今年はこれまで以上に、インフルエンザの予防接種を受けることが大切(英文)です。
まだ受けていない人は、予約を入れるようにしましょう。
ですが、予防接種を受けると、2~3日ほど腕に痛みを感じる人もいるかと思います。ある読者の方から、痛くならない良い方法はないかと質問を頂きました。
できる限りインフルエンザ予防接種の痛みを抑える方法について、ぜひ記事を書いてください。
私はいつも、これがどれほど痛いのかをすっかり忘れてしまうのです。朝の4時には痛みで目を覚ましてしまうほどです。本当に嫌になります。
誰もがインフルエンザ予防接種のあとに腕が痛くなるわけではないのですが、これはよくあることです。
そうした痛みが起きるのは、ワクチンに含まれる抗原に免疫システムを反応させる必要があるからで(接種の目的は免疫システムを発動させることに尽きます)、その反応の過程で炎症が起こります。
炎症には痛みや発赤、腫れが伴う傾向があります。こうした症状は、ほぼすべてのワクチンでごくごく普通に見られる副作用です。
インフルエンザ予防接種による炎症の程度はかなり穏やかで、ほとんどの人では痛みは軽度ですが、人それぞれ感じ方は異なります。
例えば、人より痛みに強い人もいますし、痛みに対する気の持ちようで感じ方もさまざまでしょう。
接種したら痛むものだと思い込んでいて、どのくらい痛いのだろうかとずっと考えていれば、ほかのことに気を取られて忘れている人よりも苦しい時間を過ごすことになるでしょう。
また、痛みの程度は、接種のたびに変わります。ワクチンの中には、ほかのワクチンよりも痛みが強いものもあります(英文)。
恐らくそれは、そのワクチンに含まれている成分が、より顕著な免疫反応を引き起こすからでしょう。
私はいつも、1回の受診で複数の接種を受ける場合は、接種により生じる痛みに差があるかどうかを尋ねた上で、どちらの腕にどのワクチンを打ってもらうかを決めるようにしています。
インフルエンザ予防接種の痛みを和らげる方法
まずは、多少の痛みを伴う可能性があることを認識し、その上で対策を考えます。
例えば右利きの人なら、接種は左腕で受けましょう。インフルエンザ予防接種後に痛みが出ることが多い人は、ジムに行く前日に接種の予定を入れないように調整しましょう。
次に、接種の前後にイブプロフェンなどの鎮痛剤を服用しても問題がないかどうかを、接種を受ける医療機関で聞いてみましょう。
これが役立つ時もあります。(注射針を刺す時の痛みについては、氷や局所麻酔を使ったり、動画を観ることで気を紛らわせたり、キャンディを噛んだりといった、米Lifehackerが子どもたちのために以前お伝えしたアドバイス(英文)が参考になります。こうしたことについても、接種を受ける医療機関に相談してみると良いでしょう)
針が入る前に、筋肉をリラックスさせます。注射は、筋肉が緊張している時のほうが痛くなるものです。
そして最後に、接種のあとに腕を回しましょう(英文)。
こうすることで、注入された成分が腕の周りにいくらかでも分散され、炎症反応が起きた時に、その範囲が一か所に集中せずにすみます。
また、それがただの痛みであって深刻なケガではなく、肩を動かしたり使ったりしても良いのだと理解しておくことが大切です。かばい過ぎは良くありません。
接種のあとに腕を何度か回すと夜中の痛みが実際に軽くなるのかについては、たしかなところはわかりません。とはいえ一般論として、筋肉の痛みは動かすと和らぐ傾向にあります。
ひどい場合は医療機関へ
以上の説明はすべて、あなたの感じている痛みがごく普通の強さのものであることを前提としています。
ごく普通の痛みとは、激しい運動をした時と同じくらいの筋肉痛が、最長で数日続く程度のものを指します。
それ以上の痛みを感じたら、接種を受けた医療機関に相談してください。インフルエンザ予防接種による深刻な合併症はめったに起こりませんが、可能性は否定できません。
例えば、注射針が筋肉から外れて肩関節周りにある滑液包の1つに刺さってしまうと、肩の痛みや脱力感、場合によっては神経損傷が起きる(英文)こともあります。
(たいていは注射を打つ人の技術が高いので、こうしたことは滅多に起きません。とはいえ、それが医学上の症状として明らかになっているのは、要するに、ときどきは起きているからです)
眠れないほど激しい痛みなら、かかりつけの医師に連絡するのが賢明です。かかりつけの医師がいない場合は、インフルエンザ予防接種を受けたクリニックに連絡しましょう。
ただし、若干の痛みがあるのはごく当たり前のことです。次回の接種時に痛みを少しでも和らげられるよう、上述したアドバイスを参考にしてみてください。
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Image: Image: Steve Heap / Shutterstock
Source: Popular Science,UPMC MyHealth Matters,Health.com
Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文]