業務効率化のためには、ツールをいかにうまく活用するかが重要なポイント。自動文字起こしツールも、そんな効率化アイテムの1つでしょう。

いくつかの文字起こしツールを渡り歩いた結果、現時点では一番良い選択だと感じているのが「notta」です。

notta優秀! そう実感した5つのポイント

nottaの一部の機能は無料で試すことができますが、本格的に使う場合は有料プラン(月額1050円・月1800分まで)の加入が必要になります。

最近はいろいろな文字起こしツールが登場し、なかには無料で使えるものもありますが、nottaは「かゆい所に手が届く」機能が多いと感じています。

特に便利だと感じるのは以下の5点です。

1. リアルタムでテキストが表示される

アプリで録音を開始すると、文字起こしの結果がリアルタイムで画面に表示されます。

文字起こしツールのなかには、録音を終了してからテキスト化を行なうタイプもありますが、「今話していたことを文字で見ることができる」というのは結構便利です。

たとえば、ウェブ会議中に聞き逃してしまったことがあっても、こっそり確認が可能。「すみません、聞いてませんでした」とならずに済みます。

2. 外部ファイルもインポートできる

リアルタイムの録音だけでなく、音声や動画のファイルをインポートしてテキスト化することも可能。

ICレコーダーで録音した音声やZoom録画の共有ファイルから文字起こしする時に重宝します。

3. 文字起こし後のデータを翻訳できる

文字起こしは、日本語のほか英語、中国語など104の言語に対応

そして、文字起こししたテキストを一括で任意の言語に翻訳することもできます。たとえば、英語の音声を文字起こしした後、丸ごと日本語に翻訳するといったことが可能。

翻訳結果がブロック単位の対訳で表示されるので、Google翻訳を使うより見やすいのもメリットです。

4. 複数デバイスから利用できる

nottaには、スマホアプリのほかにPCで利用できるウェブアプリも提供されています。

そして、複数端末からログインが可能なので、状況に合わせて録音に使うデバイスを柔軟に選ぶことができます

たとえば、静かな会議室でPCを開いた状態で話をする場合はウェブアプリから、メインのスマホを写真撮影など別の用途で使いたい場合はサブのスマホから…といった使い分けも簡単に行なえます。

5. 文字起こし後の画面をシェアできる

シェア機能では、文字起こし結果のウェブアプリの画面そのままを共有することが可能です。相手はnottaの有料プランに入っていなくてもOK。

文字起こし結果の画面では、再生したい部分のテキストをタップすればその場所から音声を再生できるので、文字起こし後のテキストだけを共有するより分かりやすく、相手が作業をする際にも効率的です。

筆者の場合、取材時の音声データを編集部と共有する時や、取材の録音をほかのライターに原稿に起こしてもらう場合などに活用しています。

注意:手動での手直しはマスト

ただし、文字起こしの精度はまだまだ完璧とは言えない状態です。

そのため、テキスト化されたデータを見ながら音声を聞き直して、手動で手直しする作業は必須になります。

手直し作業の進め方もいろいろありますが、試行錯誤の結果、「スマホで再生して、PC上で直す」というスタイルに落ち着きました。

文字起こし結果をテキストファイルとしてインポートしてPCで開き、それをを見ながらアプリで音声を再生し、正しく認識されていない部分を直していきます。

「完璧ではない」ツールとどう付き合う?

効率的に仕事を進めるには、「人間がやらなくていいこと」はどんどんツールに任せていくのが賢明だと思います。文字起こしはまさに、ツールを頼るべき作業の1つではないでしょうか。

たしかに、先述のとおり精度はまだ十分ではありません。でも、「完璧ではない」ことに目を向けすぎると却ってストレスになってしまう可能性があります。

完璧なツールを追求していたらキリがないですし、現時点では日本語を完璧に文字起こしできるツールは存在しないのが実情です。

不完全であることを割り切って、ツールに丸投げするのではなく、共同作業をするつもりで活用していくのが、賢明な付き合い方なのかもしれません。

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Source: notta