演劇界には昔から「オーディションはドアを開けて入る瞬間からはじまっている」という言葉があります。
つまり、たとえあなたがまだ「オン」の状態でなくても、交流がはじまった瞬間から、あなたに対する認識を形成しはじめるという意味です。同じことが仕事の面接でも言えます。ただし、仕事の面接は日程が決まる前からはじまっています。
ニューヨーク州ブルックリンを拠点とするテック系のリクルーターAlicia Whitneyは、面接の準備や日程をどのように調整するかは、面接自体と関係がないように思うかもしれませんが、自分の強味や経験を語る前に、面接官のあなたに対する見方を左右する可能性がある、とInstagramに投稿していました。
では、面接官と対面する前でも、採用されるようにするにはどうすればいいのでしょうか?
目次
1. 都合のいい日にちや時間は惜しげなく
少し柔軟に対応するとうまくいきます。面接の日程を調整する時は、できるだけ先方が都合のいい日にちや時間を選べるよう幅広く提案しましょう。
仕事のスケジュールで制約があるのもわかりますが、早朝や夜遅い時間以外の時間帯もあると、採用担当者に良い印象を与えられます。
お昼休みの時間しか提案しないというのは、できれば避けたいところです。サンドウィッチを横目に見ている人に、好印象を与えなければならないのは厳しいです。
2. 面接の日程調整をする人には礼儀正しく
たとえその人があなたの採用担当者でなくても、面接の日程調整をする人への対応は目に留まります。
日程調整をする人に親切にして、必ずしも仕事が手に入るわけではありませんが、失礼な態度を取れば、間違いなく採用されません。「情けは人の為ならず」です。
3. 必要な書類は確実に届ける
面接の前に、必要な書類はすべて確実に送りましょう。
Zoomでの面接で、あなたが送ったPDFの履歴書を受け取るために、その場で面接官と一緒に待っている状況というのは気まずいはずです。以前の仕事の話を引き合いに出すのであれば、あなたのポートフォリオが先方の手元に確実に届いているようにしてください。
もちろん、求人に応募する際に、このような情報はすべてアップロードしている可能性は高いですが、メールのやり取りをする時にこのような情報を添付しておくと、相手の手間を省くことができます。面接官は、そんなきめ細やかな配慮に感心するかもしれません。
4. 明確にするための質問は躊躇せず
面接の内容や所要時間、面接する相手について質問があれば、聞きましょう。
馬鹿みたいな質問をすると思われる確率は低いです(むしろ事前に適切な質問をしなかったために、準備不足で面接に望んだほうが、馬鹿みたいに見える確率が高いです)。
相手に負担をかけないように、何度もメールを送るのではなく、質問はすべて1通のメールに簡潔にまとめるようにしましょう。
興味を持っているあなたの姿勢を、先方も評価してくれるはずです。
神経質になりすぎて、十分な準備をするのに必要な質問ができず、仕事のチャンスを逃さないようにしてください。
5. 全員に返信をする
最後に、シンプルですが非常に重要なことを伝えます。面接に関するやり取りでは全員に返信をしましょう。先方の社内でのコミュニケーションが円滑になりますし、全員に返信のボタンを押すだけの簡単なことです。
誰かの受信トレイにメールが溜まっているのではないかと心配する必要はありません。面接の日程調整をしている以外の人が、メールの宛先でCCになっていれば、あなたの返信する内容や情報は全員に関係する情報だということがわかります。
全員が同じ情報を共有しているというのは、本当にまったく問題ありません。
Source: Instagram