MacからWindows PCへ、またはその逆で、ファイルを転送したいときはありませんか?

方法はいくつかありますが、それぞれのオペレーティングシステム(OS)にもともと搭載されているツールを使って、簡単にファイルを転送することが可能です。

そのほかサードパーティのソリューションもいくつかあり、検討する価値があります。以下では、MacとWindows間でファイルをやり取りする方法をご紹介しましょう。

目次

MacからWindowsにファイルを転送するには

WindowsからMacにファイルを転送するには

MacとWindows間でファイルを共有するその他の方法

PC・モバイル端末間のファイル転送を快適に

MacからWindowsにファイルを転送するには

MacからWindows PCにファイルを転送するなら、両方のOSに搭載されている機能を使う方法が一番確実です。

けれども、これには大きな欠点があります。ファイルをやり取りするMacとWindowsのコンピューターが、ともに同じローカルネットワーク上にないといけないのです。

そうでない場合はここを飛ばして、後述するサードパーティソリューションの項目を読んでください。

Macでファイル共有を設定する

MacとWindows PCの間でファイルを共有するときは、いくつか設定を行なう必要があります。

まずは、Mac側でファイルが共有できる設定にしなくてはなりません。手順は以下のとおりです。

画面左上にあるアップルのアイコンをクリックします。「システム環境設定>共有」と進みます。左側のパネルにある「ファイル共有」のボックスにチェックを入れます。

Macでファイル共有を設定する
Image: MakeUseOf

次に「オプション」をクリックして開いた画面で、「SMBを使用してファイルやフォルダを共有」にチェックを入れます。

macOS11 Big Surから、AFP(AppleTalk Filing Protocol)を使用したファイルの共有が廃止されました。

ひとつ前のmacOS Catalinaではまだ可能ですが、APFS(Apple File System)でフォーマットされたボリュームは、AFPでの共有ができません。

その下にある「Windowsファイル共有」のリストで、ファイルを共有したいユーザーの横のボックスにチェックを入れます。

そして、そのユーザーアカウントのパスワードを入力し、最後に「完了」をクリックします。

SMBを使用してファイルやフォルダを共有する
Image: MakeUseOf

注意:Windowsコンピューターとファイルを共有する場合、Macに保管されるユーザーパスワードの安全性は低くなります。ファイル共有が終わったら、ユーザーのボックスに入れたチェックを外しておくことをおすすめします。

完了をクリックして「共有」のウィンドウに戻ったら、続いて、Windowsと共有するフォルダとユーザーを選択します。

「共有フォルダ」リストの下部にある「追加」ボタン(+)「削除」ボタン(-)を使って、選択してください。

フォルダの共有が完了したら、データにアクセスできるユーザーの許可やグループの設定を「共有フォルダ」リストで再度確認してください。

ネットワークを通じたアクセスはすべて、共有リソースが保存されているコンピューター(この場合はお使いのMac)が管理していることをお忘れなく。

したがって、Macがどんな許可をフォルダに与えているのかを把握しておく必要があります。

最後に、「ファイル共有:オン」の下に表示されているMacのIPアドレスを書き留めてください。

WindowsからMacのファイルにアクセスする

次は、Windows PCで作業する番です。MacからWindowsにファイルを転送する手順は以下のとおりです。

エクスプローラーを開きます。上部のアドレスバーに、\\に続けて、先ほど書き留めたMacのIPアドレスを入力します。たとえば、\\192.168.1.68のような文字列になるはずです。

