マイクロソフトは主要なOSリリースにおいてほぼ一貫した命名方法を使ってきました。Windows 95、98、2000からWindows 8までありましたが、Windows 8に続いてリリースされた主要バージョンは9ではなく「Windows 10」と呼ばれることになりました。
マイクロソフトがWindows 9を飛ばしてWindows 10にした理由がいくつかあるので、見ていきましょう。
なぜWindows 9を省略した?

Windows 10が最初に発売されたとき、マイクロソフトが9を省略することにした理由についていくつかの仮説が登場しました。
仮説1. 技術的な問題を配慮
たとえば、納得できそうなものでよく知られているのはあるRedditユーザーの仮説です。それは、レガシープログラムの多くはコード内でWindows 95と98への参照として「Windows 9」を使っているので、技術的な問題を避けるためにマイクロソフトは新しいOSを「Windows 10」と呼ぶことにしたというものです。
この理由は理にかなっていますが、オフィシャルなものではありません。私たちがオフィシャルの情報源から得た情報では、Windows 9を省略したのは単純なマーケティングの理由からだという点。
仮説2. Windows Xのリリースは10で「最後」と示したかった
マイクロソフトのインサイダーで、高い評価を受けているMary Jo Foleyさんによると、このOSが最後の主要なWindowsアップデートになるだろうということを示したかったために「Windows 10」が採用されたそうです。
つまり、10という数字は「これで終わりです。Windows Xのリリースはこれ以降はありません」ということを表現しているということ。
とは言っても、みなさんご存知のとおり、Windows 10は最後のバージョンではありませんでした。マイクロソフトは昨年Windows 11をリリースしていますから。でも、もう少し詳しく見てみると、Windows 11のリリースも主にマーケティング戦略だった可能性があるのです。
どの点から見てもWindows 11は呼び方が変わったWindows 10にすぎないからです。
Windows10にしたことは正解だった?
Windows 10についていろいろな意見はあるでしょうが、これは商業的な成功を収めました。最初はバグや欠点もありましたが、マイクロソフトによってほとんどの問題は修正されています。
つまり、Windows 9を飛ばしてWindows 10にしたことは正解だったのです。
Image: MakeUseOf
Original Article: Why Did Microsoft Skip Windows 9? by MakeUseOf