インターネットは光回線が主流ですが、現在は外出に向いているモバイルルーターや工事不要のホームルーターなど、さまざまな手段があります。そこで今回はドコモが販売している5Gホームルーター「HR01」を紹介します。
HR01を使うときは回線工事が不要で、契約したその日から利用できる手軽さが魅力です。回線工事をできない人や引っ越しが多くてその都度の手続きがわずらわしい人に、ぜひ使ってみてほしいアイテム。
ただ、筆者が導入にいたったのは少し別な理由です。4カ月ほど使い倒したので、使用感をしっかりレビューしたいと思います。
導入したきっかけはもとの回線が貧弱だったから
まず、筆者の環境について簡単に紹介します。筆者は地方の田舎で、家族と一緒に一戸建ての家に住んでいます。インターネットは光回線を契約。
しかし、Wi-Fiルーターが設置してある部屋から筆者の部屋は対角の位置にあり、電波が全然届きませんでした。たまに接続されても、速度は速くて2Mbps程度。
ひどい時は300Kbps程度まで落ち込むこともありました。Wi-Fiルーターを変えてみたり、中継器を使ったりしても劇的な改善はできません。
そこで「スマホの4G回線は問題なく使えるから、ホームルーターを導入すればいいのでは?」と考えたのです。
決め手は「データ容量無制限」と速度
筆者が買ったのはドコモのホームルーターですが、auやUQモバイル、SoftBankからもホームルーターは販売されています。ドコモに決めたのは「データ容量無制限」と「速度」がポイントでした。
一般的にホームルーターはデータ容量無制限と謳っていても「直近3日間で既定のデータ容量を使用すると速度制限がかかる」という制約があります。しかし、ドコモのホームルーターは速度制限がなく、本当にどれだけ使用しても大丈夫だったのです。
ゲームやVODを趣味にしている筆者にしてみれば、速度制限なしは非常に魅力的でした。また、インターネットにおいてほとんどの人は速度を重視すると思いますが、ドコモのホームルーターは速度もバッチリ!
メーカーによるとほかのホームルーターより速かったので、決め手になりました。
速度はそこそこ。使用環境の影響が大きい
実際に使用して約4カ月が経ちました。率直な感想としては、使用環境にかなり左右されるというところ。
筆者の環境は4G回線で、大体8〜20Mbpsに落ち着いています。

しかし、リサーチしてみると4G回線でも100Mbps以上出ている人もいるようなので、ホームルーターが悪いわけではなさそうです。
また、光回線を使用していた時のような接続不良も解消されました。動画やゲームも途切れたり止まったりすることなく再生されるので、以前と比べて断然ストレスフリーです。
5Gエリアで使用できれば、さらに安定性が増すと思います。
筆者は毎日インターネットに接続し、動画を観ていますが、速度制限を感じたことはありません。3日間で1TB以上のデータ容量を使っても速度制限されなかったという話もあるので、現状、速度制限とは無縁と考えてよさそうです。
デザインは丸みを帯びた直方体

最後にデザインを確認してみましょう。
形状は丸みを帯びた直方体。突起もなく、非常にシンプルですね。ダークグレー一色でカラーリングもスタイリッシュ。主張の薄いデザインなので、ほとんどの部屋で違和感なく溶け込むのではないでしょうか。
正面は3つのインジケータと「docomo 5G」の印字だけ。

インジケータは向かって左から回線種別(5G/4G)、電波強度、ステータスが確認できます。

背面にはWPSボタンとREBOOTボタン、有線LANポート、電源の差し込み口があります。

一度設定してしまえば、ほぼ触る必要はありませんね。底面には製品情報やSSIDの情報、SIMの差し込み口があります。


こちらもほとんど確認することはありませんでした。繰り返しになりますが、全体的に無駄な主張のないデザインが個人的にはかなりお気に入りです。
回線工事がわずらわしい人におすすめ

ホームルーターがおすすめな人は、光回線の工事ができない人です。SIMを挿してコンセントにつなぐだけで使用できるので、手軽にできるのが最大のメリットといえます。
ドコモの5Gエリアで利用するのであれば、言うことはありません。最大限にホームルーターの利便性を楽しめると思います。
ゆったりと遊べるオンラインゲームのプレイでは、筆者は特に速度の影響を感じませんでした。ただし、タイミングのシビアなオンラインゲームをプレイする場合は、注意が必要かもしれません。
ウェブサイトを楽しんだり動画を観たりする程度の使い方では、おそらく不満を感じることはないと思います。実際の使用においては十分な機能をもっているので、気になる方はぜひ検討してみてくださいね。
Source: NTT docomo