手帳の書き込み用に多色ボールペンを愛用している人は、かなり多いと思います。
たとえば、仕事のスケジュールは黒/プライベートは青/リスケした内容は赤…のように色分けすると、情報がパッと見で把握しやすくなって、とても便利です。
ただ、使う際にいちいち「手元を視認してインク色を確認してからノックを押す」というひと手間が入るのが、少し面倒と言えなくもない。
急いでメモを取る場合など、その一瞬のロスタイムのせいで焦ってしまうケースはありそう。
黒インクが即出しできる3色ペンなら解決
多色ボールペンとはいいますが、でも結局のところ、最も多用するのは黒インクのはず。
それなら、黒のノックが迷わず押せる多色ボールペンがあればいいのでは。
三菱鉛筆「ジェットストリーム 新3色ボールペン(SXE3-507)」は、なめらか書き味の低粘度油性インクでお馴染みジェットストリームシリーズの最新アイテム。
黒の出しやすさに焦点を当てた3色ボールペンとなっています。

一般的に多色ボールペンといえば、軸側面に色数分のスライド式ノックノブが均等に並んだ製品がほとんど。黒も赤も青もすべて同じ扱いなので、ノック時に迷ってしまいがちです。

対してSXE3-507は、黒のノックだけが独立して軸後端にあり、その左右に赤と青のスライドノックという、非常に独特な配置となっています。

つまり、黒に限って言えば見なくても確実にノックが押せる構造なので、モタモタと迷いようがないということ。
これなら、ほぼ無意識のままでも黒をノックして書き出すことが可能です。
感覚的には、黒・赤・青の3色ボールペンではなく、黒の単色ボールペンと赤・青の2色ボールペンを構造的に融合させたようなもの…と捉えると、理解しやすいかもしれません。
それでいてノックはすべて連動している(かなり複雑な機構!)ので、色の切り替えは従来の3色ボールペンと同じ感覚で行なえます。
もう1つ特筆すべきは、SXE3-507から導入された黒インクの新しいリフィル…通称「長持ちリフィル」です。

リフィルチューブの肉厚を薄くすることで、形状は変わらぬまま従来比70%増の大容量インクを搭載。交換なしで長時間書き続けることができるようになりました。
黒インクが出しやすくつくられた軸と、黒インクが長持ちする新リフィル。この組み合わせは間違いなくナイスコンビネーションと言えるでしょう。
実際に使ってみると…
完全にノールックで黒ノックが押せるのが、思った以上に快適でした。
単色ボールペンならまったく当たり前のことですが、同じことが多色でできるというのは、ありがたい。
ノックの確認なんてほんの一瞬のこととはいえ、手間は手間。それならやっぱり簡単にできるほうが良いに決まっています。
どちらかというと派手に目立つタイプのペンではありませんが、個人的には、このノックは大発明! だと思います。

握った感覚としては、単色+多色を組み合わせた複雑なノック機構のためか、重量バランスがやや後ろに片寄っているように感じました。
とはいえ、ノックの使いやすさを考えれば、これぐらいなら許容できるかなーというところ。
特に、多色ボールペンで黒インクがまずなくなる人、手帳で色分け筆記をしている人なら、まず間違いなくQOL上がる系のボールペンです。使って損はないので、ぜひお試しください。
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Source: 三菱鉛筆