一般的に、スマホの平均寿命は約3年と言われています。
3年が過ぎるとバッテリーの保ちが悩みの種になり、ソフトウェアのアップデートを受けられなくなることも多くなります。ほとんどの人がスマホを買い換えるのも、このタイミングです。
「古いAndroidスマホを売ろうと思っているけど、どうすればいいのかわからない…」。
そんなあなたを、このガイドがお手伝いします。以下のステップを踏むだけです。
目次
2. すべてのアカウント、ペアリング済みデバイス、画面ロックなどを削除する
1. すべてのデータをバックアップする
古くなったAndroidスマホを売るときの準備で何よりも重要なステップは、データのバックアップです。
たとえば、連絡先や通話の履歴、メッセージ、写真、動画、書類、メモ、曲、録音、ゲーム、WhatsAppメッセージといったようなデータです。
このステップは、時間をかけて慎重に行ないましょう。スマホを買い替えたときに個人データ、とくにWhatsAppメッセージを失くしてしまったという話はよく聞きます。
幸いにも、もしそうなっても、削除してしまったり、行方不明になってしまったりしたWhatsAppメッセージを復元する方法があります。
まだ新しいスマホを買っていない人は、古いスマホを先に売らないことを強くおすすめします。
先に新しいスマホを買って、そこにデータをすべてインポートして、転送がきちんと完了したことを確認してから、古いスマホを売る準備を進めましょう。
Google Playストアにいくと、データの転送を手伝ってくれるアプリがたくさんありますが、イチオシはなんと言っても「Samsung Smart Switch」です。Samsung製以外のスマホにも使えます。
2. すべてのアカウント、ペアリング済みデバイス、画面ロックなどを削除する
バックアップとデータ転送が済んだら、次は、リンクされたアカウントを古いスマホからすべて削除します
たとえば、GoogleアカウントやMicrosoftアカウント、WhatsAppアカウント、ソーシャルメディアのプロフィール、サードパーティアプリのアカウントなどです。
Googleアカウントを削除しないで工場出荷時の状態にリセットすると、次の所有者は、そのスマホを使えなくなってしまうかもしれません。
あるいは、その人のGoogleアカウントにサインインできなくなってしまうかもしれません。依然としてあなたを所有者として認識するように設定されてしまうからです。
以下の手順に従って、古いスマホからあなたのGoogleアカウントを削除しましょう。
Googleアカウントを削除する方法
- スマホの「設定」を開きます。
- 「アカウントとバックアップ」をタップします。
- 「アカウントの管理」をタップします。
- Googleアカウントを選び、「アカウントの削除」をタップします。
- 「アカウントの削除」を、もう一度タップして確定します。

これと同じ手順で、ほかのアカウントもすべて削除します。
また、ペアリングされたスマートウォッチやワイヤレススピーカー、イヤホンなどのデバイスがある場合は、ペアリングの解除もお忘れなく。
最後に、パスワードやPINコード、パターン、登録された指紋などの画面ロックもすべて削除します。
3. SIMカードとMicroSDカードを取り出す
当然ですが、SIMカードを次のオーナーの手に渡してはいけません。売る前に、古いスマホから抜き取りましょう。
microSDカードを使っている人は、ついでにそれも抜き取りましょう。新しいスマホに差し込めば、カードに保存されているファイルにアクセスできます。
ただし、古いスマホといっしょにmicroSDカードも売るつもりの人は(そのほうが買い手がつきやすくなるかもしれませんからね)、microSDカードを差し込んだまま工場出荷時の状態にリセットすると、カードに入っているすべてのデータも一緒に消えることも覚えておきましょう。
4. 工場出荷時の状態にリセットする
このステップはとても重要です。
工場出荷時の状態にリセットすれば、基本的にあなたのすべての痕跡がスマホのメモリから消えることになるので、次の持ち主があなたの個人情報にアクセスすることはできません。
あなたがダウンロードしたファイルもアプリもすべて削除され、RAMと内部ストレージも空っぽになるので、スマホ自体がもっとスムーズに動くようになります。
