言うまでもないことですが、朝(あるいは昼、夜)のコーヒーを淹れる方法はたくさんあります。
自動コーヒーメーカーの便利さにすっかり満足している人もいるでしょうし、フレンチプレスしか持っていない人もいるでしょう。
しかし、コーヒーを淹れるときのルーティンがまだ確立しておらず、変えてみようかなと思っているなら、いくつかの要因を把握していると、自分に一番向いているコーヒーの抽出方法を選ぶことができます。
コーヒーの好みは人それぞれなので、「これが正しい」という抽出方法はありません。最高の一杯のコーヒーとは、結局のところ、飲む人が楽しめる一杯なのです。
1.コーヒーを淹れるためにどのぐらい時間をかけられるか
寝ぼけ眼の人にとって最大のポイントは、いかに早くコーヒーを淹れて飲めるかということでしょう。
ボタンを押せばすぐにコーヒーが飲めるようにしておきたい。欲を言えばベッドから出る前にコーヒーが入っているようにしたい…。
そんな場合には、前の晩に仕込んでおけるドリップ式コーヒーメーカーか、KeurigやNespressoのようなポッド式コーヒーメーカーがおすすめです。
朝、子どもに食事をさせなければならない、通勤時間が長いなどの理由で時間が限られている人や、いつまでたっても朝はバタバタしてしまう人にもおすすめです。
抽出方法にこだわる時間があるなら、手作業で淹れることも考えてみましょう。
フレンチプレスはコーヒーメーカーよりも手間がかかりませんが、ハンドドリップは少なくとも数分間の作業が必要になります。
また、アイスコーヒーが好きなら、コールドブリューワー(水出しコーヒーメーカー)を使えば、前もってコーヒーを作っておき、朝になったらカップに注いで飲むことができます。
2.何人分のコーヒーを淹れるのか
利便性は、一度に何杯分のコーヒーを淹れる必要があるかによっても違ってきます。
大人数分のコーヒーを淹れるなら、12杯分の容量があるコーヒーメーカーが最適。自分の分だけなら、ハリオV60のような1杯分のハンドドリップ式でいいでしょう。
我が家では2人分淹れるので、6カップ用のChemexを使っていますが、このサイズならフレンチプレスでも代用できます。
好みによっては、エアロプレスでも1度に何杯分も抽出可能。
もちろん、人数が少なくてもバッチブリュー方式(全自動ドリップマシンで数杯分を一度に抽出する)を使ったり、1杯ずつ繰り返し淹れることもできます。
それに、ほとんどの抽出方法は、人数の増減にある程度対応できます。
3.どのツールを使いたいか
コーヒーを淹れるツールにもっとお金をかけたいなら別ですが、そうでなければ、すでに実践している抽出方法が一番です。
お金に余裕があるなら、抽出方法だけでなく、Keurigマシン(カプセル式コーヒー&ティーマシン)や電気ケトル、グラインダーやスケールなど、投資効果を最大にするために必要になるアイテムのコストもよく考えてみてください。
こうしたツールを既に持っているなら、例えば、ハンドドリップ式から別の抽出方法に簡単に変更できます。
他にもいくつか考慮すべき点があります。
- 使い捨てフィルターを使用し続ける必要があるのか、それとも再利用できるフィルターでもいいのか。
- 掃除が簡単にできるコーヒーメーカーか。
- キャンプや旅行、仕事場でコーヒーを淹れるので、持ち運びやすい必要があるか(その場合、エアロプレスがベストです)。
- エスプレッソが好みか(専用のセットアップが必要)。
そう考えていると、コーヒーの道具にいくらお金を使ってもきりがありませんが、そこまでする必要はありません。
コーヒーは抽出方法が違うと味わいも変わる
コーヒーは抽出方法が違うと、味や口当たりなど、コーヒーの味わいも変わってきます。また、使用する豆、豆の挽き方、フィルターの種類、抽出方法の精度なども重要な要素です。
新しい抽出方法に慣れるには、多少練習する必要があるかもしれませんが、風味のニュアンスを大切にしたいなら、試してみる価値はありそうです。
ーー2021年8月22日公開記事を再編集して再掲しています。
Source: Counter Culture