どんなに健康で、元気で、幸せで、楽観的な人でも、心身の不調を感じることがあります。ですから、普通の人が心身の不調を感じるのは、日常茶飯事です。

いずれにしても、ちょっとした不調を感じたら、その根本的な原因を早く突き止めるほど、早く対処できます。

辛い状況に置かれている友人や家族を見て、その原因を考えるのは簡単かもしれませんが、自分自身のこととなると、なかなかそうはいきません。

そんなときは、以下にご紹介する10の質問を自分に問いかけてみましょう。

健康面で注意すべき点を把握できるかもしれません。

健康状態をセルフチェックする

前回の健康診断のことを思い出してください。

血液検査、血圧測定、膝蓋腱反射検査など通常の健康診断に加えて、医療従事者から極めて個人的なことをたくさん質問されたかもしれません。

それはおせっかいからではなく、患者の習慣や行動、家族構成など、健康状態を知る手がかりとなる情報を集めることが目的です。

しかし、それだけではありません。

「食生活や運動習慣、飲酒や喫煙の頻度など、特定の話題を取り上げれば、健康全般の改善に向けたアプローチについて、より焦点を絞った深い会話ができることが多いのです」と、内科医であり心臓病専門医でもある医学博士のMichael Barber氏は最近、Real Simpleに語っています

セルフチェックは、一般的に健康診断や医療機関の受診の代わりにはなりませんが、定期的にいくつかの質問を自分に問いかけると、健康維持に役立ちます。

自分の健康状態を把握するための10の質問

次の健康診断まで待っているのではなくて、普段から自問する習慣をつけましょう。また、原因不明の心身の不調を感じるときも、自問しましょう。

世の中には複数のセルフアセスメントがあり、Real Simpleのものや、米国保健福祉省プリンストン大学IDONTMINDのものなど、さまざまな質問リストがありますが、中にはより詳細なものもあります。

ここでは、最もよく用いられる10の質問を紹介します。

  1. 今日の体調はどうか?(痛み、息苦しさや消化器系の問題はあるか、など)
  2. 今日の精神状態はどうか?(今の気分、総合的な精神状態、環境の変化、など)
  3. エネルギーレベルはどうか?(異常に高い、異常に低い、普通、など)
  4. 食生活はどんな感じか?(1日の食事の回数、食事の種類、食後の気分、など)
  5. よく眠れているか?(不十分、眠り過ぎ、睡眠時間は長いが全然休まらない、など)
  6. 良し悪しは別にして、自分の行動や習慣の中で、健康にプラスの影響を与えるもの、マイナスの影響を与えるもの、どちらでもないものは?(食事、睡眠、運動、人間関係、薬物使用、経済的問題、など)
  7. 上記で気づいた行動や習慣について、健康のためになるように調整できることはあるか?(ストレス要因を減らす、栄養を改善する、もっと休息をとる、など)
  8. 人生において、仕事・キャリアはどのような役割を果たしているか?(給料だけもらっていればいい、有害な職場環境で精神衛生の面でも影響を受けている、生活のためだが充実していない、など)
  9. 定期的に精神的なことや知的なことに取り組んで、刺激を受けているか?(職場で、趣味を通して、交友関係やコミュニティを通して、など)
  10. 楽しみにしていることはあるか?(それを健康的な方法でもっと生活に取り入れる方法はあるか?)

健康に影響を及ぼす可能性があることを把握できたら、その中で最も重要な問題にどうやって取り組むか、計画を立てましょう。

特に懸念することがあるときは、医療機関にアポを入れて相談してください。


Source: Real Simple, IDONTMIND, AHRQ, Princeton