幸運にも、ちゃんとした公共交通機関があるところに住んでいて、移動手段にしていた人たちにとって、この半年はきっと大変だったことでしょう。
多くの人が自宅にこもる生活になっても、誰もがリモートで仕事や勉強ができるわけではありません。
たとえば、生活に必要な物やサービスを提供し続けてくれている多くのエッセンシャルワーカーの皆さんは、パンデミックが始まってからも出勤して仕事をしてくれています(心から感謝しています!)。
いずれにしろ、学校やオフィスが復活し始めると、より多くの人々が再び公共交通機関を利用することになります。
パンデミックはまだ収束していないわけですから、地下鉄、バス、電車を利用するとき、どうすればより安全でいられるか考えてみるべきときです。
The New York Timesに最近掲載された「公共交通機関をできる限り安全に利用するコツ」に関する記事から、アイデアをいくつかご紹介します。
移動の手段や時間帯を考える
バスに乗ったり、地下鉄の駅に入る前に、どの交通手段なら自分や他人へのリスクが最小限になるか考えましょう。
乗り物を待つのは屋内か屋外なのかや、移動時間(つまり、他の乗客と一緒に閉鎖空間で過ごす時間)を考慮してください。
ニューヨーク大学で疫学の教授をしているRobyn Gershonさんは、「屋外の場所にいられるほど、他人から距離を取れるほど、そしてマスクをつけていない人が少ないほど、安全になります」とThe New York Timesに語っています。
それから、できればラッシュアワーに移動するのは避けましょう。乗り物がすいていればいるほど安全です。
換気が良い場所を選ぶ
地下鉄に乗っているときは仕方がありませんが、バスに乗っているときは、窓側の席に座るようにして、できれば窓を開けましょう。
地下鉄の駅やバスターミナルの中を移動するときもこの戦略を応用してください。エレベーターの代わりに階段やエスカレーターを使えるなら、換気が一番良いものを常に選択しましょう。
多くの人が触る場所に触らない
現時点で、私たちは、多くの人が触る場所への接触を最小限にする習慣を既に身につけているはずですが、大勢の人を輸送する乗り物に乗るときもその習慣を思い出して実践してください。
たとえば、支払いはなるべくタッチレスで行いましょう。
それから、どのような公共交通機関を利用する場合も、利用の前後に手を洗い、手指を消毒するハンドサニタイザーをたっぷり使ってください。
さらに、The New York Timesの記事では、地下鉄、電車、バス、フェリーのポールやレール、タッチスクリーン、キーパッド、エレベーターのボタンに触らないようにすることを推奨しています。
また、回転ドアを通るときは、扉を手で押さずに通り抜けましょう。
安全に関するルールと情報に注意を払う
言うまでもなく、通常のルールとCOVIDの公衆衛生対策はすべて公共交通機関を利用する際にも適用されます。
しかし、何よりも、駅やバス停あるいは車両自体を見まわして、今できる最も安全な利用の仕方を示す新しい標識やメッセージがないか確認しましょう。
それから、足元を見るのも忘れないでください。ソーシャルディスタンスを取るためのステッカーや駅を出るときのベストな方法に関する情報が見つかるかもしれません。
車内での飲食や会話は控える
「パンデミックであろうとなかろうと、公共交通機関で飲食するなんてとんでもない」というタイプの人なら何の問題にもなりません。
でも、電車の中で朝食を食べる習慣があった人は、朝のスケジュールを調整して安全で快適な自宅で食べるようにしましょう。
これにはいくつかの理由があります。
まず、今は、バスや地下鉄で食べ物や口を触る状況は何が何でも避けるべきです。また、飲食するためには(たとえ短時間でも)マスクを外す必要があり、それも今は良くありません。
どういうわけか車内で見知らぬ人に話しかけられやすかったり、人生の物語を語られてしまう人っていますよね。
でも、今はそういうことを辞退する立派な言い訳があります。The New York Timesの記事で指摘されているように、話をすると「エアロゾル化した飛沫をまき散らすことになり、その飛沫がウイルス粒子を運ぶ可能性があります。」
今は、内向的な人の方が歓迎されますね(あと、公共交通機関の利用中は放っておいて欲しいと思う人も大歓迎です)。
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Image: Drazen Zigic/Shutterstock.com
Source: The New York Times
Elizabeth Yuko – Lifehacker US[原文]