自宅の仕事環境に悩みを抱えるライフハッカー[日本版]編集部員・丸山と水野が、実践レクチャーで快適な作業空間の実現に向けて奮闘するミニ連載『ハイブリッドワーク快適片付け術』。

2人が助けを求めたのは、コクヨ社員であり、「オフィス×在宅」ワーク時代の「快適なおうちワークスペース作り」を得意とする整理整頓のプロ、樋口美由紀さん

これまでのレクチャーを受け、今回は丸山が自宅リビングの片付けを実践。

片付け上手の5つの鉄則」のうち、「鉄則1. 適正量の決定」と「鉄則2. 動作・動線に適った収納」を駆使して、作業スペースの整頓に臨みました。果たして結果やいかに…?

「8割収納」で溢れる本棚は生まれ変わるか!?

Before

リビングの一角で存在感を主張していた丸山家の本棚。

蔵書が収納スペースを超えて溢れ出し、隣に設置した「レターボックス」「書類の仮置きファイル」とも相まって、リビングに雑然とした印象を与えてしまっていました。

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本棚

本棚

レターボックス

仮置きファイル

本棚

本棚

レターボックス

仮置きファイル

樋口さんによると、本棚は縦横の面積が大きいため、実は室内でとても目立つ家具の1つとのこと。

「インテリアとしての意味も大きいので、全体の8割収納を心がけると見た目も取り出しやすさもアップします。

本棚内に置く本は、よく使う『アクティブ領域』の本を優先すること。

本棚内で本を重ねて置く『二重置き』や、本の上に横に本を乗せる『横置き』はやめましょう」(樋口さん)

After

そこで丸山は、もう読まない本、ここに置く必要がない本をピックアップすることから作業をスタート。

キープしたい本は箱にまとめてクローゼットに移動させ、不要な本は「チャリボン」を通じて寄付にまわしました。

「本棚に入れておく必要はないけど取っておきたい本は、シンプルで丈夫なコクヨの『NEOS』シリーズの収納ボックスに保管。ダンボールなので軽くて扱いやすく、使わなくなった時には畳めるのも便利です。

手の届きやすい下二段を子どもがよく読む本に、大人が読む本は上段にまとめてみました。

チャリボンは、集荷後に売れた本の金額を選択した団体へ寄付してくれるサービス。申し込みから集荷までとてもスムーズでした」(丸山)

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本棚に収納しない本は保管ボックスに移動。
本棚に収納しない本は保管ボックスに移動。
横置き・二重置きを見直し、整然とした美しい本棚に。
横置き・二重置きを見直し、整然とした美しい本棚に。
本棚に収納しない本は保管ボックスに移動。
本棚に収納しない本は保管ボックスに移動。
横置き・二重置きを見直し、整然とした美しい本棚に。
横置き・二重置きを見直し、整然とした美しい本棚に。

さらに、仮置きファイル対策として家族の“片付けのルール”を新たに設定

週に1回、土曜日の午前中に中身を確認するタイミングをつくりました。

見返してみると、取っておく必要があるものはあまりなく、一度ゆっくり目を通せば満足できるものばかり。

平日はなかなか時間が取れないのでまとめておき、休みの日の朝に確認するのがちょうど良いと感じています。

書類のごちゃごちゃ感が視覚的に気になる時は、書類ボックスは裏向きにしてすっきり見せています(平日は子どもたちの出し入れが多いため、表向きにして使用)」(丸山)

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書類が溜まりがちだった場所にはPCスタンドを置いて「モノを溜めない」仕組みづくりを。
書類が溜まりがちだった場所にはPCスタンドを置いて「モノを溜めない」仕組みづくりを。
休日は書類ボックスの背中側を正面にして、書類のごちゃごちゃ感を軽減。
休日は書類ボックスの背中側を正面にして、書類のごちゃごちゃ感を軽減。
書類が溜まりがちだった場所にはPCスタンドを置いて「モノを溜めない」仕組みづくりを。
書類が溜まりがちだった場所にはPCスタンドを置いて「モノを溜めない」仕組みづくりを。
休日は書類ボックスの背中側を正面にして、書類のごちゃごちゃ感を軽減。
休日は書類ボックスの背中側を正面にして、書類のごちゃごちゃ感を軽減。

無理のないルールで、その時々でやりやすい方法を考えて運用する習慣をつくる──「整理整頓は、そういうことの積み重ねなのかも」と丸山。

自分だけでなく家族も続けられる方法やアイテムを採用することで、リビングのすっきりとした印象が保てるようになってきました。

散乱していたケーブル類。動作・動線を考慮した結果…

Before

デザイン重視でグレーのボックスを買ったものの、うまく使いこなせていなかったPC&ケーブルコーナー。

樋口さんによると、ケーブル類のごちゃつきは“片付けのあるある”で、悩んでいる人がとても多いそう。

物理的な解決方法としては、以下の4つがあるといいます。

ケーブル類の片付けポイント

  1. ケーブルをまとめて入れるケースを用意する
  2. ケーブルは背後から出てくるようにする
  3. ケーブルの色を統一する
  4. ケーブルをまとめる収納ケースを活用する

After

片付けでは、思い切って2つ重ねて置いていたボックスを1つに減らし、フタを撤去

空いたスペースには、上から吊るすレックの「吊戸棚用バスケット」を導入しました。

「吊り戸棚部分に複数のPCを重ねてしまえるようにしました。

充電ケーブルはつけたままに変更したため、以前に比べて出すのもしまうのも簡単に。

ケーブルやマウスなどの小物は、下のボックスに投げ込めるようにしてみました」(丸山)

毎日うまく片付けられなくて、出しっ放しになっていたPCやケーブル類。

動作・動線を考慮したことによって、楽に収納&取り出しできるようになり、ハイブリッドワークの快適さが格段に上がったと話します。

次回は編集部員・水野が片付けを実践!

Vol. 1で話していた“あとでまとめて片付ける”思考はどのように改善されたのか? 乞うご期待です。

お話を伺った人:樋口美由紀

お話を伺った人:樋口美由紀

コクヨ株式会社 ワークスタイルコンサルタント/整理収納アドバイザー1級。

「オフィス×在宅」ワーク時代の「快適なおうちワークスペース作り」をテーマにワークショップを多数実施。コクヨのニューオフィス「THE CAMPUS」のカイゼンファシリテーターとしてオフィスのカイゼン活動にも携わっている。

整理整頓のプロに聞く「ハイブリッドワーク快適片付け術」~編集部のモヤモヤ編|Vol. 1 | ライフハッカー[日本版]

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片付け上手の「5つの鉄則」~守るだけで圧倒的変化を起こす!|Vol. 3 | ライフハッカー[日本版]

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取材協力: コクヨ / Photo: ライフハッカー[日本版]編集部 /Source: チャリボン, コクヨ(1, 2), レック