ストーリーを語るのがうまいと、仕事のプレゼンや社会的なスキルも上達し、一般的に他人から好かれる傾向があります。
でも、その能力には個人差があります。聞く人を引き付ける話をするために、初心者向けルールをチェックしてみましょう。
ニューヨーク市のコメディアン、Jeff Simmermonさんが話し上手になるアドバイスを共有していました。
それは彼がプロのスタンドアップコメディアンになるまでの経験から学んだもので、今ではクラスで教えてもいるそうです。以下はその5つのルールです。
ルール1:天気の話からはじめるな
誰も天気のことなんて気にしていません。時間も、どんな香りがしたかもそうです。天気の話はストーリーに直接関係ある時だけでいいのです。
ルール2:順番に話す
凝った映画のようにストーリーの途中から話し出して、聞き手を混乱させる必要はありません。きちんと起承転結の順番で話しましょう。
ルール3:「言った」以外の動詞を使わない
「叫んだ」「ボソボソと言った」などと言わないで、それを演じるべし!
聞き手がまるでその場にいるかのように話すと、相手をどんどんとストーリーに引き込むことができます。
ルール4:インターネット用語はNG
「ハッシュタグ」などのインターネット用語は、ストーリーを話している時でも普通の会話でもNG。身振りや声のトーン、顔の表情で意味を伝えるようにしましょう。
ルール5:月並みな表現は避ける
「突然」「大混乱に陥った」などのありふれた表現は避けましょう。
「突然」と言う代わりに、話を中断して起こったことを表現します。「大混乱に陥った」ではなく、どんな状況だったのかを具体的に話せば、聞く人の心を鷲掴みです。
ストーリーに息を吹き込む
このように、どのルールも難しいものではありません。でも、ストーリーを語る時に大きな違いが生まれます。
相手を眠気に誘う代わりに、少なくともおもしろい逸話だったと思ってもらえるでしょう。それだってちゃんとした進歩です。
明快に話して、詳細は必要最小限に、月並みな言葉を並べるのではなく、起こったことを描写する。そして、生き生きとした登場人物を(ちょこっとだけ)演じてみる。
Simmermonさんの他のルールなどについては、こちらのリンクで詳細が読めます。
──2020年9月8日の記事を再編集のうえ、再掲しています。
訳:ぬえよしこ/Source: Jeff Simmermon, Medium