外付けディスプレイはたくさん売っていますが、多くのMacユーザー(私も含む)は、自然とAppleのデザインや機能に引き寄せられると思います。

高品質なディスプレイに素晴らしいスピーカー、使い方が簡単で、当然デザインは他のApple製品にも合います。

ですから、Appleの「Studio Display」が選ばれるのは当然だと思うかもしれませんが、Samsungが発売した新しいディスプレイを見たら、そんな心境が変わるかもしれません。

AppleのStudio Displayは、理論的には素晴らしいです。27インチの5Kディスプレイは、同社の高額なモニターPro Display XDRに似ており(どちらも顎のないシルバーのiMacみたいです)、600ニトの輝度です。

しかし一方で、HDRやローカルディミングには非対応。この価格帯のディスプレイとしては見劣りします。(詳しくは後ほど)

Studio Displayの特徴

Studio Displayは12MP超広角カメラを搭載(iPadも同じカメラを搭載)、タブレットではないApple製品ではじめて「センターフレーム」に対応しました。

初期のレビューでは、このカメラの品質は「あまり良くない」と言われていましたが、Appleはその問題はソフトウェア・アップデートによって修正されたと言っています(もちろん外付けディスプレイ用のソフトウェア・アップデートです)。

このディスプレイが興味深いのは、iPhone 11シリーズと同じ、A13 Bionicチップが搭載されているところです。Apple曰く、センターフレームや空間オーディオ、Siriなどの機能に、このチップを使うそうです。

すでにソフトウェア・アップデートをしていることを考えると、今後追加機能を実装して、このチップを活用していくのかが見ものです。

また、このディスプレイにはUSB-Cポートが4つあり、そのうちの1つはThunderboltです。1本のケーブルで表示と充電ができるので、必要に応じて大きな画面で作業をすることができたり、外出先でノートパソコンを充電しなければならない時も安心です。

何もかも素晴らしいかのように思えますが(カメラ以外)、欠点はないのでしょうか?

まず、Studio Displayの価格が最低でも199,800円からということでしょう。

Nano-textureガラスのオプションを追加すると43,000円金額が上がり、傾きと高さを調整できるスタンドにすると、合計で価格は286,800円になります。ディスプレイだけです。対して、M1 iMacは154,800円で買えます。

この程度(もしくはさらに多く)の機能を備えたディスプレイで、大幅に安価なものはたくさん出回っています。中でも、Samsungの新商品が最高だと思います。

Samsungの「Smart Monitor M8」

Studio Displayのようなディスプレイを探しているものの、これ以上ローンを組みたくないという場合は、Samsungの最新ディスプレイ「Smart Monitor M8」が魅力的に感じると思います。

デザイン的にとてもAppleっぽいディスプレイで、4色展開しています(ウォームホワイト、スプリンググリーン、サンセットピンク、デイライトブルー)。

32インチでStudio Displayよりもサイズは5インチ大きいですが、解像度は低く4Kです。

とはいえ、4Kは高解像度ディスプレイの標準なので、5Kのディスプレイが必要でない限り、そこまで問題ではないでしょう。

HDR 10+にも対応しているところは、Studio Displayにはない大きな強みで、このディスプレイではHDRの映像が本当に美しく表示されます。

Webカメラは搭載されていませんが、Samsungは「SlimFit Cam」を同梱しています。このカメラは、ディスプレイの背面に装着する薄型のもので、完全に取り外し可能なので、カメラが必要ない場合は1日中SlimFit Camを眺める必要がありません。

「Bixby」(Samsungのスマートアシスタント)と「Amazon Alexa」のどちらも搭載している上に、MacをつなげばSiriも使えます。

接続に関して言えば、Smart Monitor M8はAirPlay対応なので、ケーブルで接続しなくてもiPhone、iPad、Macからコンテンツを簡単にストリーミングできます。ケーブルで接続する場合も、Studio Displayと同じように、1本のケーブルで表示と充電ができます。

また、このディスプレイ自体がスマートテレビでもあるので、ノートパソコンやストリーミングデバイスがなくても、「Samsung TV Plus」から映画や番組を流すことができます。私はノートパソコンに接続するモニターとして使うだけなので、この機能はあまり活用しないと思いますが、あくまでもオプションなので。

しかし、何よりSmart Monitor M8がStudio Displayに勝っているのは価格です。ウォームホワイトは699ドル、スプリンググリーン、サンセットピンク、デイライトブルーを選ぶと30ドル追加されます

つまり、AppleのStudio Displayの最低価格が、Smart Monitor M8の2倍以上です。この2つを並べて比較すると、SamsungのSmart Monitor M8の方が明らかにお買い得なので、Studio Displayをおすすめするのは厳しいです(日本発売日は未定)。

Source: Apple, Gizmodo, Samsung