汚れがひどかったり、嫌な臭いがする洗濯物を洗濯機に入れると、洗剤を多めに入れたくなるかもしれません。理論的には、これは理にかなっている気がします。では、汚れがひどい洗濯物には、本当に洗剤を多めに入れたほうがいいのでしょうか。
いいえ、違います。それどころか、普段の洗濯にも洗剤を使いすぎている可能性があります。
洗濯洗剤を使い過ぎるデメリット
信じられないかもしれませんが、洗濯洗剤を使いすぎると、衣類やリネン類に余計な汚れがついてしまうことがあります。これは、石鹸の量が多ければ多いほど、洗濯機のすすぎサイクルで想定していない「ぬめり」が発生するせいです。
さらに、洗剤が多すぎると洗濯物の滑りがよくなり、洗濯物同士がこすれ合わなくなるので、表面の汚れが落ちにくくなります。
結果として、残留した洗剤が洗濯物や洗濯機に害を及ぼすことになります。
洗剤を使い過ぎると、洗濯機で使う水の量が増えます。水道料金を払っているわけですし、環境保護の観点からも避けたいところです。
衣類に残った洗剤も洗濯機には害があります。残留した洗剤が洗濯機の隅々に蓄積すると、バクテリアやカビの繁殖に最適な条件となり、「きれいな」はずの洗濯物が結局は臭くなる原因になります。
洗剤を使い過ぎている証拠とは
次のことが当てはまると、洗濯洗剤を使い過ぎている証拠です。
- 洗濯機から洗濯物を取り出したとき、ヌルヌル、ベタベタした感じがする
- 洗って「清潔」になり乾燥した洗濯物が、カサカサ、ゴワゴワして着心地が悪い
- 色物の服やリネン類がくすんだり、色あせている
- 白い服やリネン類がオフホワイトや灰色に変色する
- 敏感肌の人は衣類を着用すると反応することがある
- 清潔なはずの洗濯物がカビ臭い
洗濯洗剤の適切な使用量とは?
1回の洗濯に必要な洗剤の量は、洗濯物の量、使用する洗剤の種類、洗濯機の性能など、さまざまな要因によって異なります。
しかし、一般的なルールとして、洗濯の専門家は通常、従来の洗濯機で洗濯物を洗う場合、液体洗剤は大さじ1杯、粉洗剤はカップ1/4を使用することを奨励しています。
また、Wirecutterの動画でSarah Bodganさんが指摘しているように、洗剤のラベルに記載されている推奨事項は鵜呑みにしないようにしましょう。
洗剤メーカーの中には、ラベルにウソを記載するところもあります。これは、販売している製品をもっと買ってほしいからにほかなりません。
Source: Wirecutter, Tom's Guide, Reader's Digest