朝は集中力が高く、難しい作業がサクサク進む。しかし、午後以降はその速度が一気に落ちて、仕事が全くはかどらない

切羽詰まって夜にパソコンを開くも、ほとんど何も成果を出すことができず、結局睡魔に負けてしまった……。

そんなことがよくあるという人は少なくないでしょう。まさに筆者はその典型で、午後になると集中力が急落し、仕事のパフォーマンスがガクンと落ちるのが悩みの種でした。

しかし、コーヒーを飲む時間帯を変えただけで、集中力が高い時間をより長く保てるようになったのです。コーヒー好きな人なら誰でもすぐ実践できる方法ですので、ぜひお試しください。

今回は、コーヒーの効果的な摂取タイミングについてご紹介します。

朝イチコーヒーはやめた! 仕事開始2時間後に、最初の一杯を味わう

筆者は、1日に5〜6杯のコーヒーを飲んでいました。

朝、手動のミルでガリガリとコーヒー豆を挽き、ハンドドリップで最初のコーヒーを淹れます。トーストやサラダと一緒に味わうのが至福のひととき。身体の目覚めを感じます。

2杯目は仕事開始時。コーヒーカップを持ってデスクに座ります。そして、3杯目以降は惰性で飲みたいときに好きなだけ飲んでいました。

この飲み方を変えてみました。まず、1杯目を朝の10時半頃に飲むことにしたのです。

実のところ、朝イチの頭はすっきりとしていて、コーヒーを飲まなくても高い集中力が得られています。ですので、そのまま勢いで90分間ほど脇目も振らず仕事に打ち込みます。

原稿を書いたり、企画書を作ったり、アイデア出しをしたり。特に脳を使う仕事に費やします。

そこで、いよいよコーヒーです。1杯目のコーヒーは、脳科学的に特に良い影響を与えると言われています。こちらの記事によると、コーヒーを飲むときに辿る5段階は以下の順番になっているようです。

神経科学が証明、1杯目のコーヒーが脳に及ぼす5つの影響 | ライフハッカー[日本版]

神経科学が証明、1杯目のコーヒーが脳に及ぼす5つの影響 | ライフハッカー[日本版]

  1. コーヒーを飲もうと考える
  2. コーヒーを淹れる準備をする(買いに行く)
  3. コーヒーの香りをかぐ
  4. コーヒーを飲む
  5. 余韻を味わう

1の段階から、予測的快楽ホルモン「ドーパミン」が分泌され、気分が良くなりはじめます。そして4〜5の段階で、コーヒーに含まれる「カフェイン」が脳に到達。神経が覚醒し、目が覚めてイキイキとした気分になるようです。

これは1杯目が特に顕著で、2杯目以降は効果が減少します。

つまり、朝食時にコーヒーを飲むのはもったいないと言えるのです。朝の集中力が低下しそうになる10時半頃に最初のコーヒーを飲むことで、高い集中力を維持したまま午前中を過ごせるようになりました。

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午後の眠気を吹き飛ばす「カフェイン・ナップ」
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