運動中にスマートフォンの通知が気になってばかりだとしたら、せっかくの時間も台無しです。
だからといって、通知を完全にオフにしたら、大事な知らせを見逃してしまうのではないかと気をもむこともあるでしょう。
そんなときに重宝するのが、iPhoneの「集中モード」です。フィットネス用の集中モードを設定すれば、何も気にせずに済む静かな環境がつくれます。
フィットネス用の集中モードを設定する
ご存じない方のために説明すると、Appleの「集中モード」は、「おやすみモード」よりもあれこれ細かく設定が可能な機能です。
「集中モード」が最も使われているのは、「仕事」「睡眠」「パーソナル」といった場面ですが、エクササイズをしている時も活躍。
フィットネス用の「集中モード」を設定したいときは、設定を開き、下にスクロールします。月のマークがついた「集中モード」を見つけたら開いて、右上にある+マークをタップしてください。

すると、「何に集中したいですか?」という質問の下に、いくつかの場面が並んでいます。
たとえば、「フィットネス」や「ゲーム」「運転」「仕事」などです。フィットネス用の「集中モード」をすでに設定しているのであれば、このリストに「フィットネス」はありません。
ひとつ前のメニューに戻って、設定済みリストにある「フィットネス」を開き、設定を行ってください。
「集中モード」がオンの時に通知を受け取りたい連絡先を選択する
iPhoneで「集中モード」を設定する際にいちばん大事な項目のひとつが、オンになっていても通知を許可し、連絡を取れる状態にしておきたい相手を決めることです。
許可する連絡先を選択しやすい場合と、選択しにくい場合があるでしょう。
仕事用の「集中モード」を設定している場合は、上司や同僚、クライアントなどと、複数のアプリを通じて連絡が取れる状態にしてあるはずです。
エクササイズに関しては、睡眠中と同じように考えるのが適切かもしれません。エクササイズを、体を動かしリラックスする時間だととらえてください。
また、連絡が取れない状態になるのはごく短時間にすぎないでしょうから、「自分を緊急連絡先にしている人」を除くすべての連絡先をブロックしても、かまわないと思います。自分が早急に対応するべき連絡先とアプリだけに、通知の許可を与えましょう。
連絡先で「よく使う項目」をすでに設定しており、「集中モード」の使用中に早急に対応すべきメンバーと同じであれば、よく使う項目を選択するだけで、「集中モード」がオンになっている時でも、それらの連絡先からの着信を許可できます。
特定の人と複数のアプリを通じて連絡を取れる状態にしておきたいときは、許可された連絡先に追加してください。
さらに次の画面では、繰り返しの着信を許可という選択肢があり、オン・オフを切り替えられます。
これは、連絡を許可していない連絡先から、3分以内に2度目の着信があった時に、スマートフォンが緊急連絡だと判断して、着信かメッセージ受信を通知するというものです。
通知を許可するアプリを選ぶ
連絡を許可する相手と同じく、通知を許可するアプリも、人それぞれです。
ただし、エクササイズをしていて通知が届かない状況になるのは、ごく短時間になると思われます。その点に留意しましょう。
目的の運動に集中して最高の成果をあげようとするわけですから、緊急事態を知らせるアプリに限って、通知を許可することを検討しましょう。
しかし、AppleのフィットネスApp、あるいはほかのワークアウトアプリを使っており、エクササイズ中にそれらのアプリからの通知を受け取りたいのであれば、許可されたAppに追加してください。

その一方で、Apple WatchのワークアウトAppを使っているけれども、Siriによるゴール達成の通知は不要という場合は、「音声フィードバック」をオフにしましょう。
そうしておけば、代わりにチャイムが鳴って、ゴール達成を知らせてくれます。
「集中モード」を自動でオンにする
フィットネス用の集中モードは、ほかの集中モードにはない機能があります。Apple Watchでワークアウトを始めると、自動的にオンになるよう設定できるのです。
Apple Watchを持っていない、あるいは、自動化せずに手動でオンにしたい場合は、ここを飛ばしてください。

iOSの集中モードはみなそうですが、フィットネスの集中モードも、あらかじめ設定した時間にオンにすることができます。
とはいえ、この機能が便利だと思えるのは、エクササイズをいつも同じ時間に開始し、同じ時間に終了する場合だけかもしれません。
フィットネスの集中モードをうまく取り入れよう
iPhoneの集中モードは、仕事や睡眠、ゲームや読書などのあいだに落ち着いた状況をつくり出せる、とても便利な機能です。
集中モードがとくにフィットネス中に役立つのは、目の前のエクササイズに集中して、最大限の成果を得られるからです。
「エクササイズをしていると、いつも邪魔が入って困る」と思っている人には、フィットネス用の集中モードこそ、探し求めていた解決策かもしれません。
Original Article: How to Create a Fitness Focus on Your iPhone by MakeUseOf