ニューノーマルの、その先へ。社会全体が再起動に向かっている今、個人もこれまでの歩みを振り返り、未来に向けて自らの仕事や人生を改めて設計するタイミングではないでしょうか。

自分だけのニュースタンダードをつくろう」特集では、新しいステージへの挑戦を始めた人の物語や、自分らしいワークプレイスのつくり方、必ず達成できる目標設定術まで、キーパーソンに徹底取材して、自分だけのライフハックを見つけるヒントをお届けします。

第3回は、美容系YouTuberとして活躍する­Hyuk(ヒョク)さんが登場。一流企業を辞めてYouTuberに転身し、常に“パイオニア”であり続けるために欠かさない挑戦や、一度は諦めたアーティストとしての新たな道を歩みはじめた原動力は? ビジネスパーソンにとっても学び多き、自身の“ニュースタンダード”についてお話を聞きました。今回は前編です。

▼後編はこちら

「挑戦し続ければ失敗にならない」YouTuber・Hyukの自己実現の原動力 | ライフハッカー[日本版]

「挑戦し続ければ失敗にならない」YouTuber・Hyukの自己実現の原動力 | ライフハッカー[日本版]

Hyuk(ヒョク)

Hyuk(ヒョク)

1991年生まれ、韓国出身。12歳の時に父親の転勤に伴い、家族で来日。国立大学を卒業後、一部上場企業に就職し、5年後に退職。本格的にYouTuberとして活動する。現在は美容系YouTuberとしてチャンネル登録者数51.4万人(2022年3月末現在)を獲得。また、音楽事務所の練習生としてボーカルやダンスに励み、2019年にはサバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」にも参加。本名のLEE MINHYUK(イ・ミンヒョク)としてアーティスト活動も行ない、2022年2月には2ndシングル「Regret」を発表。300万円をかけて自費制作したミュージックビデオも話題を集める。

YouTubeInstagramTwitter

セルフプロモーションの一環で始めた動画投稿が夢への足掛かりに

──まずヒョクさんのご経歴からお聞きします。中学校に上がるタイミングで来日されたそうですね。

父親の転勤に伴い、家族で来日しました。当時は日本語が全くわからず、学校のテストで4点を取ったこともあります(笑)。国語が苦手な分、数字を使う科目に力を入れて…と自然な流れで大学は工学部に進みました。

途中、韓国で兵役に就くために休学しましたが、卒業後は一部上場企業に就職。いわゆる出世コースのレールを敷いてもらっていたと思います。でも、本格的に­YouTubeの活動をしていくと決心し、就職して5年後の2019年に退社しました。

──2017年にYouTubeを始めて、翌年にはチャンネル登録者数が10万人を超えていたのだとか。活動のはじめの一歩は?

会社勤めの時から事務所に所属し、練習生としてアーティストを目指していたんです。ダンスをチェックするために仲間と動画を撮って編集して…ということは以前からやっていました。SNSに動画を投稿したくても、動画編集につまずいて諦めてしまう人が多いと聞きますが、僕は元々PC作業が好きだったので、苦ではありませんでした。

当初は、アーティスト活動のプロモーションになればいいなと思っていました。そんななか、韓国の男性アイドルグループのダンスカバー動画をYouTubeにアップしたら、かなり反響があって…

「もっとほかのダンスが観たい」「韓国語を教えてほしい」というコメントをいただき、K-POPの歌詞で韓国語講座をしたり、K-POPのMV(ミュージックビデオ)を解説したりするうちに、チャンネル登録者数は30万人を超えていました。こうした結果も、会社を辞めることへの後押しになりましたね

「第一人者であれ」かつスポットライトは自分自身に

──「大企業を辞めてフリーランス、しかもYouTuberになるなんて…」と反対する人もいたのでは?

