プレゼンや営業資料の作成、チーム内での情報共有まで、何かとお世話になるPowerPoint

しかし、仕上がりがイマイチ垢抜けないとモヤモヤしている方も多いのでは?

デザインセンスがなくても洗練されたスライドを簡単に作成できるのが、Microsoft公認の拡張ツール「Biz Benrieです。

これまで微妙なスライドを量産してきた筆者が使ってみました。

無料プランはフリー画像探しに重宝

Biz Benrieの個人向けプランには、無料の「Biz Benrie」と、月額528円(税込)の「Biz Benrie Pro」があり、両者では入手方法もできることも異なります。

無料の「Biz Benrie」は、Officeのアドインとして提供されているので、挿入タブの「アドインを入手」からBiz Benrieを追加します。

するとホーム画面に「Benrie」アイコンが表示され、クリックすると画面右側にパネルが開きます。ここからアカウントを作成すると利用可能に。

このパネルでは、外部サービスとして提供されている商用・著作権フリーのアイコンや画像を検索して追加することが可能です。

PowerPointの標準機能にも素材を検索・追加できる機能がありますが、そちらでイメージ通りの素材が見つからないときなどに役立ちます。

「Pro」はグラフのカラーを一瞬で変更できる!

無料機能もそこそこ便利ですが、資料のデザインセンスを大きく向上させてくれるのは、有料プラン「Biz Benrie Pro」のほうです。

公式サイトからプランを購入して、拡張機能をPCにダウンロードしてください。

Windowsの場合は、サイトのアカウント情報ページに表示されているライセンスキーをコピーしてPowerPoint側で入力、Macの場合はダウンロードしたファイルをアドインとして追加することで利用可能になります。

「ホーム」タブの隣に「Benrie」というタブが追加され、ここを開くとアイコンやテンプレートの挿入ボタンが表示。さらに右サイドには、カラーパレットも表示されます。

グラフや図解のパーツは「アイコン」ボタンから追加が可能。PowerPoint標準の「SmartArt」のようにテキストを入れて図解やグラフを作成できるほか、自分でパーツを組み合わせて図解を作りたいときに役立ちそうな矢印やボタン、ラベル、スマホなどのアイコンも用意されています。

図解のテンプレートを挿入した場合は、テキスト入力エリアに任意の文字を入れて図解を完成させていきます。

すごいのは、図を選択した状態でカラーパレットから色を選ぶと、一瞬で全体の色を変更できることです。

標準のSmartArtでも色の変更は可能ですが、「色の変更」メニューから選べるカラーバリエーションはあまり多くありません。個別に図形を選択して色を指定することでカスタマイズすることもできますが、手間がかかる上に「やっぱり元の色に戻したい」となった場合にも非常に面倒です。

このあたりが“垢抜けない”要因になっているケースは多そうなので、豊富なカラーを自由に選べて戻したり変更したりも簡単にできるのはかなりのメリットではないでしょうか。

スライドのテンプレートも洗練されている

「図解やグラフのデザイン以前に、資料全体のデザインをうまくまとめられない」という場合には、「スライドテンプレート」が頼りになります。

洗練されたデザインのテンプレートが、表紙、目次、コンテンツ、表といった用途別に並び、内容に応じて選べばイケてる資料になりました。

こちらもカラーパレットから色変更が可能。

会社のブランドイメージに合わせた色を使ったり、他の資料とイメージを統一したい場合にも便利です。

「Pro」プランは14日間の無料試用が可能。手間をかけずにクオリティを上げることができるので、スライド作成で悩んでいる人にはかなり強い味方となってくれそうです。

Source:Biz Benrie