コロナ禍を生き抜いてきた今、働き方やキャリアを含むすべてのことを大局的な視点で見られるようになりました。
別の仕事がしたくて転職を考えている人もいる一方で、新型コロナウイルスや都市封鎖の結果として2020年には世界中で失業した人が推定1億1400万人もいて、そうした人々は必要性に迫られて転職しようとしているのかもしれません。
いずれにせよ、MicrosoftのWork Labが行なった調査によると、社員のほぼ半数(46%)が何らかのキャリアの方向性の転換や転職を計画しています。
しかし、転職しようかとなんとなく考えることと、積極的に行動してそれを実現することは違います。
そのプロセスをよりスムーズにするために、FlexJobsは転職チェックリストを作成して、次に取るべき行動をわかりやすくしています。
このチェックリストの要点は次の通りです。
転職したいのか? 今の仕事が嫌いなのか?
ひどい仕事やとんでもない上司に遭遇したことがある人なら誰でも、それが仕事以外の生活のさまざまな側面にどれほど大きな影響を与えるかがわかっています。
しかし、特定の役割や会社に適していないからといって、必ずしもまったく新しいキャリアで幸せになるとは限りません。
一方で、若い頃に一時的なつもりで就職したのに、あっという間に15年もたってしまい、いつの間にか自分が選んだわけではないキャリアになってしまった人もいるでしょう。
新たに職を探しはじめたい気持ちになるかもしれませんが、一歩下がって客観的な視点から、転職が最善の選択かどうか考えることが大切です。
転職を見極めるチェックリスト
FlexJobsの転職チェックリストは3つのセクションに分かれていて、今回紹介するのはその最初のセッションです。
転職が実際に自分のためになるかどうか、もしためになるなら、どの分野が最適か判断できるようにできています。
それではチェックリストを見ていきましょう。あなたはいくつ当てはまるでしょうか。
チェックリスト
- 転職する理由を評価して特定する。
- 意図するキャリアがライフスタイルと一致するかどうか、一致しない場合は何を変える必要があるか判断する。
- 目標についてより多くの発見をするのに助けになるテストを受ける。
- 知り合い(家族、友人、専門家)に連絡し、自分が興味を持っている仕事をしている人を見つけ、ヒントやアドバイスを求める。
- キャリアコーチやキャリアカウンセラーとの連携を検討する。
- 転職する際には、正しい軌道からはずれないために、タイムラインとゲームプランを作成する。
- どのような種類の柔軟性が必要かを見極め、それを就職活動にどのように組み込むか考える。
- 現在のスキルと経験を分析して、転職先でも使えるスキルを見つける。
- 自分が持っているソフトスキルの中で、どれを新しいキャリアでも使えるか考える。
- 履歴書、カバーレター、面接で転職に対処するように戦略を立てる。
- ボランティアなど、自分にとって新しい分野でより多くのスキルと経験を積むためにできることを見つける。
チェックリストの次の2つのセクションでは、実際の就職活動に焦点を当てています。次のステップに進む準備ができたら、ぜひ参考にしてみてください。
──2021年4月5日の記事を編集のうえ、再掲しています。
訳:春野ユリ
Source: International Labour Organization, Microsoft, FlexJobs (1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13)