災害によるリスクは、いつ、どこにいてもゼロにできるものではありません。
それでも、いざ災害に巻き込まれたとき、できるだけ不安を軽減したり、不便を感じることのないよう、日頃の準備は怠らずにしておきたいものです。
スイスアーミーナイフとして有名なビクトリノックスのマルチツールも、生活必需品の確保が難しくなったときなど、持っていると何かと活躍してくれるもの。
ラインナップのうち、特長的なものをいくつかピックアップしてみましたので、ぜひ参考にして、防災袋の中身を充実させてみてください。
迷ったら、とりあえず定番「ハントマン」

実際問題どんな災害に遭うかは、そのとき次第。
いろいろな可能性を考えておくのは大切なことですが、先人の知恵を借りるのも悪い選択ではありません。
「ハントマン」は、ビクトリノックスのランナップの中でも定番アイテムと名高いもの。
ナイフ、ハサミ、ノコギリなど厳選された15種類のツールが収納されていますので、どれを選べばいいのかよくわからないという人は、とりあえずコレを押さえておきましょう。
内蔵ツール(15種類)
ラージブレード(大ナイフ)、スモールブレード(小ナイフ)、カン切り
マイナスドライバー 3mm、マイナスドライバー 6mm、せん抜き
コルクせん抜き、ワイヤーストリッパー、リーマー(穴あけ)・千枚通し
はさみ、のこぎり、マルチフック、つまようじ、ピンセット、キーリング
慣れないツールは避けておきたいという人に「ランブラー」

「普段のDIYも苦手だし、使い慣れないツールなんて結局使わないだろう」と思う人は、最小限のツールだけを備えたこちらを。
「ランブラー」は、ナイフ、ハサミ、ピンセット、つまようじなど、日用品でありつつ、非常時にあるとないとでは大違いというツールを10種類装備した小ぶりなタイプ。
炊事から小修理まで、いろいろな場面で活躍してくれるでしょう。
とはいえ、柄(ボディ)が小さく持ち運びが手軽というメリットは、力を入れにくいというデメリットにもなりますので、事前にサイズ感を確認しておくことをお忘れなく。
内蔵ツール(10種類)
キーリング、つまようじ、ピンセット、スモールブレード(小ナイフ)、せん抜き
プラスドライバー(フィリップス型0/1)、マイナスドライバー 2.5mm
ワイヤーストリッパー、つめやすり、はさみ
不安のタネを残しておきたくない人に「スイスチャンプ」

イザというときになって、肝心のツールがない…とならないように。
柄の幅が3.2cmあるビッグサイズの「スイスチャンプ」。何があるかわからないので、しっかり備えておきたいという人には、これがベストでしょう。
プライヤーや金ノコ、ウロコ落とし、針外しまで備えている充実のラインナップは、まさにチャンプの名に恥じないものです。
内蔵ツール(33種類)
ラージブレード(大ナイフ)、スモールブレード(小ナイフ)
リーマー(穴あけ)・千枚通し、カン切り、マイナスドライバー(小)
マイナスドライバー 3mm、マイナスドライバー 6mm、マイナスドライバー 2.5mm
のみ 4mm、ワイヤーストリッパー、はさみ、プライヤー
ワイヤーカッター、端子つぶしツール、うろこ落とし、はり外し
スケール(cm)、スケール(inch)、のこぎり、つめやすり、つめそうじ、メタルソー
金属やすり、ルーペ、プラスドライバー(フィリップス型1/2)、マルチフック
つまようじ、ピンセット、加圧ボールペン、ピン、キーリング、コルクせん抜き、せん抜き
車内に閉じ込められたときの脱出用に「レスキューツール」

車を使って避難をしているときに、車内に閉じ込められてしまう可能性もありますね。
水害や土砂崩れなどで、ドアが開かなくなった車から脱出するには、ガラスの破壊が不可欠です。
そこで、ガラスブレーカーや、安全ガラス(フロントガラス)用ノコギリ、シートベルトカッターを備えた「レスキューツール」は、車内の手が届く場所に積んでおきたいアイテム。
車載専用ツールとして、安心のために1本備えておきたいものです。
内蔵ツール(13種類)
波刃ラージブレード(大ナイフ)、シートベルト・カッター、リーマー(穴あけ)
安全ガラス用ディスクソー、ロック付きせん抜き、ワイヤーストリッパー
マイナスドライバー 7.5mm、プラスドライバー(フィリップス型1/2)
ウインドウブレーカー、キーリング、つまようじ、ピンセット、ランヤード(ハーネス)
コルク抜きにセットできる「ミニツール ファイヤーアント セット」

ビクトリノックスのマルチツール中、最も特長的なのに最も使わなさそうなものと言えば、コルク抜きでしょう。
ところが、ただスペースを取るだけのツールだと思いきや、別売りながら、こんなアイテムをラインナップしているんです。
「ミニツール ファイヤーアント セット」は、コルク抜きにねじ込んで収納しておけるファイヤースターター。
火起こしツールは、防災グッズの中でも優先度が極めて高いツールなので、ぜひこちらも合わせてチェックしておきましょう。
以上、4本のマルチツールとアクセサリー。非常用としてだけではなく、週末のキャンプなどアウトドアでも活躍してくれますので、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
▼あわせて読みたい