以下の手順で、Samsung製スマホを工場出荷時の状態にリセットできます。システムナビゲーションはほかのAndroidスマホと少し違っていますが、手順はほとんど同じです。
工場出荷時の状態にリセットする方法
- スマホの「設定」を開きます。
- 「一般管理」をタップして、「リセット」>「工場出荷状態に初期化」へ進みます。
- 「リセット」をもう一度タップします。
- 画面ロックのパスワードを入力します。
- 「全て削除」をタップします。

工場出荷時の状態にリセットしても、消えるのは、スマホに保存されているデータだけです。
「Googleドライブ」や「Microsoft OneDrive」といったクラウドアプリに保存されているデータは消えません。
たとえば「Gmail」なら、新しいスマホのGoogleアカウントにサインインすれば、すべてのメールがいつもどおり表示されます。
5. スマホの本体をきれいにする
スマホを中からきれいにしたら、続いて、外からもきれいにしましょう。そのほうが見栄えがよくなりますし、いい値段で買ってもらえる確率も高まりますからね。
実際にクリーニングに取りかかる前に、スマホの電源を切り、充電器やヘッドフォンケーブルのプラグを抜き、スマホケースを外しましょう。
消毒用アルコールは使わないようにしましょう。ディスプレイのオレオフォビック(撥油)コーティングによくないからです。
Samsungによるこちらのガイド(英語)にクリーニングの正しい手順が書かれているので、参考にしてください。
ディスプレイに貼られたスクリーンプロテクターに目立つ傷がついていたり、ヒビが入っていたりするときは、はがして捨ててしまいましょう。
せっかく買う気になってくれた人が、スクリーンプロテクターではなくディスプレイ自体が傷んでいると勘違いして、買うのをやめてしまうかもしれませんから。
6. 付属品をそろえる
だいたいいつも2~3年使ったあとにスマホを売っている人は、箱や請求書、充電器、ケーブルなどの付属品をすべて捨てずに取っておく習慣を身につけましょう。
リセール市場では、付属品がそろっているスマホのほうが、そろっていないスマホよりも高い値段がつきます。
ただし、新しいスマホに充電器が同梱されていない場合は、買い直さなくてもいいように、古い充電器を取っておいたほうがいいでしょう。
といっても、古い充電器が新しいスマホには使えなかったり、充電におそろしく時間がかかったりする場合は別ですが。
7. 市場調査をする
ここまでくれば、あとは売るだけです。マーケットプレイスに出品する前の最後のステップは、あなたのスマホがいくらぐらいで売れるかの確認です。
残念ながら、AndroidスマホにiPhoneほどの市場価値はありません。なので、売るのは予想以上に難しいかもしれません。
とはいえ、Samsung製のAndroidスマホならブランド力が高いので、ほかのメーカーのスマホよりもいくらかは売りやすいでしょう。
あなたが売ろうとしているスマホの市場価値は、アメリカなら「GadgetGone」や「SellCell」「BankMyCell」などのオンラインツールを使えば確認できます。
また、いろいろなマーケットプレイスを見て回れば、ほかの人たちがあなたのものと似たようなスマホをいくらぐらいで売ろうとしているのかを知ることができます。
くれぐれも、業者ではなく、それを使うつもりの人に売るようにしましょう。
転売目的で買おうとしている業者は、そこから利益を得るために、すごく安い値段をつけてくる可能性があるからです。業者以外の人に売ったほうが、ずっといい条件で取引できるでしょう。
Androidスマホを売る準備を整えよう
古いガジェットを売るのは、古い家具を売るほど簡単ではありません。プライバシーとセキュリティーを危険にさらさないために、やるべきこともたくさんあります。
ですが、今回ご紹介した1~7までのステップをきちんと踏めば、スマホを売る準備は完了です。
あとは、マーケットプレイスに出品して、購入希望者と値段を交渉するだけですね。
Source: SAMSUNG, GADGETGONE, sellcell, bankmycell
Original Article: 7 Things to Do Before Selling Your Old Android Phone by MakeUseOf