Chromeの拡張機能は、文章を書きやすくしたり不快な広告をシャットアウトしたりショッピング中にお金を節約したりと、さまざまな機能を利用できる優れものです。

しかし、PlayストアのAndroidアプリのように、Chrome Webストアの拡張機能も必ずしも見かけ通りのものではありません。

マルウェアの懸念がありますし、アドブロッカーをダウンロードしようとしてプライバシーとセキュリティを危険にさらしたくないのは言うまでもありません。

Googleは、多くのChrome拡張機能の品質と安全性が一貫していないことを認識しているようです。そのため、同社は検証済みの拡張機能とクリエイターを特定するための新しいシステムをロールアウトしました。

ダウンロードする拡張機能をブラウズすると、評判の良いオプションに2つの新しいバッジが表示されるようになり、両バッジはそれぞれの方法で特定の拡張機能とその発行者が正当とみなされたことを示しています。

おすすめ(Featured)バッジ

Image: Google
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「おすすめ(Featured)」バッジは、拡張機能に青いリボンのアイコンとして表示されます。

Google によると、このバッジは、「Googleの技術的なベストプラクティスに従い、ユーザーエクスペリエンスとデザインの高い基準を満たしている」拡張機能に付与されます。

このバッジの良いところは、アルゴリズムや他のプログラムによって付与されるのではなく、Chromeのチームメンバーによってその拡張機能が手作業で審査された証であることです。

こうしたチームメンバーは、その拡張機能が機能を明確に示すしっかりとしたストアページを持っているか、ダウンロードした人たちが問題無く使用できているか、最新のChrome APIを利用しているか、そして私が最も重要だと思う点ですが、ユーザーのプライバシーを尊重しているかどうかを確認しています。

Google自体はユーザーのプライバシーに関して最高の評判を維持しているわけではありませんが、少なくとも拡張機能がユーザーのデータをあからさまに盗んでいないことを確認することの重要性を認めているのは喜ばしいことです。

定評のあるパブリッシャー(Established Publisher)バッジ

Image: Google
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Google は、パブリッシャーが開発者プログラムのポリシーの範囲内で活動し、Googleに本人確認を行ったと判断した場合、「Established Publisher」(定評のあるパブリッシャー)バッジを付与することにしています。

このバッジは、パブリッシャーのWebサイトの横にチェックマークとして表示され、ユーザーがインストールしようとしている拡張機能の信頼性を確認できます。

なぜなら、Googleが開発者が誰だか知っていることを意味するからです。

もし開発者が変なことをしようとしたら、そのアカウントはおそらく破壊されます。

Chromeの拡張機能の安全性を確認するその他の方法

この2つの新しいバッジが導入されても、ブラウザに拡張機能をダウンロードする前に、引き続き次のようなベストプラクティスを実践する必要があります。

説明をすべて読むこと

ダウンロードしようとしているものと、その機能について正確に理解するためです。

拡張機能が要求するすべての権限を確認すること

拡張機能がカメラへのアクセスを要求するのは合理的でないと思うなら、それは重大な赤信号です。

開発者のホームページでレビューすること

拡張機能のストアページに必ず記載されています。

もしサイトから変な雰囲気を感じたり、ダウンロードを検討している拡張機能が約束することと一致しないようなら、直感を信じて関わらないようにしましょう。

必ずレビューをチェックすること

もしその拡張機能を使用して不審な経験をしたユーザーがいれば、おそらくコメントでそれを報告するでしょう。

逆に、ほとんどのコメントがかなり古く、最近のものが見つからない場合は、手を出さないほうがいいかもしれません。

ダウンロードする拡張機能が最新の状態に保たれていることを確認してください。最新の状態の拡張機能なら危険にさらされている可能性は低くなります。

Source: Chrome(1, 2, 3), Google