四季を通じて、いつでもおいしいけれど、暑い季節に食べるカレーはまた格別。この夏はどんなカレーに出会えたでしょうか。

今夏、料理専門誌のライブ配信やコンビニのカレーフェアなどでも目にすることの多かったのが、南インド料理専門店「ERICK SOUTH(エリックサウス)」の稲田俊輔さん

カレー、スープ、煮込み。うまさ格上げ おうちごはん革命』(アスコム)も出版され、人気は高まるばかりです。

この著書には、カレーやスープ、煮込み料理のレシピが52品も紹介されています。読んでいると、「難しそう」「手間がかかりそう」といったスパイスやハーブへの思い込みが覆され、すぐにでもスパイスを買いに走りたくなります。

「スパイスなしでもおいしい料理になる」という気軽さで

種類が多いからどれ選べばいいかわからないし、高価で、買っても使いきれずにダメにしてしまいそう…。そんなスパイスへの思い込みを払拭してくれるのが、「『決してそんなことはないんですよ』とお伝えしたくて私はこの本を作りました」という稲田さんの言葉。

スパイスやハーブは料理をおいしくしてくれますが、それは別にまずい料理がおいしくなるわけではありません。おいしい料理をいっそう楽しい料理にしてくれるのです。……ということは逆に言えば、本書のレシピからスパイスやハーブを省いてもそれは何らかのおいしい料理として成立するということ。

(『カレー、スープ、煮込み。うまさ格上げ おうちごはん革命』15ページ)

そのため、稲田さんはレシピ中のスパイスやハーブの材料に3種類の印をつけています。

◎…これは絶対入れてほしい
◯…入れないとちょっと違う料理になるけど、それはそれでおいしい
△…もしあれば入れる、くらいの気分でお気軽に

(『カレー、スープ、煮込み。うまさ格上げ おうちごはん革命』3ページ)

どうでしょう。入れなくても何らかのおいしい料理になるのなら、「このスパイスはちょっとお高めだから、入れずに作ってみよう」とか「スパイスの種類は足りないけど、あるもので工夫してみるか」などという軽い気持ちで向き合えそうな気がします。

そしてうれしいのが、稲田さんが本書で紹介しているハーブ&スパイスは、どのスーパーでも手軽に入手でき、小ぶりで値段も手が届くものばかり。ひと揃えして台所に並べておけば、モチベーションもアップすること間違いなし。

「◎」の印がついているのは、ブラックペッパーパウダー、カレー粉、ターメリックパウダー、カイエンペッパー、ローレル、赤とうがらしなどがその一例。「それなら、すでにキッチンにある」という人も多いのではないでしょうか。

おいしいだけじゃない。健康のためにも取り入れて

Image:Shutterstock
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そして肝心な料理ですが、本格スパイスカレーや、肉や魚を使ったメイン料理、野菜料理のほか、「スパイスラヴァーのためのマニアック煮込み」といったジャンルも設定されています。

また、冷蔵庫の中にある食材でつくれそうなものや、和食をスパイスでアレンジするメニューもラインナップ。「人気南インド料理専門店の総料理長考案レシピ」というハードルはまったく感じさせません。

「トルコ風」「インドレストランの」と国名がついたメニューもありますし、シンガポールの「肉骨茶(パクテー)」や、台湾の「ルーロー飯」、中国の「麻婆豆腐」、ジョージア発祥の「シュクメルリ」、ベルギーの「カルボナード」などの料理は、写真を見ているだけでも脳内トリップ。旅行気分に浸れます。

そう考えると、スパイスやハーブは世界中の家庭料理に手軽に使われる香辛料であり、難しく考える必要はなかったのかもしれません。

ちなみに、本書でも製品が紹介されている「エスビー食品」のホームページによれば、スパイスとハーブなどの香辛料は、生活習慣病を予防する食生活をサポートしてくれるのだそうです。

たとえば「料理の減塩効果」。食事から塩分を減らすと、どうしても物足りなさを感じてしまいますが、それを補ってくれるのがスパイスやハーブ。日常的に使う七味やわさびのように、「ターメリック入れてみようかな」「意外とナツメグが合うかも」なんて、自分好みにスパイスやハーブを使いこなしてみたいですね。

得意料理を聞かれて「ん〜、スパイスの効いた料理はよくつくるかな」なんて、ちょっとかっこいいと思いませんか? 毎日の家メシや週末にふるまう男料理、これからの季節のおもてなしに、ぜひレパートリーを増やしてみたいものです

Source: アスコム, エスビー食品