世界中の多くの労働者がストレスがストレスに悩まされています。ストレスを放置しておくのはリスクがあり、職場のメンタルヘルス(すべてが満たされる意味での健康)を管理する指標が必要になります。
今回は、ウェルビーイング・プランとは何か? その作成方法、そしてそれを最大限活用する方法を見ていきましょう。
ウェルビーイング・プランの目的

ウェルビーイング・プランというのは、雇用主や管理者である上司と社員との間の、心身の健康を維持することに重点を置いた行動計画です。主に、会社が主体的に作成をします。
必要に応じて、シンプルであったり、具体的であったりしますが、秘密は厳守。
基本的に、どのようにすれば職場で心身共に健康でいられるかを思い出させるものであり、そのために雇用主ができることを明確にします。
また、社員が悩んでいる場合にどうすれば支援が得られるか、健康に対するサポートにはどういうものがあるか、という情報も含まれるかもしれません。
ウェルビーイング・プランの重要なもうひとつの側面は、社員が何をするか選べるということです。雇用主は、社員にやらなければならないと感じさせてはいけません。
また、社員が望まない限り、他の人と共有してもいけません。ただし、法的拘束力はなく、社員と上司や雇用主との共通理解に近いものです。
また、ネガティブなことにばかり注目する必要はありません。
ウェルビーイング・プランは、良い仕事をしたときにふさわしい称賛を受けるとか、生産性とウェルビーイングのバランスを取るのに必要なものなど、職場で気分良くいられるためのものを上司に伝える場所でもあります。
現在、特に不満を感じていなくても、ウェルビーイング・プランはいつでも作成できます。問題や悩みが出てくるまで待つ必要もありません。
ウェルビーイング・プランの内容
ウェルビーイング・プランを作成しはじめる前に、どんな情報を入れるべきか知っておきましょう。
たとえば、以下のようになるかもしれません。
- 職場で元気に過ごすにはどうすればいいか?
- 社員のウェルビーイングをサポートするために上司にできること。
- 職場で良くない影響を及ぼすこと。
- ウェルビーイングが損なわれている場合どのように知らせるか、早めに警告するサイン。
- ストレスや引き金となるものを防ぐために、どのような対策をするべきか?
- 利用できる会社の福利厚生と、それを利用する方法。
これらは、ウェルビーイング・プランに含められるもののほんの一例です。
上記のように具体的にする必要はないかもしれませんし、もっと多くの内容がいるかもしれません。
各自が記入する際に、明確なイメージや、職場での心身の健康を管理するための具体的なステップを提供できるようにすることが重要です。
ウェルビーイング・プランのテンプレートを作成する

ウェルビーイング・プランがアクションプランのように機能するには、誰もがアクセスできなければなりません。
したがって、テンプレートの作成時は、以下のように簡単に利用できるオフィス系アプリを選ぶのが最適です。
- Microsoft Word
- Google ドキュメント
- Pages
上記のどのアプリも、ユーザーフレンドリーなウェルビーイング・プランを作成するのに必要なツールはすべて揃っていますし、どの社員も利用できるはずです。
また、Google ドキュメントやMicrosoft Wordには様々な既存のテンプレートがあり、素早く作成できます。
ポイント
ウェルビーイング・プランの作成にGoogle ドキュメントを使う場合、「共有」をクリックし、「プライバシー」を編集して、自分と上司だけが閲覧できるようにしましょう。
最初のページには、ウェルビーイング・プランの目的と範囲について簡単に説明します。それから、各セクションで求めているものを簡単に説明しましょう。
たとえば、「職場で元気に過ごすにはどうすればいいか?」というセクションの場合、次のような簡単な説明を入れてください。
「職場でのメンタルヘルスを維持するために現在やっていることを記入してください。
例:瞑想する、休憩を取る、散歩をする、同僚と話す」。
よりわかりやすくするために、自由記述形式や表形式のウェルビーイング・プランにしてもいいです。また、色やデザインを変えて、目立たせるのもいいかもしれません。
その場合は、明るい水色、緑、紫のパステルカラーなど、穏やかな色を選びましょう。
社員の幸せを大事にする
社員の幸せというのは、仕事に関するものであれ、プライベートのことであれ、社員がストレスにどのように対処しているかが鍵になってきます。
大事なのは、会社には社員を適切にサポートするツールがあり、各社員を支援する明確な計画があると知らせることです。
ウェルビーイング・プランは完璧なものであったり、あらゆることを網羅している必要はありません。ただ、ウェルビーイング・プランがあるというのが、最初の一歩として大事です。
Original Article: How to Create a Work Wellbeing Plan by MakeUseOf