お酒に関してはさまざまな通説や俗説があります。

例えば、夜中に一度トイレに行ってしまうと、「解禁」してしまったせいで何度もトイレに行く羽目になるという説がありますが、これは事実ではありません

また、二日酔いには「迎え酒」が効くと言いますが、これも間違っています

もうひとつ、アメリカでよくある通説として「強いお酒の前にビールを飲むと最悪。ビールの前に強いお酒を飲めば怖いものなし」があります。

これは、最初にビールから飲み始めて強いお酒に切り替えると、その晩や翌日に気分が悪くなるけれど、強いお酒から飲み始めてビールに移れば大丈夫、という意味ですが、本当なのでしょうか?

今回はこのことを検証していきましょう。

みんながこの通説を口にし、信じている理由

飲みすぎた経験は誰にでもあります。

お酒を飲んで、寝て起きたら気分が悪く、翌日ひどい頭痛を抱えてすごした時の気分を、あなたも覚えているはず。

飲みすぎた責任は自分にあるのは事実ですが、それでも何かに責任転嫁したいもの。この場合は、お酒を飲んだ順番だというわけです。

飲み会や家飲みなどでは、ビールから飲みはじめて、そのあとで場が盛り上がってきたら強いお酒に移るのが一般的なので、飲んだ量よりも順番のせいにしたくなるのかもしれません。

気持ちはわかりますが、それは間違いです。

この通説が間違っている理由

ここで問題なのは、「アルコールはアルコール」だということです。

どんなアルコールであっても、酔っ払うこともあれば、二日酔いになることもあります。もちろん、気分が悪くなることも。

飲みすぎても気分が悪くならない魔法のお酒やビールはありません。(そんなお酒があれば、絶対に知っているはずです)

また、ここでポイントとなるのは「飲みすぎ」という言葉です。

翌朝になれば全部一緒

Healthline」によると、アルコールは胃に入った瞬間から血液に吸収されはじめるので、翌日、二日酔いになっている頃には、前の晩に飲んだアルコールはすべて吸収されています。

飲む順番は本当にまったく関係ありません

またこの記事では、お酒を飲む順番によって、ほかの順番よりもたくさんお酒を飲んでしまう人がいると指摘しています。

自分の習慣を振り返ってみて、ビールを飲んだあとで友だちに「そろそろショット飲む?」と聞かれたら、その誘いに乗る可能性が高いか考えてみてください。逆に、カクテルなどを何杯か飲んだ後でビールを飲み干したら、気持ち悪くなりそうですか?

お酒の種類も関係なかった

「飲む順番が重要である」という主張が間違っていることを裏付ける、確かな科学的証拠もあります。

2019年の「The American Journal of Clinical Nutrition」に載っていた研究によると、90人の被験者を調査した結果、「飲んだアルコール飲料の順番も種類も、二日酔いのひどさにはまったく影響しない」ということが明らかになりました。

それでも迷信は役に立つ?

その研究で、私が信じている「飲むならビールかワインだけ、混ぜてはいけない」という、似たような都市伝説も嘘だと暴かれてしまいました。

この都市伝説を(馬鹿みたいに)信じている人は、一晩中同じ種類のお酒だけを飲んでいれば、翌日は二日酔いにならないと断言して憚りません。

研究によってそれが嘘だとわかった今、それでも私はその馬鹿みたいな迷信を頑固に守っています。

それは、1種類のアルコールだけを飲んだ方が飲む量が少なく済むからなのか、それともプラシーボ効果が働いているからなのか。どういうわけか本当に、お酒を何種も飲んだ時よりも気分が悪くなることが少ないのです。

もしお酒に関して信じている通説や俗説があるなら、今度飲みに行った時もそれを信じて実行するのは自由。

ただ、それには科学的根拠がないということは知っておいてください。そして、二日酔いをしなかったとしたら、それはあなたが良い選択をしたからというのが本当の理由です。

わかりやすい言葉で行動を戒められるのであれば、トラックに轢かれたような状態で朝目覚めることが少なくなるのであれば、それを続けていいと思います。

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Source: THE TAKEOUT, Healthline, The American Journal of Clinical Nutrition,