予算や支出が毎月、あるいは毎年(インフレのせいで毎週かも?)変動した経験はありませんか。

そのときどきで、何とか乗り切っている感じがするかもしれませんが、長期的かつ大局的に、目標に応じてお金を稼ぎ、貯金し、支出できるようにする一般的な仕組みが存在します。

では、ファイナンシャルプランニングにはどのようなフェーズがあるのでしょうか。そして、なぜそれを理解する必要があるのでしょうか。

パーソナルファイナンスの3つのフェーズ

パーソナルファイナンスには、「富の蓄積」、「富の維持」、「富の分配」という3つのフェーズがあります。

第1フェーズ:構築する/蓄財する

蓄財のフェーズでは、構築と成長にフォーカスします。お金を稼ぎ、貯金し、将来の計画を立てるフェーズです。

早いうちから長期的な財務目標を何度も考え、それに基づいて蓄財の計画を立てることが重要です。

たとえば、住宅を購入したい、子どもの教育費を貯めたい、早期退職したい、頻繁に旅行したい、などの希望があれば、それを考慮して財務計画を立てましょう。

「私はクライアントに、財務目標や人生の目標について考え、達成したいことを明確にし、現実的な計画を立てて、それを実行してくださいと言っています」とメリーランド州を拠点とする公認ファイナンシャルプランナーで、Wise Financial Counselの社長兼創設者であるAndrea Brashears-Luskさんは言います。

また、このフェーズでは、財産設計や生命保険・障害保険への加入など、自分の資産とそれに依存する人たちを守る準備も行います。

アリゾナ州に拠点を置く公認ファイナンシャルプランナーで、Being in Abundanceの創設者であるMichelle Petrowskiさんは、「蓄財フェーズにいるなら、人的資本(知識、技術、健康の総称。人的資本を形成する主要な投資が学校教育)はとても重要です」と言います。

もっと若い人の場合は、必ず適切なリスク管理をすべきです。

第2フェーズ:移行する/守る

2つ目のフェーズでは、自分の価値観、目標、そしてこれまで行ってきたファイナンシャルプランニングをさらに見直すことになります。

リタイヤの計画や、働くのをやめたら必要になるものについて、より深く考えるようになります。

また、投資戦略、現在のリスクレベルと希望するリスクレベル、資産が変化する可能性(たとえば、住宅のアップグレードやダウンサイジングなど)についても検討することになります。

第3フェーズ:分配する/貯金を取り崩す

ファイナンシャルプランニングの最終フェーズは、リタイヤして給料をもらうことがなくなってからになることが最も多くなります。

分配し貯金を取り崩すフェーズでは、貯金を引き出すことになるので、その際の税金の影響について考慮しましょう。

また、気にかけている団体に資金を提供したり、子どもや孫に何かを残すなど、自分の遺産について考えることもあります。

なぜパーソナルファイナンスのフェーズは重要なのか

自分がどのフェーズにいるのかわかると、収入、貯蓄、投資、支出の計画を立てたり、優先順位をつけたりしやすくなります。

ただし、この3つのフェーズは、ファイナンシャルプランニングを構成する1つの方法ですが、必ずしも各フェーズが個別に分かれているわけではないことに注意しましょう。

たとえば、リタイヤは「もっと緩やかにシフトすることになるかもしれません」とPetrowskさんは言います。

定年退職を機に会社を辞め、起業する人もいるでしょう。解雇や家族構成の変化により、移行と守りのフェーズから蓄財のフェーズに戻る人もいるかもしれません。

同様に、Brashears-Luskさんは、資産を蓄積し、成長させ、財産を贈与する準備をしていても、資産を守るために、一生を通じて「守り」は重要だと考えています。

「守りは実際にはどのフェーズにも含まれると思いますが、最後には、いかにして遺産を残し、自分がこの世を去った後もお金が残るようにするか考えることになります」とBrashears-Luskさんは言います。

現在どのファイナンシャルフェーズにいるか把握する方法

ファイナンシャルプランニングの3つのフェーズは、年齢や人生のステージと大まかに相関しているかもしれませんが、価値観、目標、人生の大きな出来事など、多くの要素によって、自分が今、どのフェーズにいるか決まります。

「目標やライフイベントによって、自分がどのステージにいるのかわかります。必ずしも年齢に左右されるわけではありませんが、年齢と関係があることは否めません」とBrashears-Luskさん。

また、前の世代から引き継いだ財産など、既存の経済的な基盤があるかどうかによっても、各フェーズの乗り切り方は違ってきます。

最初からさまざまな財源を利用できる人は、ゼロからスタートする人やマイナスからスタートする人よりも有利になります。

Petrowskiさんは、クライアントに自分の価値観を明確にしてもらい、目標や計画に反映させるようにしているそうです。

そうすることで、自分がどのフェーズにいるのか理解することができます。

たとえば、家族を大切にするということは、子どもを持つことを意味することもあれば、毎年肉親と旅行に行くということを意味することもあります。

また、キャリアで成功することや潤沢にお金を使うことから、安心して穏やかな心で暮らすことや解雇されたせいで貯金することへと価値観が変化することもあるでしょう。

そのときどきのその人の価値観に帰結することなので、1度考えれば終わりというものではありません。

Source: Kiplinker, Wise Financial Counsel, Being in Abundance