入社1年足らず、19歳でチャレンジCTO(最高技術責任者)に就任した池口直希さん

ゆめみという場所はRPGのようだ」と語る池口さんは、複数のロール(役割)を担いながらもその独自の世界観で仕事を楽しんでいます。

そんな池口さんが、これまでの歩みや仕事への向き合い方、これからの「冒険」について語ります。

CTO=技術面のアンテナ役や主導役として、ゆめみを牽引

2021年4月に新卒入社という形でゆめみに来て1年ほど経ちますが、突然の任命を受けて、2022年3月からチャレンジCTO(最高技術責任者)に就任しました。

といっても、CTOというロール(役割)を持っているだけで、6月現在はまだ、「明確にこういう仕事をしている」という具体的な動きはありません。

ゆめみでは、2021年から人材開発を目的とする「C.xO(シー・ドット・エックス・オー)」という取り組みをしています。私のチャレンジCTOも任期は2年と決まっていますが、役割としてはCTOと変わりません。

ですので、社内で扱う技術に関するアンテナ役や、新しい技術を学ぶ際の主導役を果たすことは常に意識しています

現在担当している業務は主に、クライアントが提供するサービスの管理システムの開発で、2021年の5月から担当しているので、ほぼ1年になりますね。

ほかにはコーポレートエンジニアリングといって、ゆめみの社員の稼働管理やデータベース的なものをつくっているチームがあるんですが、そこにコントリビューターとして少し関わっています。

また、業務という形ではありませんが、サーバサイド委員会の技術広報ワーキンググループにも入っています。そこでの役割は、メンバーに技術系のカンファレンスのスポンサーセッションに登壇してもらうようオファーをしたり、時には自身で登壇したりするような、いわば、ゆめみの技術面での広報担当ですね。

「おもしろそう」と感じる方向へ。アルバイトで培ったスキルを持ってゆめみに入社

先輩として入社式で祝辞を読み上げる池口さん
先輩として入社式で祝辞を読み上げる池口さん

私の場合、高専を中退してゆめみに入社しました。そもそも高専を選んだのは、進学先を考えた時に「普通の高校に行くのはつまらないし、専門学校もなあ…」と思っていたら、友人から高専という存在を教えてもらって、「何かおもしろそうかも!」と思ったからです。

中学生のころからプログラミングはちょこちょこやっていて、ぼんやりとですが「将来自分はこういう仕事をするのかな」という意識はありました。

でも、たとえば「絶対エンジニアになりたいから高専じゃないといけない!」みたいな固い意志を持って学校を選んだわけではないですね。

中退を決めたのは、3年次になって、学校で学び続けるモチベーションがなくなったから。学校では、数学や国語などの一般教養と、職業として使う技術的な分野を学んでいたのですが、前者については高校卒業レベル+αまではすでに修了していたんです。

後者の技術的な面においては、これ以上学校で学ばなくても働けるくらいのことを身につけている、という自信がありました。

実は在学中から事業会社でアルバイトをしていて、システム開発に携わっていたんです。そういう意味で、アルバイトを通して自分のレベル感をつかめていたので、社会人として、正社員として働いて稼いだほうがいいなって。

会社を探すにあたっては、私はあまり将来にこだわらないタイプなので、「就職した会社で定年まで働くぞ」という気持ちはありませんでした。

高専を選んだ時のように「おもしろいところで働きたいな」という気持ちの方が強かったですね。具体的には自分の働きやすさと、給与的に安すぎないところ、かつ、おもしろい会社という基準で選んだら、最後に残ったのがゆめみでした。

高専にいたころからゆめみの存在自体は知っていたので、最初はインターンで応募したんです。途中で「やっぱり入社したいので普通の選考にしてもらえませんか」と無理をお願いしたんですが、快く受けていただいて。すごくいい会社だなと思いました(笑)。

