普通に生きていると、人生は、これまでの延長線上に展開していきます。
けれど、誰かと会ったり、テレビのインタビューを見たりすることで、人生は一気に変わることがあります。
考え方一つで、ガラッと人生観が変わったり、何かやってみようと思ったことは、誰にでもあるのではないでしょうか?(「はじめに」より)
『本田健の人生を変える1分間コーチング』(本田健 著、だいわ文庫)の冒頭にはこう書かれています。著者はご存知のとおり、経営コンサルタント、投資家を経て、29歳で育児セミリタイア生活に入った人物。4年の育児生活をはさんで執筆活動をスタートし、現在は作家として活躍されています。
そうした実績を軸に書かれた本書は、人生を好転させることを目的として書かれたもの。「1分間コーチング」というネーミングからもわかるとおり、さっと読むことができところが魅力です。
何か心に響くものがあったら、ぜひ行動に移してください。
きっと、それが何か面白いことにつながっていくことでしょう。(「はじめに」より)
さて、どんなことにつながっていくのでしょうか? 期待感を抱きつつ、きょうは第4章「才能を見つけるレッスン」に目を向けてみましょう。
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自分の才能を使って生きていますか?
著者はここで読者に対し、「いま、自分の才能を活かして生活していますか?」と問いかけています。もしも答えがイエスなら、朝からワクワクしてまわりの人を喜ばせているだろうと。
けれど、自分の才能をまだ見つけていないとしたら、いろいろなTO DOリストに追いかけられ、とくに好きでもない作業や、本当はやりたくない仕事をこなすだけの毎日になっているかもしれません。
人生には、才能を使って生きるか、才能を使わないで生きるかの二つの生き方しかありません。
あなたがもし、「自分の人生はこんなもんじゃないはず」と感じているなら、これから自分の才能を見つけるたびに出なければなりません。(131ページより)
つまり、自分の得意なこと、楽しいと思うこと、人が喜んでくれることを探してみるべきだということです。(131ページより)
何時間やっても、疲れを感じないことは?
あなたが時間を忘れるくらいワクワクすることは、何でしょうか?
本を読むこと、人の恋愛相談に乗ること、動画を編集すること、プラモデルを組み立てること、プログラミングを勉強すること、料理をすることかもしれません。
楽しくて気がついたら一時間、二時間経っていた、そんなことはありませんか。あなたが楽しいと感じることは、間違いなく才能につながる可能性があります。(133ページより)
たとえばある映画を見て、「こんな映画をつくりたい」とドキドキしたとしたら、そこに、もしくはその周辺に、その人の才能の芽があるということ。
そこで著者は、自分の時間の使い方をチェックして、自分が好きなことを探してみることをすすめています。そうすれば、自分でも驚くような才能が発見できるかもしれないからです。(133ページより)
よく頼まれることは?
あなたには、人からよく頼まれることが何かありますか?
日常的に、友人や家族から何度も頼まれることは、ほぼ間違いなく、あなたが得意なこと、うまくできることです。
人が何かを頼むということは、あなたの才能を観察した結果です。あなたに何ができて、何ができないのかということを、まわりの人たちはよく見ています。
ですから、頼まれごとは、「あなたならきっとうまくできる」と思われたときに持ちこまれると考えてください。(134ページより)
そこで大切なのは、これまでの人生で、友人や家族から頼まれたことを思い出しながら整理してみること。
そして、それが自分の才能だと、自信を持って受け入れてみるべき。難しそうに思われるかもしれませんが、思い切ってやってみると意外に楽しくできたりするものだといいます。(134ページより)
過去に経験した苦しい感情は?
著者によれば、過去の悲しみも“才能の発見ポイント”になるのだそうです。たとえば、「英語が大好きだったけれど、テストで悪い点をとって以来、嫌いになった」「夢中で絵を描いていたが、親にけなされてぱったりやめた」「親が病気になって、なんとか治してあげたい」というような思い出などなど。
人生をたどり、自身の感情を見つめてください。才能は多くの場合、悲しみ、怒り、失敗や絶望など、その人が触れたくない感情とセットになっています。
「人生最大の悲しみ」は才能の源泉でもあるのです。(141ページより)
そして苦しい感情を感知したら、その周辺に自分の才能がないかどうか、探ってみることが大切だといいます。(141ページより)
モチベーションが必要なことはしない
人生を幸せに生きるために必要なのは、自然と湧いてくるエネルギー。そしてエネルギーには、なにもしなくても出てくる“内発のエネルギー”と、外から加わる“外部のエネルギー”があるもの。
多くの人は「モチベーションを引き出したい」などと言いますが、モチベーションが必要なことはするな、というのが私の考えです。
モチベーションが必要であるということは、外部のエネルギーが必要であるということです。そのぶん、無理をしているのではないでしょうか。(147ページより)
たとえば就職や起業をする際に、人工的な動機づけを口にする人がいます。しかし外部のエネルギーで動いていると、途中でエネルギーが切れてしまうわけです。(147ページより)
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他にも「お金に愛されるレッスン」「人間関係をよくするレッスン」「ベスト・パートナーになるレッスン」「運を味方にするレッスン」と、人生を好転させるための考え方が多角的に解説されています。気楽にページをめくってみれば、思いもかけないヒントを見つけ出すことができるかもしれません。
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Source: だいわ文庫