新しいウィンドウが開き、Macのアカウント名とログインパスワードの入力を促されます。Macに表示されるとおりのユーザー資格情報を入力しましょう。

Macのアカウント名とログインパスワードの入力
Image: MakeUseOf

すると、エクスプローラーに、Macの「共有フォルダ」および「ユーザ」リストに追加したフォルダとユーザーが表示されます。

その共有フォルダにネットワークドライブを割り当てれば、ほかのWindowsフォルダと同じように、移動や編集、コピーといった操作が可能になります。

ネットワークドライブの割り当て

共有フォルダにネットワークドライブを割り当てると、ほかのアプリケーションがそのフォルダを、Windows PCの一部とみなすようになります。

Windowsがフォルダにドライブを割り当てると、エクスプローラー上でそのフォルダがドライブとして表示されます。

共有フォルダを右クリックし、「ネットワークドライブの割り当て」をクリックします。

そして、「ドライブ」のリストからドライブ文字を選んでください。使われていない文字であれば、どれでもかまいません。

ネットワークドライブの割り当て
Image: MakeUseOf

フォルダー」のボックスには、必要な情報がすでに入力されています。

Windowsにログインするたびに、この共有フォルダに自動で接続したい場合には、「サインイン時に再接続する」のボックスにチェックを忘れずに入れましょう。

ネットワークドライブの割り当ての設定
Image: MakeUseOf

ネットワークドライブの割り当てが完了したら、ファイルをローカルフォルダにドラッグ&ドロップして、MacからWindows PCにファイルを移動させてください。

WindowsからMacにファイルを転送するには

それほど大変ではありませんでしたよね。次は、逆のプロセス、つまりWindowsからMacにファイルを転送する方法を見ていきましょう。

Windowsでファイル共有を設定する

まずは、Windowsで「ネットワーク探索」を有効にしておく必要があります。Windows PCを立ち上げたら、以下の手順に従ってください。

設定」から、「ネットワークとインターネット」を開きます。

左側のパネルにある「イーサネット」または「Wi-Fi」をクリックし、「関連設定」の下の「共有の詳細オプションを変更する」を開きます。

Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

開いたウィンドウで「プライベート」メニューを展開し、「ネットワーク探索を有効にする」ならびに「ファイルとプリンターの共有を有効にする」にチェックを入れます。

そして、「変更の保存」をクリックします。Windows 10のネットワーク探索に関する問題の解決法をまとめた記事も参考にしてください。

注意:公衆ネットワークに接続しているときに、ネットワーク探索やファイル共有を有効にするのはおすすめしません。公衆ネットワークは一般的に、プライベートネットワークに比べて安全性がはるかに劣ります。

個別にフォルダを共有する場合は、フォルダ名を右クリックして、「プロパティ>共有>ネットワークのファイルとフォルダーの共有>共有」と進みます。

あるいは、その必要がある場合や、共有を完全に管理したい場合には、共有の詳細オプションで設定することが可能です。

Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

また、お使いのWindows PCのIPアドレスをメモしておく必要があります。

WindowsキーとXキーを同時に押し、「コマンドプロンプト」または「Windows PowerShell」を選択します。そこで「ipconfig」と入力し、表示されたIPv4アドレスを書き留めましょう。

表示されたIPv4アドレス
Image: MakeUseOf

MacからWindowsのファイルにアクセスする

共有オプションの設定が完了したら、Windows PCからMacにファイルを転送しましょう。Macでの手順は以下のとおりです。

Finderを開きます。画面上部のメニューバーで、「移動>サーバへ接続」と進みます。

smb://[IPアドレス]」か「smb://[コンピューター名]」のいずれかを入力し、Enterを押します。

画面の指示に従って、Windowsのユーザー名とパスワードを入力し、「接続」をクリックします。

Windowsのユーザー名とパスワードの入力
Image: MakeUseOf

すると、Finderの「共有」セクションに、Windowsの共有フォルダが表示されます。ファイルをWindows PCからMacに移動させたい場合は、ドラッグ&ドロップするだけです。

MacとWindows間でファイルを共有するその他の方法

ここまでに紹介した方法で簡単にファイルを共有できるのは、MacとWindows PCが同じネットワーク上にある場合です。

そうでない場合には、以下に紹介する方法から、ご自分に合ったものを選びましょう。

1. クラウドストレージサービスを使う

DropboxGoogleドライブOneDriveにはそれぞれ、WindowsとmacOS向けの専用アプリがあります。

それらを両方のOSにインストールするだけで、好きなようにファイルをアップロード・ダウンロードすることが可能です。

ただし、それらのアプリが使用する容量に注意しましょう。

ディスク容量が少ない場合は、DropboxやGoogleドライブで特定のファイルだけを同期する方法を説明した記事を参考にしてください。

2. USBメモリを使う

MacのファイルをWindows PCに手早く移動しなければならないときに、誰でも手軽に使えて確実なのが、USBメモリ(USBフラッシュドライブ)を使う方法です。

ただし、exFAT形式でフォーマットされたものを使うようにしてください。それなら両方のOSと互換性がありますし、大容量のファイルでも簡単に共有できます。

オンライン購入できるおすすめのUSB 3.0メモリを紹介した記事を参考にしてください。

3. クラウドストレージを使わずにファイルを共有する

Resilio Sync」や「Syncthing」は、WindowsとMacの間でファイルを共有できるファイル同期アプリです。暗号化キーを使ってデバイス間の接続を管理します。

そのために必要なのは、同期フォルダを設定して、キーを作成するだけ。そのキーをもう1台のデバイスと共有して、フォルダを指定します。

両アプリとも、共有ファイルの読み取り/書き込み許可の設定が可能です。

クラウドストレージについては、安全性を巡る課題が多くあります。私は長年、ファイル共有にはResilio Syncを使っています。

許可を設定し、LAN経由での同期を構成し、ファイルの複数バージョンを取得できるアーカイブ機能のあるResilio Syncなら、自分のネットワークを使ってデータ転送ができるので、お金の節約になります。

Resilio Syncの画面
Image: MakeUseOf

PC・モバイル端末間のファイル転送を快適に

ここで紹介したさまざまな方法を使えば、MacとPCの間で手軽にファイルを共有できるようになるでしょう。

モバイル端末ともファイルを共有したい場合は、コンピューターとモバイル端末間のファイル転送が一番簡単にできる方法をぜひ確認してみてください。

Source: Dropbox, Googleドライブ, OneDrive, Resilio, Syncthing