モチベーションは上下します。
新しいことにしっかりと取り組み、何事にも止められないような勢いのある日もあれば、思考がスローモーションになって、携帯電話を見つめたり適当なウェブサイトをスクロールしたりすることに長い時間を費やしてしまう日もあるでしょう。
不調な日が時々あっても、心配することはありません。きちんとした食事や運動、睡眠をとれば大丈夫です。しかし、そうした日が次の日(そしてその次の日)へと続く場合は、スランプから抜け出す方法を考えたほうがいいかもしれません。
ここでは、考慮するべき点を5つご紹介します。
1. 理由を思い出す
現代の職場の特徴に、自分の仕事が最初から最後まで見えることはほとんどないことがあります。
出席する会議は、ある製品やサービスの開発に影響を与えるかもしれませんが、ほとんどの場合、最終製品や自分の仕事によって影響を受ける人たちを目にすることはありません。
自分が大きな組織の歯車に過ぎないと感じると、やる気が失せてしまうこともあります。モチベーションをリセットするには、1歩下がって、自分の組織が本当は何をしているのかを考えてみましょう。そして、それに関わってみるのです。
製品をつくっているのであれば、それを見に行く。サービスを提供しているのであれば、顧客や取引先の人と関わりを持つ。ウェブサイトをつくっているのなら、サイトそのものを見てみる。
自分の努力が、より大きな成果につながっていることを認識することができる方法を見つけましょう。
大学の事務方である私は、ほかの人との会議でさまざまなアイデアに関して話すことにたくさんの時間を費やしています。
幸いなことに、私はオフィスを出てキャンパス内を歩き、サービスを提供している相手を目にすることができます。毎年何千人もの大学生の生活に影響を与える組織の一員であることを思い出すために、時々昼間に散歩をしています。
2. 何かを受講する
また、仕事で成長が止まってしまったと感じる時にも、モチベーションが下がることがあります。新しい仕事をはじめたばかりの頃は、学ぶことがたくさんあります。しかしやがて、どんな仕事が来てもこなせると感じるようになるかもしれません。
そんな時は、自分自身の個人的な成長に集中してみるのもいいでしょう。磨きたい、あるいは向上させたい仕事のスキルを選びましょう。
勤めている会社に学習や能力開発の機会がたくさんある場合は、そのスキルに対応するものを選びましょう。別の方法としては、対面式やオンラインで参加して学べるプログラムが数多くあります。飛び込んでみましょう。
3. 新しい習慣をつくる
中には、幸運なことに日々の課題をたくさん進めることができる人もいます。一方、ほとんどの人の仕事日は、ほかの管理職の人たち、あるいは取引先・顧客のニーズなど、誰か別の人が選んだタスクで1日が占められてしまっています。
そのような、自分ではどうしようもない力に人生を引きずられている感覚も、やる気をそぐものです。
そういう場合は、自分が主体である感覚を取り戻すことが必要です。たとえ小さなことでも、自分が推進できることを職場で見つけましょう。
重要な決定を下して前進させることができるプロジェクトがあれば、自分の努力次第で成果が変わることを実感しながら、楽しく問題解決に取り組むことができます。
さらに、その過程の各ステップで達成感を味わうことができ、それが取り組んでいるほかの仕事にもつながっていくのです。
4. 指導する相手を見つける
働きはじめて1カ月ほど経つと、まわりの人とは違う視点を持つものです。自分が知っていることや持っているスキルは、おそらくほかの人が知りたいと思う知識やスキルでしょう。
ですから、自分の専門性を周囲に広められるよう、ほかの人を指導する機会を定期的に仕事の一環とするべきでしょう。
あまり知られていないことかもしれませんが、ほかの人を指導することには自分自身にもメリットがあります。
誰かに何かを教える時には、その人の目を通して世界を見なければなりません。そうすることで多くの場合、ほかの人の働くモチベーションを高める要素に接することができます。
このように、人を指導することは自分の仕事への活力にもつながるのです。さらに、自分が教えたことがプロジェクトの推進や目標達成のために使われたことがわかった時には、その気持ちも後押しになってくれます。
5. 友人に電話する
仕事に関して落ち込んでいる時は、同僚から孤立しているようにも感じはじめます。同僚の誰かに電話するか、一緒にコーヒーやランチをしてみましょう。自分の気持ちやモチベーションのなさについて、少し話をするのです。
こうしたことを同僚に相談してみると良い理由はたくさんあります。
1つは、良き同僚は思いやりを持って話を聞いてくれることです。もう1つは、仕事の浮き沈みについて話し合うことが普通になり、仕事への活力が湧かない時にそれぞれが抱く罪悪感を和らげてくれることです。
さらに、同僚が同じ気分の時に使ったことのあるおすすめの何かを共有してくれるかもしれません。
最後に、誰かと自分の状況を詳しく話すだけで、考えているだけでは見えてこない自分に関する気づきが得られることも多いものです。会話のなかで、自分自身の進むべき道が見えるかもしれません。
Originally published by Fast Company [原文]
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