平年より早く始まって、あっという間に明けた今年の梅雨。そうかと思えば局地的な集中豪雨に見舞われる地域もあるなど、相変わらず不安定な天気が続いています。総務省の統計によると、日本では3日に一度は雨が降っているというから驚きます(※1)

3日に一度ということは、1年の3分の1が雨模様。「低気圧不調」などというワードも耳にするようになって久しいですが、もし心身の不調が天気によるものだったら、人生の3分の1に何らかの不調にさらされる可能性があるということ。実にもったいない話です。

あなたはどのタイプ? 気象病にも種類がある

天気の変化による頭痛やめまい、だるさ、気分の落ち込み、首・肩こり、腰痛・関節痛などの不調は「気象病」として位置づけられています。

「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』(アスコム)の著者である医師の佐藤純さんによれば、天気と自律神経は密接に関係していて、天気の影響で体調が悪くなる人は全国に1000万人以上もいるとか。

本書では、天気の影響を受けやすい人を以下の4つに分類して、その対処法を紹介しています。

「気象病」のタイプ

●天気の崩れに弱い「気圧タイプ
●寒暖差に弱い「気温タイプ
●天気の崩れ、寒暖差の両方に弱い「気圧・気温タイプ
●梅雨になると体調を崩す「湿度タイプ

(参考:『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』16ページ)

このタイプからもわかるのは、気象病のおもな原因は「気圧」「気温」「湿度」の3つということ。言い方を変えると、この3つさえ攻略すれば、気象病とうまくつきあえるということです。

気圧の影響を受けやすい人におすすめの意外なセルフケア

とはいえ、「気圧」「気温」「湿度」は目に見えないものですし、「天気予報が雨の日には、鎮痛剤を忘れずに」という対策ではありきたりすぎます。

気温や湿度はエアコンで調節もできそうですが、「気圧」の対策は高層ビルのオフィスを訪ねたり飛行機に乗ったりするビジネスパーソンとしては、身につけておきたいセルフケアと言えるでしょう。

そこで本書をめくりながら見つけたのが、「耳のケア」という意外な対処法。佐藤さんによれば、気象対策の鍵は「耳」と「自律神経」なのだとか。

内耳(ないじ)は聴覚や平衡感覚をつかさどっており、気圧の影響を受けやすい人は、この内耳のセンサーが敏感であることがわかっているそうです。

佐藤さんがすすめるのは「くるくる耳マッサージ(※2)

「くるくる耳マッサージ」

1)両手で左右の耳をつまんで上・横・下に5秒ずつ引っ張る。
2)横に引っ張りながら耳を前から後ろにゆっくり5回まわす。
3)両耳を包むようにおりたたんで5秒キープ。
4)最後に両耳を手のひらで覆い、円を描くように前から後ろへゆっくりと5回まわす。

(参考:『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』170ページ)

実際にやってみると、耳がぽかぽかとあたたかくなり、なんだか目元もすっきりした気がします。気持ちがリラックスするので、仕事でちょっと疲れたなというときの気分転換にもなりそうです。

また、耳をあたためることも効果的。濡らして絞ったハンドタオルを耐熱性のポリ袋などに入れて電子レンジで1分ほどあたため、両耳へ交互にあてるといいそうです。コンビニなどで売っているペットボトルのホットティーなどでも代用可能(どちらも、やけどにはご注意を)。

これからの季節は、台風やゲリラ豪雨といった急な天気の悪化にも注意が必要。本書には簡単にできるセルフケアのほか、気象病を誘発・悪化する生活習慣なども紹介されていますので、悩んでいる方は参考にしてみてください。

くれぐれも、不調が続く場合やいつもの不調と様子が違うといった場合には、医療機関を受診してくださいね。

※1 参考: 1日1mm以上の年間降水日数の全国平均117日(総務省統計局「統計で見る都道府県知事のすがた2020」
※2 強く引っ張りすぎないように。痛みや違和感が出た場合は中止してください。

Source: アスコム