アメリカの人気の長寿クイズ番組「Jeopardy!」で、一躍時の人となる参加者がいます。

このクイズ番組の新しいチャンピオンEmma Boettcher氏は、誰にとっても教訓になりそうな人です。

10年間、クイズ番組に応募し続けた

Boettcher氏には有利な点がたくさんあります。まず、彼女の職業である司書は、とても賢く多くのことを知っています。それに、彼女はプリンストン大学に行き、そのうえ「Jeopardy!」の問題に関する最高の修士論文も書いています。

しかし…、この番組のオーディションで最初の3回は落とされ、選ばれませんでした。約10年かけて4回目の挑戦で選ばれ、32回連続で勝っている男性と対戦しました。そして、Boettcher氏はこの男性を倒しました。

もしあなたがこのクイズ番組のオーディションに落ちたとしたら、何度も何度もまた受けようと思うでしょうか? ほとんどの人は受けません

しかし、Boettcher氏は受け続けました。約10年かけて4回受けたからこそ、Boettcher氏は一夜にして名声を得て、それ以外の私たちはそうはならないのです。成功を手にしたければ、失敗を繰り返し、絶えずチャレンジすべきです

成功を掴みとれば、失敗は失敗でなくなる

Boettcher氏の父親はニューヨーク・タイムズ紙に「彼女は何かを欲したら、それにとても集中するんです」と語っています。

失敗は最悪です。しかし、実際に何かを学ぶ過程において、非常に重要なプロセスです。私たちが子どもに失敗をさせるのは、失敗して多少挫折したり、涙したり、落胆したりしても、子どもがそこから何かを学ぶとわかっているからです。

失敗しても、何度も立ち上がる忍耐強さについて考える時、私はスティーブン・キングを思い出します(ご存知の方も多いでしょう)。

スティーブン・キングは著書『On Writing』の中で、若かりしライターの頃の不採用通知があまりにも多すぎて、それを留めていた画鋲が紙の重みに耐えきれず、釘に変えなければならなかったと書いています。

作家やアスリート、あらゆる業界のリーダーたちが、成功するまで失敗をし続けたというような話は、数えきれないほどあります

ですから、何度か失敗しても、Emma Boettcher氏のことを少し思い出して、また挑戦してみてください。

あなたも、もう1日、もう1回挑戦してみたら一夜にして成功するかもしれません。

──2019年6月24日の記事を再編集のうえ、再掲しています。

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訳:的野裕子/Source: Money, The New York Times, Amazon