わずか3行だから習慣化できて、心も整う
ルールのなかでも1番重要なのが、3行にまとめるということ。
もちろん、習慣として無理なく続けるための工夫でもありますが、それ以外にも「過去の自分ができたこと」と「これからの自分がやるべきこと」の2点にフォーカスできるため、日記の内容がまとめやすくなるというメリットもあります。
具体的な書き方は、私の場合は次のような感じ。
昨日は〇〇(クライアント)の記事を1件納品できた。
今日は新しい記事の構成を考え、新規のライター募集もチェックする。
ポートフォリオを活用して、自己アピールをがんばりたい。
たとえ前日のタスクが思うように進まなかったとしても、まずはできた範囲を認める意識が大切。「できたこと」に対する自己評価を通じて、仕事への達成感が得られます。その達成感が今日のやる気につながり、自然と向上心を育ててくれるのです。
一方で、「できなかったこと」がある事実にも目を向けなければなりません。予定通りに進められなかったのはなぜか。どこを改善すれば、スムーズにタスクを実行できるようになるのか。上手くいかない原因を追究した結果、今の自分に不足している面にアプローチする方法も見えてきます。
結果:たった3行で1日が整うように
こうして3行日記を続けるうちに、さまざまなメリットを実感として感じるようになりました。
まず、毎朝自分の現状と、これからやるべきことに冷静に向き合うことができるので、メンタル面を整えて1日に臨むことができるように。朝の段階で自分の気持ちをリセットできるので、1日のモチベーションも以前と比べて高くなりました。
また、日記を通じて昨日の進捗を確認して、もし満足のいく出来であれば、明るい気持ちでスタートダッシュをきれますし、仮に取りこぼしがあったとしても、3行日記がその原因を考えるきっかけとなり、落ち着いて対処できるようにサポートしてくれるのです。
「自発的に自己評価→改善のサイクルを回せている」という感覚のおかげで、毎日の活動に自信が持てるように。
こうして3行日記を続けるうちに、今日やるべきことはもちろん、なりたい自分も描けるようになったことが想像以上の収穫でした。
さらに良い朝習慣を目指して
人が何かしらのルーティンを定着させるには、3週間程度が必要といわれているそう。
筆者は現在、朝時間の10分ほどを3行日記にあてており、ほぼ習慣化できています。この心地良い流れをさらに年単位で続けていくことが、現在の大きな目標です。
また、前述した朝時間を充実させる6つの要素「SAVERS」に含まれる「Affirmation(自己の肯定)」にも注目したいと考えています。ありのままの自分を認めてこそ、次のステップにおいてより高い次元へと踏み出しやすくなるはず。そこで、ポジティブな出来事を3つ記録するという「ポジティブ日記」の実践も計画中。
時間のない朝でも、「より良いスタートを切りたい」という人に3行日記、おすすめです。
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