化粧品メーカー・ポーラの調査から見えてきた、男性の幸福度とルーティンの関係。

前編では、日々のルーティン数に比例して幸せを感じる人が多いこと、さらにルーティンの中でも「セルフケア」に関するものが幸福度に寄与する傾向があることがわかってきました。

一方で、女性に比べて男性は日々のルーティンが少ない実情も明らかに。では、世界を舞台に活躍するビジネスパーソンたちは、どのようなルーティンを持っているのでしょうか?

▼前編はこちら

男は女よりも幸せじゃない? 理由は「ルーティン」にあった! | ライフハッカー[日本版]

男は女よりも幸せじゃない? 理由は「ルーティン」にあった! | ライフハッカー[日本版]

ビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾスのルーティンに注目

ここで注目したいのは、ライフハッカーでもおなじみのビル・ゲイツやジェフ・ベゾスらに代表される「現代の偉人」たち。

BUSINESS INSIDERによると、ベゾスの朝ルーティンは、早起きして新聞を読み、コーヒーを飲んでから朝食会議は午前10時前には入れないのだとか。

この午前中の“だらだら時間”でエネルギーをチャージし、良い意思決定をくだせるようになるサイクルができているようで、彼にとってはとても重要な習慣だそうです。

一方、ゲイツには皿洗いと読書という夜ルーティンがあります。この記事では、皿洗いは瞑想的な落ち着きを得られる行為だと述べられています。

また、彼は2018年に瞑想も取り入れているとブログのGates Notesでも語っていました。

世界的に活躍する実業家たちと言えば、多忙を極めていると思いがち。でも、ふたを開けてみると、そうした“できる”人々こそ意外にも日々の小さなルーティンを重要視し、セルフケアを怠らないと言えそうです。

ビル・ゲイツやジェフ・ベゾスも実践するルーティン。朝一番にすると良いことは? | ライフハッカー[日本版]

ビル・ゲイツやジェフ・ベゾスも実践するルーティン。朝一番にすると良いことは? | ライフハッカー[日本版]

幸せにつながるルーティン5カ条

ポーラは調査結果から「幸せにつながる『美容ルーティン5カ条』」をまとめていますが、ここでは美容に限らず心身の健康全体を含めて考えてみました。

1. なりたくない状態よりもなりたい状態を意識する

たとえば、「病気になりたくない」ではなく「健康でいたい」と意識すること。確かに「病気ではない状態=健康」ではありませんから。

私の場合、「骨粗鬆症になりたくない」という気持ちはきっかけとしてありましたが、「筋力と骨密度を上げる」ことを意識して筋トレをしています。

「筋力アップした!」という望む状態の実現を感じられる瞬間が増えたことが筋トレを続ける意欲につながり、心身の健康につながっています

2. 結果よりもプロセスを重視する

この点も自分の筋トレで感じているので納得です。

何か具体的な目標を最初に掲げて行動するよりも、むしろ筋トレという行為にできるだけ集中することで、その結果として生じたのが筋力アップ、つまり望んでいた具体的な状況が生じた流れがあるように感じています。

つまり、習慣にすると決めた行動を少しずつ続けていくのが第一歩。その積み重ねの副産物として目標や結果が達成できるのです。

3. 自分にあった、続けられる簡単なルーティンをたくさん持つ

調査に含まれていたルーティンだけではなく、「エレベーターではなく階段を使う」「駅までの距離だけ走る」など、ちょっとしたことを生活に取り入れるのはそれほど難しくありません。

ここで大事なのは自主性です。自分で決めた行動を、自分で選んだ時間に、自分が選んだ方法で、自分が決めた量を行なうというのがポイント。

4. 手の温もりを感じられる

手の温もりを感じられるというのは、自分の手で行なう触感が重要だとも考えられます。

スキンケアのように自分に対するルーティンでも、靴磨きなどモノに対するルーティンでも、自分の手を使って対象の状態を向上させられるということ。

そして、自分で決めたルーティンを自分で実践することで、コントロール感主体感も生まれるのでしょう。

5. ルーティンを通じて自分の状態・気持ちに気づく

上記の1〜4を行なっていくと、「セルフケアをして気分が上がった」「ランニングして気分爽快」「ワークアウトで減量できた」など、具体的な充実感や“プチ幸せ”を意識できる瞬間が増えていきます。

そんなポジティブな気持ちや実感がルーティンの強化・増加につながり、ポジティブな流れを少しずつ増やすことができそうです。

「達成感」「主体感」が幸せな瞬間につながる

前野隆司教授は、調査結果を踏まえて次のようにコメントしています。

「簡単で気楽にできる小さなルーティンを日々の生活に組み込むことで、小さな達成感や成功体験を自然と積み上げることが可能になります」(前野教授)

幸福感はずっと続くものではなく、瞬間的なもの。でも、幸せを感じられる瞬間が短くてもたくさんあれば、全体的な幸福感はアップします。

私の例では、ワークアウトを習慣化できたことで、

ルーティン化を実現

→ルーティンの持続による筋力アップを体感

→「自分のケアをしている」という達成感と主体感がアップ

→“プチ幸せ”を感じる瞬間が増加

といった流れがあります。

また、この調査結果を見て強く感じたのは、ルーティンには「Sense of agency」が大きく関与していること。

日本語では「主体感」と訳されますが、自分の意志で選び、決めて行動しているという意識です。

自分に良いルーティンを習慣化できれば、この不透明な社会や時代の中でも、「少なくとも自分の生活においては、ある程度のコントロールがある」「主体性を持って過ごしている」感覚を持てるようになるでしょう。

「心身に良い習慣を取り入れることのメリットはわかっているけど、なかなかできない」。それは誰もが感じることです。

できないと自分を責める前に、友人や家族など自分にとって大切な人に対してサポートや励ましをするのと同じように、自分自身を応援してサポートしていきたいですよね。

私も心身の健康に役立つ情報を引き続き取り上げて、読者の皆さんに届けていきたいと思います。

▼前編はこちら

男は女よりも幸せじゃない? 理由は「ルーティン」にあった! | ライフハッカー[日本版]

男は女よりも幸せじゃない? 理由は「ルーティン」にあった! | ライフハッカー[日本版]

Source: ポーラ, BUSINESS INSIDER