趣味や好きなことにはお金をかけたいもの。これはみんな同じです。

しかし、節約を考えると、真っ先に思いつくのも、趣味や好きなことに使うお金。ここを削ると節約生活は我慢になり、一気に楽しめなくなってしまいます。

つまり節約を上手に続けるには、自分がお金をかけたいと思うところにお金をかけることが必要不可欠です。では、我慢せず節約しながら生活を楽しむには、どうしたらいいのでしょうか。

必要なものにはお金を使う。これが賢い節約のコツ

生活を楽しみながら節約をするのは、不可能だと思っていませんか。

毎月の収入には限りがあり、有効に使うには、生活費はぎりぎりに抑え、なるべくお金を使わない…。そんなギチギチのやりくりは、結局長続きしません。むしろ、リバウンドしてしまい、以前よりお金がかかってしまう場合もあります。

節約を上手く継続させるには、コツがあります。それは「自分が必要、大切だと思うものにはお金を使う」こと。もし、必要だ、大切だと思う支出が多すぎるなら、ある程度見直す必要はありますが、全部カットする必要はありません。

必要な支出を必要なだけ残したら、あとはさほど必要のない支出をカットしたり、削減したり。そうやって支出をコントロールしていくのが、効率が良く賢い節約です。必要な部分にお金を使えると、我慢をしている気持ちも和らぎ、生活自体を楽しめます。

一度きりの人生の一部を、節約で苦しく、辛い期間にすることはありません。自分らしくお金を使いながら、上手に節約をしていきましょう

ステップ1:出費を分析して、自分の価値観を知る

では、自分は何にお金を使いたいのか、どんなことに価値を置いているのか。これは、はっきりしていますか? 意識したことがなく、ピンとこないなら、支出を分析するところから始めます。

まず、支出を大雑把にでも記録し、自分が何にいくらを使って暮らしているのかを知ることからはじめます。細かくしすぎると疲れてしまうので、ある程度ゆるくやりましょう。レシートを貯めておく、大雑把にメモしておくだけでも十分です。

「家計の三分法」で自分の支出の価値を知る

もし可能なら、費目別ではなく支出の意味というか価値を基準に振り分ける「家計の三分法」を使っていただいてもOK。

これは支出を「消費」「浪費」「投資」の3つに分けていく方法で、記録したり、レシートを意味別に分けておくことで、自分にとっての支出の価値がわかる支出管理法です。

分け方は、以下の通りです。

  • 消費:生活に必要な衣食住などにかかる支出
  • 浪費:いわゆるムダ使い。ギャンブルや過剰なし好品、外食なども含む
  • 投資:将来に向けた支出で、自己投資や金融投資などを含む

はじめは分け方自体を迷うでしょうが、次第に自分にとって「投資」となる支出は何か、「浪費」になる支出は何かがわかるようになります。

さらに、ある程度感覚頼みとなりますが、自分が支出についてどう感じているのかを客観的に見れるようになると「自分が支払うべきと思っている支出」「さほどなくてもいい、またはまったくなくてよい」と思っている支出もつかめるようになります。

ここまでくると、もう、払うべきもの・払わなくて良いものが明確になるはずです。支出にメリハリをつけながら、家計をコントロールしていくことも容易になるでしょう。

ステップ2:必要のない支出の減らし方

Image: Shutterstock

まったく必要がない支出は、以後それにはお金を使わないようにするとよいですが、「いつもはいらないけれど、時々は必要だ」という支出もあるもの。

支出を減らすには、支出の頻度を下げる、間隔を大きくとるという対処法が適切です。支出をあきらめるのではなく、必要な時だけ払うよう調整するのです。

支出を減らす、節約だとなると、極端にそれに関する支出を全部やめる人もいますが、それは必ずしも必要ではありません。すべてはコントロール、調整で上手くやっていくのです。

たとえば、お子さんの教育費にお金を多く使いたいのなら、通信費を見直してスマホ代を下げてみましょう。または、しばらくは洋服代や娯楽費を掛けないようにするなど、支出全体の金額をほかの月と同じ程度に抑えるようなイメージで調整します。

そして、支出を抑えているうちに洋服代が必要になったら、洋服の予算を上げてほかの支出を下げ、バランスを取ります。

家計管理・節約は、「究極の我慢」が必須というものではありません。ある程度の我慢は必要であっても、支出にメリハリをつけ、大切なところにはお金をかけていくことが、やりくりを長続きさせるには大切です。

あなたの節約の仕方はどうですか? 大変だと感じるのなら、節約の仕方を見直してみるとよいかもしれません。

横山光昭(よこやま・みつあき)

横山光昭(よこやま・みつあき)

家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。これまでの相談件数は23,000件を突破。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は60万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計330万部となる。

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