仕事もロールも自分で取りに行く。RPGっぽい会社で感じる仕事の楽しさ

最近感じているのは、ゆめみって“RPGっぽいな”ということ。

ゆめみでは、全員が「仕事は自分で取りに行く」というスタイルで働いているので、そこが理由の1つかもしれないですね。

RPGでもギルドに行って、クエストという形で仕事を受けますよね。社内の総稼働管理システムの名前も「Guild(ギルド)」なので、名付けた人も同じことを考えてたのかな。

さらに、ロールを自分で決められるし、チームも自分で移動できる。ゆめみは超フラットな組織なので上下関係がなく、時にはチームをまたいで協力して案件をこなします。こういったところもRPGっぽいと思っているんです。

今は新卒採用にも力を入れていますが、一緒に働きたい仲間を探して増やしていくイメージですね。入社する前からこの会社のユニークな制度は知っていましたし、すごい会社だなとは思っていましたが、インターンで参加していた時にもすごく雰囲気が良かったです。

朝会が井戸端会議みたいで、「自分の好きな技術で何かをつくっていきたい」というテック指向の人が集まっている感じでした。

クライアントの案件においても、一方的に仕事を受けるというよりは、私たちからも提案しながら進めることが多いですね。実際に私が今担当している案件でも、クライアントと当社側の境界があまりなく、仲間として一緒に仕事をしています。それが強みであり、楽しいと感じるところでもあります。

ゆめみでは案件をローテーションすることが推奨されていて、2年3年と同じ案件に携わるのではなく、1年くらいのスパンでいろんな案件に携わります。そこも、仕事を受託するゆめみならではのおもしろさかなと思います。

また、ゆめみには副業を推奨する「副業し放題制度」というのがあって、私も入社半年後くらいから他社で技術顧問をしています。その会社のCTOの方のTwitterに私が興味を持ってフォローして、何度かリアルでもお会いして、「副業としてやらないか」とお声がけいただいたんです。

実際、副業している人も多いですし、こうやって個人の活動を後押ししてくれる環境があるのも、ゆめみで働くことが楽しいと感じる理由の1つですね。

人生は冒険、ひとつのことに固執せずいろいろなロールを楽しんでいきたい

私には今「サーバサイドプロフェッショナル・CTO」という2つのロールがあるのですが、ゆめみでは複数のロールを持ったり、変えられたりするところが一番RPGっぽいと思っています。

最近はよく「自分自身がプロジェクト」と言っていて、各ロールでそれぞれの仕事があって、それを私自身がPMになって業務配分・管理しているイメージですね。自己管理やマネジメントは必須で、ゆめみでの一番の仕事はそこなんじゃないかと思うくらい。

どれもすべてやらなきゃいけない仕事だから、自身をマネジメントしていくことが得意じゃないとかやりたくない人には、この会社は向かないかもしれません。自己マネジメントには、物事を論理的にとらえるとか、自分を客観視することが必要だと思います。

やらなきゃいけないことをただこなすだけじゃなく、その理由や経緯を考えて全体像を見る──でないと、ただタスクをこなすロボットになって自分自身が壊れてしまう。

そうならないための銀の弾丸はないので、自分に合うやり方を探していくことが、1つの目標になると思います。

私が今ゆめみで担当しているのはサーバサイドエンジニアがメインですが、副業ではフロントエンドをやっていますし、インフラもやっていたりネットワークにも興味があったり、どれか1つを極めたいタイプではありません。

好奇心が強くて何でもやりたがる性格なので、「技術面のアンテナ役で、さまざまな技術を広く見る」というCTOのロールは、私がやりたいことにつながると思っています。ただ、そうはいっても、CTOというロールをずっとやっていきたいわけではないんです。

この会社に定年までいるかもしれないし、いないかもしれませんが(笑)、せっかくなのでいろんなことを経験していく人生にしたい。

1つのことに固執しない人になりたいです。それこそRPGなので、もっともっと冒険していきたいですし、そういうことをやらせてもらえるのがゆめみだ、とも思っています。

Image: talentbook

Source: talentbook, YUMEMI