを伝え、フィードバックを求めるために返信をするのは間違っていません。

どんな精神状態でも、冷静に堂々と振る舞うよう心がけることが大事だとFossは言っています。

面接や不採用通知のプロセスで、人事や採用担当者の態度が本当に失礼だったり、不愉快なものでない限り(そして二度と顔を合わせないほうがいいと感じない限り)、社会人らしく振る舞いましょう。

面接をしてくれた会社の発展を祈り、将来この会社で働く機会があればうれしいと思うなら、そのことをきちんと伝えてください。

これで無双できる! 転職を成功に導く5つのポイント | ライフハッカー[日本版]

これで無双できる! 転職を成功に導く5つのポイント | ライフハッカー[日本版]

面接後も気を抜くな! 採用を勝ち取る人が面接後に必ずしていること | ライフハッカー[日本版]

面接後も気を抜くな! 採用を勝ち取る人が面接後に必ずしていること | ライフハッカー[日本版]

キャリア転換・転職のタイミングを見極めるチェックリスト | ライフハッカー[日本版]

キャリア転換・転職のタイミングを見極めるチェックリスト | ライフハッカー[日本版]

>>「35歳からの転職」の記事を見る

Source: Dan Schawbel, jobjenny.com