M1や新しいM2チップも含むAppleシリコンは、大きな作業負荷がかかっても温度が上がりにくいという評判です。一方、Intel Macは優秀なパソコンですが、すぐに高温になり、そのため動作が遅くなります。Intel Macを持っている人は、おそらくパソコンが高温になった経験があるでしょう。
しかし、パソコンの温度が何度なのか予測せずとも、Intel Macには正確な内部温度がわかる隠れたモニターが内蔵されています。
Macがオーバーヒートする理由(とそれが良くない理由)
以前もこの件について記事を書いたことがありますが、その時はほぼノートパソコンについて書いていました。しかし、MacBookでもiMacでも、パソコンをオーバーヒートさせないほうがいいのは基本的に同じです。
CPUやGPUなど内部の部品が動作する時に熱を発生するので、パソコンは熱くなります。パソコンにもよりますが、軽い作業をしている時は気づかないかもしれません。
しかし、パソコンに負荷をかけると、温度が上昇しているのがわかるでしょう。
この熱によって、パソコンが壊れたり、ダメージを受けたりするわけではありません。パソコンは間違いなく高温になりますが、メーカーはそうならないようにしています。多少の熱は問題ありません。
Intel MacのためのmacOSの隠れた温度モニター
Macにインストールされているアプリを探しても、温度モニターは見つかりません。便利なユーティリティのアクティビティモニタにもありません。Macの温度モニターはターミナルにあります。
多くのユーザーは、テキストベースのコマンドだけでMacを制御するターミナルを使うのは、少し躊躇するかもしれませんが、ターミナルで使うコマンドを覚える必要はありません。コマンドをコピー&ペーストするだけでいいのです。
温度モニターに使えるコマンドは2つあります。
MacのCPUの温度情報を確認する
ひとつは、MacのCPUの温度情報を見るコマンドです。次のコマンドをコピーして、ターミナルの新規ウィンドウにそのままペーストしましょう(引用符もすべて)。
sudo powermetrics -- samplers smc |grep -i "CPU die temperature"
正しく実行されると、ターミナルがパスワードを聞いてくるので、パスワードを入力し(残念ながら入力するパスワードは見れません)、Returnキーを押します。しばらくすると、温度が表示されはじめ、約5秒ごとに更新されます。温度は摂氏で書かれていますが、しばらくすると、温度が涼しい、温かい、熱い、熱すぎるなどがわかるようになります。
MacのGPUの温度情報を確認する
またGPUの温度は以下のコマンドでチェックすることができます。
sudo powermetrics -- samplers smc |grep -i "GPU die temperature"
このターミナルのウィンドウには、「(fan)」や「(power)」は表示されず、温度だけが表示されます。
Appleシリコンのオプション
Appleシリコンで現在使える確実な温度管理モニターは、有料の「TG Pro」だけです。一時的な解決法として温度管理できるものを探している場合は、2週間の無料トライアルがあるので、M1、M2、その他Appleシリコンのチップは14日間無料で温度をモニターできます。
できることなら、より多くのMacユーザーがAppleシリコンを使うようになり、Appleシリコン用の温度監視アプリがより多く開発されることを願います。Appleが純正のアプリを無料でつくってくれるかもしれません。
Source: TG Pro