Mozillaは、Firefoxバージョン100(Firefox 100)をリリースしました。
このブラウザの大きな節目となるアップデートを記念して、新しいアクセシビリティオプション、決済の簡易化、ブラウジングセキュリティの強化など、いくつかの新機能が追加されました。
これらの機能はFirefoxのデスクトップ版とモバイル版で異なるため、それぞれご紹介したいと思います。
デスクトップ版Firefox 100の新機能
PIPキャプション
デスクトップ版では、Firefox 100の主要な機能により、ブラウザのアクセシビリティが向上しています。
まず、ピクチャー・イン・ピクチャー(PIP)モードで視聴する際に字幕が表示されるようになりました。
当面は、YouTube、Hulu、Netflix、Twitter、Courseraの動画、および WebVTT動画形式を使用するそのほかのウェブサイトの PIPキャプションに対応します。

さらにストリーミングサービスへの対応も予定されており、Mozilla は、Firefoxに次に追加してほしいプラットフォームへの投票をユーザーに呼びかけています。
PIPキャプションを使用するには、動画の再生コントロールからキャプションを有効にし、プロンプトをクリックして FirefoxのPIPモードをオンにします。
言語切り替え
デスクトップ版におけるもう1つの新しいアクセシビリティ機能は、最初の起動時に言語切り替えを促すことです。
Firefoxを起動すると、ブラウザはデバイスの現在のデフォルト言語設定を確認し、もともとの設定と異なる場合は、言語を切り替えるかどうか尋ねてきます。
このプロセスは自動的に行なわれますが、Firefoxの言語設定は、「設定」>「一般」>「言語と外観」でいつでも変更できます。
これらの変更に伴い、Firefox 100 では、保存された決済情報の自動入力のサポートを北米に加えて、英国、フランス、ドイツのユーザーにまで拡大することになりました。
現在、これらの Firefox の新機能はすべて、Windows、Mac、Linux のユーザーに提供されています。
Firefoxを起動し、「設定」>「一般」から「Firefoxの更新」までスクロールダウンし、「更新を確認」をクリックして開始するか、こちらからダウンロードしましょう。
モバイル版Firefoxの新機能
HTTPS-Onlyモード
Android ユーザーにとって、目玉となるFirefox 100の追加機能は、新たにHTTPS-Onlyモードが追加されたことです。これは標準的なHTTPブラウジングよりも安全な接続で、より安全に利用することができます。
Firefoxは可能な限り、このより安全な接続を介して自動的に接続するようになりました。
その他マイナーアップデート
モバイル版Firefoxではほかに、OS用とAndroid用の新しいブラウザの壁紙をアプリの設定メニューで有効にできるようになったこと、閲覧履歴とタブスイッチャーの画面の無駄が省かれ管理しやすくなったことが挙げられます。
閲覧履歴から重複する項目を削除または結合し、開いたままのタブが14日以上閲覧されていない場合は新しい非アクティブなタブセクションに移動します。
上記のFirefoxアプリの新機能は、現在Androidユーザーは使用可能ですが、iOSユーザーには近日中に提供される予定です。