心配しすぎる必要はありませんが、今のところ景気はあまり良くはありません。
株式市場の暴落や消費者物価の上昇など、不況が迫っているように見えます。
しかし、辛いニュースが飛び交っていても、パニックを回避し、不況下でもできるだけ自分を守るためにできることがあります。
Instagramで@frugalfriendspodcastとmodernfrugalityの共同ホストを務めるパーソナルファイナンスの専門家、Jen Smithさんが、どんな経済状況が待ち受けていようと今備えておけることを教えてくれました。
まず自分のお金の遣い方を見直してみる
Smithさんは、少なくとも過去90日分の支出を調べ、自分のお金が一体どこに行っているのか確認したほうが良いと言います。
「切り詰める」と聞くと、多くの人がパニックになり、生活を根本的に変えなければならないと思い込みます。
Smithさんは、これは恐怖反応であり、実際にはそうはならない場合も多いと言います。
毎日買うコーヒーや毎週行くハッピーアワーなど、最初に切り詰める必要があると思ったものを削るのは、たいてい最後にすることができます。
ほとんどの人は、自分のお金の遣い方を見直すと、無駄遣いしていると思ってさえいないところ(見落としているサブスクなどが思い浮かびます)をまず切り詰められることに気づくのです。
不況下では、昇給や昇進、副業など、収入を増やす手段が限られてきます。
ですから、収入を増やすほうが理想的だと感じても、一時的な苦境を乗り切るには、「収入を増やすことよりも、切り詰めることに集中するほうが重要です」とSmithさんは言います。
高金利の借金から返済する
Smithさんは、借金返済に取り組む方法として、「雪だるま式」と「雪崩式」という2つの主要なアプローチを提唱しています。
雪だるま式は金利に関係なく、もっとも少額の借金から返済します。一方、雪崩式は金利がもっとも高い借金を優先的に返済します。
Smithさんは雪崩式返済方法で迫りくる不況に備えるべきだとアドバイスしています。
上述したように、不況の際は収入が不安定になります。緩やかな雪だるま式に比べて、雪崩式は不況によるサバイバルモードの時期におすすめです。
Nerd Walletさんは、「雪崩作戦」で借金を返済するために、借金(住宅ローンを除く)で最低限支払わなければならない金額をすべて加算してみることを推奨しています。
そして、金利の高いものから低いものへと順番に並べます。Smithさんは、5~7%以上の金利の借金を優先して返済すべきとしています。そして、毎月の返済に回せる金額の上限を決めるために、予算を立てましょう。
緊急時のための資金を貯める
不景気の時期には「緊急資金」とも呼ばれる「雨の日」のための資金を貯金しはじめるのに早すぎることはありません。
最初は緊急時のための資金を準備しましょう。
それが増えてきたら、まず高金利の借金返済に優先的に取り組むべきとSmithさんは言います。雨の日資金として最初は家賃1カ月分と保険控除額が目安です。
この金額を達成したら、次は高金利の借金を返済することに集中しましょう。その後、6カ月以上生活費を賄える緊急時用資金をつくることを再開してください。
生活を恐怖心に支配されない
不況になるとすべてが不確かになりますが、そんな時でも冷静でいることが得策です。
恐怖に苛まれると、お金に関する判断を間違うようになります
そうSmithさんは言います。
この記事でご紹介した予防策は重要ですが、生活を恐怖心に支配されてしまうのは賢明ではありません。
Source: The Washington Post, Instagram(1, 2),NerdWallet