「もったいない」と反対する人もいましたし、当時の上司は何度も引きとめてくれました。このことは今でも感謝しています。でも、何足ものわらじを履いた生活はかなりヘビーだったんです(笑)。

平日はサラリーマンとして定時まで働き、夜は歌やダンスの練習、動画の編集などをして、動画公開の予約をしてから寝るという毎日。週に一度は朝まで練習する日があって、仮眠した後にシャワーを浴びて出社…なんてこともありました。また、細々とですが土日はMC業やモデルのお仕事をいただくことも。

とにかく忙しかったですが、「夢のために何が何でもやってやろう」という気持ちでした。しかしその後、デビューのきっかけを失ってしまい、当時の事務所を退所し、練習生も辞めるに至りました。

──その後、YouTubeの内容を美容系コンテンツへと路線変更しています。その理由を教えてください。

まず1つは、K-POPの韓国語講座やMV解説を­紹介する人がどんどん増えてきたから。僕はYouTubeではパイオニアとして情報を発信していきたいと考えています。そのため、「今誰もやっていないことは何か?」をいつも考えています。

また、MVの解説動画を観に来てくださる方は、あくまでもK-POPアイドルのファンであり、僕のファンではないんですよね。「本当だったら僕もステージの上でキラキラと輝けていたかもしれない…」という嫉妬心や劣等感みたいな負の感情も出てきてしまって。

「何か目新しいことをしたい」「自分自身を評価してもらえるコンテンツを創りたい」と思ったのが美容へと路線を振り切った理由の1つです

逆算の発想で、活躍できる「場所」と「知識」を見つける

──「やっていけそうだ」と手応えを感じたのはいつ頃だったのでしょうか?

今でこそ美容系YouTuberはたくさん活躍されていますが、僕が始めた2019年頃はそれほど多くなかった。

加えて、僕の強みは男性でありながら女性用のスキンケア商品をレビューしていること。始めて間もなく公開した動画がバズって、「これはいける」と確信に変わりました。その1本は、僕の動画のなかで唯一再生回数1000万回を超え、今でもその数字を伸ばしています。

よく「元々美容に興味があったんですか?」という質問をいただきます。練習生時代にはビジュアル審査もあったので、歌やダンスと同様にコスメやスキンケアの情報収集にも熱心でしたが、適切な知識があったかというと、そうではありません。

じゃあ何が良かったかを自分なりに分析すると、どこに“空き”があるかを見つけられたことと、学び続けていることに尽きると思います。「男性が女性用スキンケア商品をレビューする」という誰もやっていない“空きスペース”を見つけて、その場所で活躍できるための知識を身につけていく…。逆算の発想ですね。

その時自分にあるもので勝負できれば良いのですが、僕にはそれがなかった。「だったら知識を身につければいい」と思って、2020年に日本化粧品検定3級を、2021年に化粧品成分検定2級を取得しました。言葉に説得力を持たせたかったですし、一部の批判する人にもきちんとコンテンツに納得感を持ってほしかったので。

やはりこの世界では、一定数否定を受けることも少なくありません。そうした時、信頼に足る形あるものを持っておくことが大切だと気づきました。それは知識の裏付けになるとともに、誰にも負けない「武器」にもなるはずです。


▼後編はこちら

「挑戦し続ければ失敗にならない」YouTuber・Hyukの自己実現の原動力 | ライフハッカー[日本版]

「挑戦し続ければ失敗にならない」YouTuber・Hyukの自己実現の原動力 | ライフハッカー[日本版]

>> 「自分だけのニュースタンダードをつくろう」特集ページへ

▼こちらもおすすめ

ハーバードに合格し、起業も実現。夢を叶える「目標設定術」とは | ライフハッカー[日本版]

ハーバードに合格し、起業も実現。夢を叶える「目標設定術」とは | ライフハッカー[日本版]

Web会議の3大問題を低コストで解決する新定番ツール | ライフハッカー[日本版]

Web会議の3大問題を低コストで解決する新定番ツール | ライフハッカー[日本版]

Photo: KOBA / スタイリング: 仲唐英俊 / ヘアメイク: 佐々木渚香 / Source: YouTube