ライフハッカー[日本版]とBOOK LAB TOKYOがコラボするトークイベント「BOOK LAB TALK」。第18回目は、『すぐに結果を出す新入社員は、「これ」だけやっている 20代のうちに身につけておきたい「しごと」のコツ』の著者・伊庭正康さんをゲストにお招きしました。

年間200回を超える研修や講演に加えて、これまでに約35冊の著書を執筆。ライフハッカーの人気連載『伊庭正康の「最高効率ワークハック術」』も締め切りに遅れたことが一度もないという伊庭さんは、まさに「しごと」の達人です。

今回はご自身のご経験とともに、身につけておきたい社会人としての基礎力「結果」を出すために必要な姿勢など、幅広くお話を伺いました。

仕事人生のほとんどは「信頼残高」で決まる

本書の中で、仕事を「自分への投資」という観点で捉え直すことを推奨する伊庭さん。

このところ「FIRE」や財テク、副業への注目が高まっていますが、20~30代が本当に投資すべきは、お金よりも「仕事のノウハウ」だと熱弁します。

「『仕事に投資する』とは、具体的に言うと『信頼残高を蓄える』こと。

つまり、社内外で『この人に相談したい』『この人ならちゃんとやってくれる』と思ってもらえる人になることです。

チャンスはある特定の人に集まるようになっています。『誰にしようかな』の連続の中で、いつでも名前がすぐ挙がる、選択される人になることが大事

20~30代でこれができていれば、40~50代は正直なんとでもなります」(伊庭さん、以下同)

「信頼残高」をつくるためには、言われたことを一生懸命にやるだけでは報われません。

重要なのは、“+α”の情報をつける、先方が稟議に上げやすい企画書のフォーマットにする、など相手にとって“ちょっとでも嬉しいことを盛り込む”ことだそう。

「要は、“期待に応えるゲーム”か、“期待を超えるゲーム”で頑張るかの差です。

『信頼残高』をつくるには、『期待を超える』投資を積み重ねること。『信頼残高』は複利効果で積みあがっていくので、1回ずつの投資は少しでも構わないのです」

特に、ルーティンワークや定型業務は「信頼残高」を積み重ねる絶好の舞台だとか。

「そう考えると、全部の仕事の中に『信頼残高』を増やす種がある。資産運用のきっかけがあるわけですね」と、ライフハッカー編集長・遠藤も頷きます。

時間・エネルギー配分のコツは“やらないこと”を決めること

かつて在籍していたリクルートグループでは、求人誌の広告営業を担当し、ご自身曰く「どぶ板を剥がすような」体力勝負の仕事をしていた伊庭さん。

ブレイクスルーのきっかけは、残業なし・短時間で結果を出す、独自のタイムマネジメント術を編み出したことでした。

「実は私は、大学時代までは超ルーズな性格。時間に厳しくなった原体験は、社会人1年目の時に上司に言われた『人の1分をなめるな』という言葉です。

仕事でもプライベートでも、たとえ1分でも人の時間を無駄にしてはいけない。

残業も“しない”と決めたら1分でもするな、時間とお金の約束を破る人は簡単に信頼を失う、とも言われました」

伊庭さんはそれ以来、不良少年が更生するかのように「時間と締め切りを守る人」になったといいます。

そんな伊庭さんの時間とエネルギーを上手く配分するコツは、“やらないこと”を決めること

それは、自分にとって優先順位が高いものを好きな時間にやりたいからでもある、と語ります。

「自分自身を分析してみたところ、わがままというか自由でいたい性格だとわかったんですよ。

時間の制約を受けることが一番のストレス

自分がやりたいことに時間を使いたいので、今もオンラインサロンやライブ配信など、その時間にその場にいなくてはいけない仕事は丁重に断るようにしています」

解決してくれるのは、いつもコミュニケーションだった

己の境界線や大事にしたいことを理解したうえで、「やっても喜びが少ないこと」「やめてもいいこと」は躊躇なくやめる——。

そうした姿勢を貫くために伊庭さんが心がけているのが、相手に「一番に考えてくれている」と思われるためのコミュニケーションです。

特に重視しているのが、「聞く(傾聴)」のテクニック。事柄を聞くのではなく、その人が何を考えているのかに関心をもって聞くことが、信頼関係を築くポイントだと話します。

「傾聴ができるようになったら、その次のステップは『すべてを正解と捉える』こと。

自分軸で評価すると、『なんでやねん』とイライラすることもある。でも、『人それぞれだな』ぐらいの感覚になっておくと、関係を築きやすくなるはずです」

自分の考え方や常識と異なるクライアント・上司・部下と出会っても、ビジネスパーソンは易々と逃げ出すわけにはいきません。

そんな時も、コミュニケーションをとり続ければ、どこかで絶対に妥協点が見出せる、と伊庭さんは背中を押します。

「コミュニケーションをとらなければ終わりですが、根気強く傾聴し続けて、相手への興味を持ち続けてみてください。

『話せばわかる』『コミュニケーションがすべてを癒す』という思いは、私のベースになっています。これもまた、営業という仕事で培ったものです」

結果を出すのは「合目的的」に考えられる人

セッションの最後、「結果を出す人とは?」という遠藤の問いに対して、「合目的的(ごうもくてきてき)」と答えてくれた伊庭さん。

「“合目的的”というのは、目的に適う行動をとっている、ということ。

ゴールから逆算し、目的に適った行動を選択しているかどうかが、仕事においてはとりわけ重要になってきます」

伊庭さんの新刊では、「燃え尽きるまで頑張ってはいけない」と、メンタルを守るテクニックも詳しく紹介されています。

無理をしない働き方で、体を壊さない“正しい頑張り方”をすることも、目的に適った正しい選択の1つ。

10年後も「選ばれる人」でいるために、ビジネスパーソンとしての自分自身に投資をしたい方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

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次回のBOOK LAB TALK

9/20(火)19時から、『超効率耳勉強法』の著者・上田渉さんをお招きします。

日本最大級のオーディオブックプラットフォーム「audiobook.jp」を運営する株式会社オトバンクの創業者である上田さんは、ご自身もかつて「耳勉強法」を駆使して偏差値30から東大に合格したのだとか。

なぜ耳勉強法が有効なのか? 耳読書・耳勉強が変えるライフスタイルとは? 受験や資格勉強から大人の学び直しまで幅広く使えるスタディメソッドについて、本書のTIPSとともに上田さんに聞く1時間。

音声メディアが盛り上がる今、日本のオーディオブック業界のトップリーダーの見識を得る絶好の機会。

「時間がない」「集中できない」「読むのが疲れる」と悩んでいる方はもちろん、音声メディアに関する最新情報に興味のある方も必見です。

みなさまのご参加、お待ちしております!

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Photo: ライフハッカー編集部 / Source: BOOK LAB TOKYO, Peatix, audiobook.jp