朝の習慣の重要性については、よく耳にするところです。
とはいえ、もしあなたが一日を正しくスタートさせる効果的な方法を探している何百万人のうちの一人だとしたら、探す場所を間違えているかもしれません。
あなたに必要なのは、時間がかかる複雑なモーニングルーティンではなく、就寝前のちょっとした作業なのかも。一日の終わり方が、一日の始まり方を決めると考えれば納得です。
一般に信じられているのとは違って、瞑想をしたり、日記をつけたり、内省したりするのに夜の1時間を費やす必要はありません。
ただ、皿を洗えばいいのです。それが、世界で最も成功している2人の人物、ジェフ・ベゾス氏とビル・ゲイツ氏が、毎晩寝る前にやっていると言われていることなのです。
億万長者である2人が皿洗いをするとは、にわかには信じられませんが、一般の人にとっては、ごく当たり前の家事の一つにすぎません。
しかし、このちょっとした夜の作業が、良い朝を迎えるための強力なツールとなります。当然ながら、良い朝を迎えられれば、よい一日を過ごすことができます。
皿洗いの習慣は、単なる家事や日常生活を超えた意味を持っています。
それは、最も成功している人たちがどういう人であるのかを示しているとともに、彼らがなぜ成功しているのかを説明するものでもあります。
それは、誰もがはじめからそうであるわけではないが、そうなれる可能性があるものです。
それは、規律正しい人間です。
就寝前の皿洗いには3つのメリットがあり、それぞれが大きな利益をもたらしてくれます。
寝付きがよくなる
驚くことではありませんが、睡眠にまつわる問題の一番の原因は「ストレス」です。
汚れた食器が気になって眠れない、なんてことはないとは思いますが、それが延々と続くToDoリストの一部であることは間違いありません。
寝つきを悪くするのは、大事な用件の返事を待つストレスや、重要な会議やプレゼンのことを考えるストレスだけではありません。
ストレスの原因は、無数のやらなければならない小さなことからなる集合体であることが多いのです。
寝る前に些細なことを少しでも片付けておけば、それだけ寝付きもよくなります。
短時間ではできない大きなタスクはどうする? ToDoリストを作って書き入れておきましょう。
ToDoリストは、御存知の通り、非常に効果的な生産性ツールです。
ベッドから出るのが楽になる
朝起きてすぐ家事に追われるのは嫌なものです。それではベッドから出たくなくなるのも無理はありません。
スヌーズボタンに手が伸びるのはそんなときです。スヌーズボタンには、さまざまな悪影響があることが知られています。
寝る前に家事をこなしておけば、スヌーズボタンを押したくなる衝動を抑えやすくなります。
また、最も成功している人たちが目覚まし時計をどのように使っているのかを調べて、実践してみるのもよいでしょう(ヒント:目を覚ますために使うのではない)。
朝が楽しくなる
家事を前の夜に済ませておけば、朝を楽しむ時間が増えます。
ジェフ・ベゾス氏が朝の習慣に「何もしない」時間を組み込めるのも、そのおかげかもしれません。
「何もしない」ことも、気持ちよくリラックスした朝を迎えるための数ある実践のひとつです。
そして、心地よい朝が迎えられることがわかっていれば、多くの人が、喜んで目を覚まし、ベッドから出て、一日を始めることでしょう。
このシンプルな就寝前の習慣は、結局のところ、あなたがどのように意思決定に臨むかということに行き着きます。
あなたがベゾス氏やゲイツ氏ほど規律正しくないのだとしても、こうした小さなルーティンを維持することで、意識を高めていくことができます。
やるべきことをやるべきやり方でやるように自分を訓練することが、より生産的で効率的な、そして成功する人間になる早道であることは言うまでもありません。
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Source: Psychcentral, Insider, Headspace, WebMD
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