サクラクレパスのボールペン「ボールサインiD プラス」が、「文房具屋さん大賞2022」において、大賞を受賞していたので使ってみました。
ボールサインiD プラスは、先日レビューした「ボールサインiD」の上位モデルです。価格帯もワンランクアップし、385円(税込み)のボールペンとなりますが、価格に見合った高級感がポイント。
本記事は、通常モデルのボールサインiDと比較しつつ、使い勝手をレビューしたいと思います。高級感のあるゲルインクボールペンをお探しの方にはおすすめですよ!
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各部の「質感の変化」が高級感を与える仕様に
本体(軸)の違いは?
本体(軸)の感触を比べてみるとすぐわかるのですが、ペン本体の質感がマットに処理されています。

通常モデルと比較すると、この質感の変化によってボールサインiD プラスにはゴムのような滑りにくい感触があり、グリップ力が向上。手にフィットするようになり、少ない力でペンを保持できます。
文字を書くときも余計な力が入らないため、通常モデルよりも疲れにくかったです! わずかな違いではありますが、ペンをよく使う人にとっては重要なポイントですね。
また、少し光沢を帯びており、見た目の高級感も上がっています。軸の見た目に安っぽさを感じていた人には、いい変更点と言えそうです。
クリップの違いは?
クリップ部分にも変化が見られました。

通常モデルのツヤ消しのような仕上がりから、光沢のある処理に変更され、ここでも高級感がアップ。ビジネスシーンでポケットに差せば、ワンポイントとして目立たせられるでしょう。
なお、ノックする際は、通常モデルよりもわずかに重く感じました。とはいえ、比べて初めてわかるような違いなので、使用感に大きな違いはありません。
個人的には、重いほうが「押した感」を感じるため好みです。ただ、個体差もあると思うので、参考程度に留めておいてくださいね。
ペン先(先栓)の違いは?
ペン先(先栓)がプラスチックから金属に変更されたのも、見た目で大きく異なる点です。

通常モデルのペン先はプラスチック(ABS)で、どうしても“チープ感”は否めません。
しかし、ボールサインiD プラスのペン先は、クリップと同様の処理がされた金属(真鍮)を採用。“チープ感”は“高級感”へと変貌しました。
また、筆記面を見やすくするために、ペン先に段差が設けられています。個人的には、書く時にそれほど大きな違いを感じませんでしたが、若干いかつくなった見た目も魅力の1つではないでしょうか!
重心が低くなり、安定感が向上
通常モデルと比べて、重心は低くなりました。

重心が低くなったことで安定感が増し、より書きやすくなったと思います。その理由の1つは、ペン先が金属になったことによる重量増加です。

ペン先は4gと、ほかの従来品と比べてもかなりの重さ。ジェットストリームやブレンのペン先は、軽すぎて計測できなかったほどです!
ただし、重心の位置は使用する人の好みにもよるので、注意しましょう。
個性的な黒は3色展開
ボールサインiDは、複数の黒色をコンセプトにしたことで話題になりました。
ボールサインiD プラスも、もちろんそのコンセプトを引き継いでいるのですが、通常モデルの6色展開と違い、3色が展開されています。

通常モデルでも人気の高いピュアブラックとナイトブラック、フォレストブラックの3色から選択が可能。
どれも個性的ではあるのですが、個人的に多用していたモカブラックがないのは残念でした。また、せっかくの上位モデルなので、新色を追加してもよかったんじゃないかなとも…。
とはいえ、6色を使い分けるのはなかなか難しく、3色程度がちょうどいいと思います! カラフルになりすぎず、でも色を使い分けたい場合は、揃えてもっておくのがおすすめです。
通常モデルの書きごこちをしっかり継承
通常モデルと同じくゲルインクなので、書きやすさは変わりません。走り出しも滑らかで、サラサラと文字を書けます。

油性インクではありませんが耐水性もあり、使う場所を選ばないのもうれしいポイント。
ナイトブラックやフォレストブラックは、普通の黒と趣が違うので、ぜひ試してほしい一品です。
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Source: サクラクレパス