ウォーレン・バフェット氏が、2004年のバークシャー・ハサウェイの年次株主総会で、聴衆からの質問に答えていた時のことです。

ある10代の若者が質問を行ない、世界有数のビリオネアからすばらしい返答を引き出しました。質問の内容は、「成功を目指してがんばっている若者たちに対して、バフェット氏から何かアドバイスを頂けますか」というものでした。

同氏の答えはこうでした。

自分より優れた人たちと付き合うと良いでしょう。その行動が自分より優れている仲間を選べば、あなたも自然とそうした方向性に向かえるでしょう。

バフェット氏のこのアドバイスが、10代の若者向けのものだと思ったなら、考え直してください。このアドバイスは、年齢やライフステージに関係なく、万人の、特にビジネスや自分のキャリアを成長させたいと思っている人の役に立つはずです。

「自分より優れた人」3つの特徴

バフェット氏は、わたしたちすべてに対して人生の教訓を教えています。

それは、自分たちよりはるか先をゆく成功者の性格やリーダーシップの特徴を学び、自分に取り入れよう、ということです。なぜなら、そうすることで、自分の影響力とネットワークを広げることができるからです。

けれども、適切なメンターや、自分より優れた人を、どうやって選んだら良いのでしょうか?

公正である

その判断に関して、疑う余地のない基準の1つが、公正であることです。バフェット氏はかつて、どんなに頭が良くても、公正でない人は雇うべきではない、と述べています。

公正に行動する人は信頼できます。その人の行動や隠しごとについて、心配する必要はありません。

学習意欲に満ちている

次に、自分を向上させるために付き合うべき人のもう1つの基準は、学習意欲に満ちていることです。なぜ大事かというと、世界は常に変化しているため、リーダーやビジネスオーナーとしての学習と成長は、決して止めてはならないからです。

ですから、賢い成功者たちは、自分の知識を増やしてくれる聡明な賢人たちに囲まれているのです。

バフェット氏と、彼のパートナーであるチャーリー・マンガー氏は、自分たちが学習マシンのように学び続けていることが成功の理由だと考えています。バフェット氏は、仕事をする日は、その80%の時間を読書と思考に費やしていると見積もっています。

バフェット氏はかつて、どうすれば賢くなれるかという質問に対して、分厚い紙の束を手に取りながら、こう答えました。

(わたしは)毎日、これくらいの500ページを読んでいました。知識はそうやって積み上げていくのです。ちょうど複利のような感じです。

正直かつ倫理的である

そして最後に、正直で倫理的な人々との関係に投資することです。

バフェット氏はフロリダ大学の学生たちに対して、次のように言ったことがあります。

長期的に成功する素質があり、その人の収入の10%でも稼げるようになりたいと思えるようなクラスメート」を思い浮かべるように。

おそらくあなたたちが選んだのは、自分が最も良い影響を受けた人、リーダーの資質を備えた人、ほかの人に対して、興味を行動に移すよう後押しできる人でしょう。

そういう人は、寛大で正直な人であり、自分がこのアイデアを思いついたのはほかの人たちのおかげだと言える人でしょう。

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