Googleスプレッドシートがリリースされたのは、Microsoft Excelが初めてリリースされてから20年近く経った2006年でした。
現在、GoogleスプレッドシートはExcelにできることはほとんどできる上に、Excelにない機能まで備えています。そのため、そろそろExcelからGoogleスプレッドシートに乗り換えるときでしょう。
スプレッドシートを長年使い慣れている人たちは、このような疑問は完全な冒涜だと思うかもしれません。
この記事では、ExcelからGoogleスプレッドシートに乗り換えたほうがいい5つの理由をご紹介します。
1.Googleスプレッドシートは無料で使える

重要な判断材料の1つが、価格です。
Microsoft 365のサブスクリプションに含まれるExcelは、月額1,284円で入手できます。また、生涯使えるExcelを17,904円で別途購入することも可能です。
一方、Googleスプレッドシートは、完全に無料です。必要なのは、ブラウザを立ち上げてWebアプリにアクセスすることだけ。
また、Google Workspaceというビジネスプランもあり、月額1360円でGoogleスプレッドシートだけでなく他の多くのGoogleサービスに、ビジネス機能を追加することができます。
このプランには、Googleドライブのストレージの拡張など、多くの特典があります。
Google Workspaceについて興味がある方は、この過去記事をチェックしてみてください
2.オンラインでシームレスにコラボできる

Googleスプレッドシートは、もともとWebベースなので、オンラインでの協働に関しては先行しています。
リアルタイムで、同時に編集できますし、チャット機能も組み込まれています。
そして、何よりも便利なのは、スプレッドシートがすでにWeb上にあるので、クリックするだけで簡単に共有できるところです。
予想通り、Excelも最近のバージョンでコラボレーション機能を実装しています。
しかし、Googleスプレッドシートのようにシームレスではありません。もし、チームでスプレッドシートを作成するなら、Googleスプレッドシートの方がおすすめです。
3.AIでチャートやグラフを楽々作成

スプレッドシートアプリの主な用途の1つに、チャートの作成があります。スプレッドシートのデータは、チャートにするとわかりやすく表すことができます。
チャートの作成はほとんどの場合は簡単ですが、たまに本当にイライラさせられることもあり、特にExcelを使用しているとありがちです。
Excelだと、チャートの設定で一連のデータを手動で入力し、データが正しく表示するように編集しなければならないことが珍しくありません。
しかし、Googleスプレッドシートは、この手間を見事に軽減してくれます。AIによって、チャートで示そうとしているデータの性質を推測し、系列やカテゴリーを心得て選択し配置します。
さらに、データを選択してGoogleスプレッドシートにチャートを作成してもらうと、データを最もよく表すことができるチャートのタイプを自動的に推測してくれます。
もちろん、すでにExcelの達人なら、グラフを手動で設定することに抵抗はないでしょう。
しかし、スプレッドシートは生産性を高めるために作られたことを考えると、Googleスプレッドシートに切り替えることで、グラフやチャートに費やす貴重な時間を節約することになります。
4.ユーザーフレンドリーなインターフェイス

GoogleスプレッドシートのインターフェイスはMicrosoft Excelと似ていますが、一度使ってみると、Excelよりはるかにユーザーフレンドリーです。
Googleスプレッドシートは、Excelのアイコニックなリボンはなく、むしろミニマルなインターフェイスになっています。
さらに、Googleスプレッドシートは数式を簡単に選べるように工夫されています。
たとえば、Googleスプレッドシートのある列の合計を出したいときは、数式バーにSUMと入力すると、その列のセルを合計するための自動入力の候補が表示されます。あとはキーボードのTabキーを押して候補を選択するだけです。
見た目の好みは人それぞれなので、Excelのインターフェイスが好きな人もいれば、Googleスプレッドシートのインターフェイスが好きな人もいるでしょう。
しかし、一度Googleスプレッドシートを使い始めると、誰もが簡単にスプレッドシートを使えるようにするための優れた対策がとられていることに気づくはずです。
5.Googleスプレッドシートにしかない関数がある

ExcelとGoogleスプレッドシートの関数は大部分が同じです。
シンタックスも使い方も同じです。しかし、意外なことに、GoogleスプレッドシートにはExcelに無い関数がいくつかあり、そのほとんどは、他のGoogleのサービスを利用する関数です。
そうした関数の例として、GOOGLETRANSLATEとGOOGLEFINANCEがあります。
これらは、それぞれ「Google翻訳を使用してテキストを翻訳する」「Google Financeから情報を取得する」という関数です。
こうした関数は、取るに足りない無用なものだと思う人もいる一方で、天の恵みだと思う人もいます。
すべてのGoogleスプレッドシートの関数とその使い方の一覧は、Googleのサポートページで確認できます。
Source: Google Workspace, Microsoft