友人と、同僚と、上司・部下と交わす会話や雑談のなかで、急に褒められた時、他人の心を傷つけてしまった時、「気まずい」と感じたことはないでしょうか。
そういった、「気まずい」場面で、不覚にもついて出た言葉や間違ったコミュニケーションをしてしまうと、人間関係に悪影響を及ぼしてしまうことも。
「正しい返答が思い浮かばず、イヤミを言ってしまった」
「不本意に相手を傷つけてしまった」
そんな気まずいシチュエーションにおいてのコミュニケーションコストを減らし、円滑な人間関係を保つ話し方のスキルを4つの場面に当てはめて提案します。
1. 褒められた時「そんなことないです」はNG回答
謙遜しすぎは相手を不快にする
褒められ慣れていないと、褒められた時になんと返答したら良いかわからず否定してしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、せっかくの褒め言葉を否定するのは、相手を蔑ろにし、またその後のコミュニケーションを遮断することになります。
相手に気まずい思いをさせないために、そしてそのような場面でどぎまぎしないためにもスマートな受け答えをいくつか携えておくようにしましょう。
褒められた時のおすすめの対応
- 褒めてくれたことを褒める
- 「そう思ってくれて、うれしい」と素直に伝える
コミュニケーションにおいて大切なのは、相手の言葉を素直に受け入れること。以下の記事で褒めてくれた相手を不快にしない100点の受け答えを紹介していますので、チェックしてみてください。
▼記事を読む
「恥じる」と心身に悪影響
褒められたり、注目されることで「恥」を感じると、「論理的に考える能力が低下する」と言われています。
「恥」はストレスホルモンであるコルチゾールを活性化するため、身体に良くない影響を与えてしまうのです。褒められた時に、恥ずかしいよりも「うれしい」「自信がついた」などポジティブな感情に変換するよう心がけてみると良いでしょう。
以下の記事では、恥が脳に及ぼす影響などより詳しく説明しています。
▼記事を読む
相手の言葉を「受け入れる」。「恥」を感じるよりも自信を持つ。これらを意識することで、褒められた際の会話もスムーズに進むのではないでしょうか。
2. 気まずさがより悪化する「つなぎ言葉」
つなぎ言葉は、悪いことをした時に事情を説明したり、ミーティングやプレゼンテーションなど緊張状態になる際に、多用しがち。お察しのとおり、つなぎ言葉の使いすぎは、聞き手がうんざりするコミュニケーション・話し方の1つです。
また、聞き手があなたが本当に言いたいことを理解するのを諦めてしまう大きな原因でもあります。コミュニケーションコストを減らすためにも、つなぎ言葉はできるだけ使わないよう訓練することをおすすめします。
具体的な対策として「自分の声を録音し、いつどんな時に多用しているかを把握する」方法が効果的。
また、以下の記事にあるように「即興で話す」訓練などを取り入れ、ステップを踏んで改善していくのもいいでしょう。
▼記事を読む
3. むしろ逆効果? 誰かを傷つけた時の対応
他人に何か悪いことをした時、何度も謝罪しているのにどこか伝わっていないような気がする…。それは、相手が「トラブルをスムーズに収めるために誤っている」と思ってしまっているからかも。
この場合、以下の記事で紹介しているように、「謝罪」よりも直接的に効果を生むのが「感謝を伝えること」です。
問題を浮き彫りにしてくれたことに対して感謝していると伝えると、問題と誠実に向き合っている姿勢を示すことができ、また自分から相手へ意識を向けることもできます。
▼記事を読む
4. 「返信する気なくなったわ…」オンラインのNGコミュニケーション
長すぎて要点の掴めないメッセージ。IQテストも同然な難解メッセージを送ってしまい、「相手から返信がこなくなった」なんて経験ありませんか。
口頭では伝えやすいことも、文章になると言いたいことがまとまらない。長文メッセージを送ったり、追加で何度も送信するのは、相手のことを考えていないNGオンラインコミュニケーションです。
文章でも相手にわかりやすく、簡潔に、丁寧に伝える方法は以下の記事が参考になりますよ。
▼記事を読む