Evernoteは、まさに栄枯盛衰となっています。かつては、誰もが使っている定番のメモアプリでしたが、今はそこまでの愛着をもてません。
Evernote自体に問題があるというより(時代に合わせて懸命にアップデートしてきました)、会社に問題があると思います。Evernoteがアップデートする度に、無料プランでできることがどんどん制限され、有料プランの価格はさらに上がっています。
今や、無料プランでEvernoteが使えるデバイスは2台だけで、毎月のアップロード容量は60MBまでに制限されています。
しかし、ここ数年はEvernoteに代わるアプリがたくさん登場してきたので、Evernoteも苦しんでいます。Apple、Microsoft、Googleといった企業もついに行動を起こし、本格的なメモアプリを制作しています。
サードパーティのアプリが好きな人や、良い機能にはお金を払っても構わないという場合は、代わりとなる選択肢はたくさんあります。
今回は、Evernoteの代わりとなるおすすめのアプリをご紹介しましょう。
目次
1. Microsoft OneNote

「OneNote」はWindowsユーザーだけのものだと思わないでください。ほかのMicrosoftのアプリ同様、OneNoteもiPhoneやMac、Androidスマホでも快適に使えます。
非常に良いウェブアプリやウェブクリッパーもあります。
プラットフォームやサポートに関しては、OneNoteもEvernoteと同じくらい何でも使えます。無料プランもそこまで悪くありません。お金を一切払わずに、音声ノートや画像添付、リマインダー、タグ、共同作業、OCRなどの機能が使えます。
また、Microsoft 365を購入している人は、数式アシスタントやリサーチツールなどの機能も使えます。しかし、ほとんどのユーザーはそこまで必要ないでしょう。
OneNoteのストレージはOneDriveに含まれるので、無料の場合は5GB、月額で224円で100GBにアップグレードすることができます。
唯一の欠点は、調整に時間が取られるところです。OneNoteとEvernoteの仕組みはかなり違います。OneNoteはセクションでノートを整理し、ノートは自由に編集できます。一度慣れてしまうと順風満帆です。
▼あわせて読みたい
2. Apple メモ

Appleユーザーなら、「メモ」アプリも代わりのアプリとして使えます。iPhoneやiPad、Macを1日中使っている人は、Appleの「メモ」以上のアプリはないでしょう。
この無料でシンプルなメモアプリは、ここ数年で飛躍的に進化。ほとんどのユーザーはサードパーティのアプリの必要性を感じないでしょう。
フォルダ管理、デバイス間の同期、テーブル、書式設定、タグ付け、文書スキャン、添付など、基本機能はすべて備わっています。
iPadユーザーの場合、手書きでメモを取ったり、それをテキストとしてコピーすることもできます。
▼あわせて読みたい
3. Google Keep

最初に言いたいのは、「Google Keep」は完全にEvernoteの代わりとなるアプリではありません。Google Keepは、デスクトップアプリもなければ、Evernoteのノートをすべてインポートする機能もありません。
それでも、多彩で楽しく使いやすいアプリです。Androidスマホで使うことが多く、パソコンでノートを管理するのにウェブサイトを使うのも気にならないという人は、Google Keepでも十分でしょう。
Googleアカウントさえあれば無料で使うことができます。メモアプリのライトユーザーで、情報を記録して保存するものが必要な人(きちんとノートを整理するのではなく)、検索しても問題ないという人であれば、Google Keepも選択肢としてはありです。
4. Bear プライベートメモ

「Bear プライベートメモ」は、Appleデバイス用のスタイリッシュなメモアプリです。
Appleの「メモ」と同様、iCloudで同期する、3カラムのレイアウトのシンプルなアプリですが、さらに多くのことができます。
最初に、マークダウンで、メモをHTMLで書き出すことができます。さらに、書き込みも書き出しも両方に多彩なテーマがあります。
「タグ付けシステム」も非常に優秀です。Bear プライベートメモは、デバイス1台は無料で使用できますが、月額150円か、年間1,500円の有料プランがおすすめです。
5. Notion
「Notion」は、シンプルなメモアプリにも、複雑なウィキペディア風のデータベースにもなります。
第2の脳と呼ぶユーザーもいるほどです。しかし、複雑なものをすべて取り除けば、残るのは非常に優秀なメモアプリです。ワークスペースを作成し、メモを取り、整理すれば終わりです。
また、Notionでは多種多様なテンプレートが使えたり、簡単にメディアや文書を追加したり貼り付けたりできるブロックを使うことができます。
現在Notionは、個人利用は無料なので、好きなだけノートを作成できます。無料プランでも最大5人まで共同作業もできます。
▼あわせて読みたい
6. Joplin

Evernoteがあまりにも酷いので、ほかのサードパーティのメモアプリも信用できないようになってきた人には、「Joplin」がいいかもしれません。
Joplinは完全無料で、オープンソースのメモアプリで、ほぼすべての主要プラットフォームに対応しています。無料で永久に使うことができ、すべてのデータが手元に残り、マークダウンを使用しているので、データの読み込みや書き出しも簡単です。
Joplinは、複数の同期サービスに対応しています。お望みであれば、1GBのストレージ容量の「Joplin Cloud」を月額1.99ユーロ(約258円)で使用することもできますが、購入する必要はありません。
ノートの同期にDropboxやMicrosoft OneDriveを使うことができ、すべてのデバイス間で同じように使い続けられます。Dropboxが信用できないという人は、自分のサーバでJoplinをホストすることもできます。
7. Simplenote

「Simplenote」のタグラインは「一番簡単なメモ作り」で、まさに核心をついています。
Simplenoteは、驚くほどシンプルで、主要なすべてのプラットフォームで使える、完全に無料のアプリです。
「WordPress」のメーカーであるAutomattic社が所有・運営しています。自動同期、タグ付け、変更履歴、共同作業機能があります。マークダウンで書くこともでき、すべて永久に無料です。
シンプルなテキストベースのメモアプリを探している場合は、ウェブクリッパーや画像のOCR、視覚的な整理ツールのような機能は必要ないでしょうから、Simplenoteを選べば間違いありません。
Image: Shutterstock
Source: YouTube