かつては、ほぼ3人に1人がMozilla Firefoxをデフォルトのインターネットブラウザとして使用していました。

最近は、Chromeがブラウザ市場を支配していますが、SafariやEdgeでさえFirefoxよりも人気があります。

しかし、Firefoxを使っていないなら損をしています。デスクトップでもモバイルでも、そしてVRでも利用できるこのブラウザには、素晴らしい機能が満載です。

この記事では、Firefoxに乗り換えるべき理由をすべてご紹介します。

1. 統合されたアドレスバーで検索できる

Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部
Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

Firefoxの「アドレスバー」は機能の点でいわゆる「アドレスバー」以上のものです。

文字を入力すると、ブックマーク、履歴、タブ、人気のあるウェブ検索などの中から候補が表示されるからです。キーボードを使って、これらのどれかにすばやく移動することができます。

また、Google、eBay、Wikipedia、Amazonなどのサイトで用語を検索することもできます。これらの検索プロバイダは、数回のクリックでFirefoxに追加できます。

2. 複数のピクチャ・イン・ピクチャが使用できる

ピクチャ・イン・ピクチャは、動画を常に最前面に表示させることができる優れた機能です。

Firefoxを最小化したり、ほかのウェブサイトを閲覧したりしても、動画は表示されたままで、プレーヤーからサイズを変更したり、一時停止したりすることができます。これは、マルチタスクをする際に最適な機能です。

さらに、Firefoxには複数のピクチャ・イン・ピクチャ・モードがあります。つまり、複数の写真を開いて、同時に再生することができるのです。1つの動画では物足りないとき、Firefoxがサポートしてくれます。

3. デバイス間で情報を同期できる

ほとんどの人は、複数のデバイスでインターネットを利用しています。実際、デスクトップとモバイルのように、常にデバイスを行き来するのが一般的です。そんなときは、Firefox Syncが便利です。

この機能は、ブックマーク、アドオン、タブ、履歴、パスワードなどのデータを自動的に同期するので、前回の続きができます。必要なのはFirefoxアカウントだけで、これは無料です。

4. 強化型トラッキング防止機能を使える

Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部
Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

気づいているかどうかは別として、インターネットを閲覧するとトラッキングされます。多くのウェブサイトでは、隠れたトラッカーを使ってユーザーの情報を収集しています。

Firefoxには「強化型トラッキング防止」という機能があり、クロスサイトトラッキングクッキー、フィンガープリント、クリプトマイナーなどのトラッキングスクリプトから保護してくれます。

この機能は、すべてのブラウジングに対して有効にすることも、特定のウェブサイトに対してのみ有効にすることもできます。

また、何がブロックされているかを正確に確認できるので、Firefoxがどのように保護しているか理解するのに役立ちます。

5. ホームページをカスタマイズできる

もちろん、Firefoxのホームページとして自分で選んだウェブサイトを設定できますが、デフォルトのホームページにも十分な機能があることに気づくかもしれません。

それは、Google検索、あなたが最も訪問したサイト、最近訪問したサイト、そしてキュレーションされたニュースコンテンツのすべてを1つのページにまとめているからです。

それぞれの行数や、新しいタブを作成したときにこのページを開くかどうかもカスタマイズできます。

6. アドオンやテーマなど拡張機能を使える

Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部
Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

Firefoxには多くの機能が搭載されていますが、改善の余地がないわけではありません。そこで、Firefoxのアドオンの出番です。

これは、ほかの人が開発したFirefoxの機能を拡張するツールです。翻訳ツール、ライティングツール、画像検索の拡張機能など、あらゆるものに対応したアドオンが用意されています。

Firefoxには、優れたプライバシーアドオンもたくさんあるので、ユーザーがブラウジングしても安全です。

さらに、数回のクリックでFirefoxのテーマを変更することができます。色を少し変えたり、思い切って背景をアニメーションにしたりすることができます。

7. 手軽にスクリーンショットができる

ページ上の何かをキャプチャする必要がある場合、外部ツールをいじくり回す必要はありません。Firefoxでは、右クリックして「スクリーンショットを撮る」を選択するだけです。

それにより、スクショのインターフェースが表示され、ドラッグして画面の特定の部分を強調したり、表示されているウィンドウやページ全体をスナップすることができます。

それが終わったら、そのスナップをクリップボードにコピーしたり、そのままシステムにダウンロードしたりすることができます。素早く簡単で完璧に動作します。

8. 広告などに邪魔されずに記事を読める

Firefoxには、背景画像や動画、広告など、ページを邪魔するものをすべて取り除いて、重要なことに集中できるようにするリーダービューがあります。これは、特に長い記事を読むときに最適です。

リーダーモード」は、対応するページで「F9」を押すだけで有効になります。そこから、フォントサイズ、コンテンツの幅、行の高さをカスタマイズしたり、ライトモードやダークモードを有効にしたりすることができます。

また、ページを読み上げてもらうこともできるので、アクセシビリティ機能も優れています。

9. タブやセッションを簡単に復元できる

誤ってタブやウィンドウ全体を閉じてしまうことがよくありませんか。元の状態に戻すのはすごく大変ですよね。

Firefoxだと、それが簡単にできるんです。トップメニューを右クリックして、閉じたタブを再び開くことができます。必要なタブがすべて復元されるまでこの操作を続けることができて、制限はありません。

また、セッション全体を閉じたとしても、それを簡単に復元できます。実際、常に前回のセッションで開いていたウィンドウやタブで開くようにFirefoxを設定できます。

10. プライベートブラウジング機能を使える

Firefoxが閲覧履歴を追跡し、Cookieを保存することは、インターネット閲覧を高速化するという点で良いことです。しかし、時にはそれを望まないこともあります。そのときは、「プライベートブラウジング」の出番です。

これは、セッション終了後に履歴、検索エントリ、Cookie、キャッシュなどの痕跡を残さない便利な機能です。

つまり、大切な人への秘密のプレゼントをプライバシーを守りながら探すことができて、その検索をしたことが偶然見つかる心配はありません。

しかし、これにより匿名になったわけではないことに注意しましょう。Firefoxが何も保存していなくても、ウェブサイトやISPはユーザーの情報を収集することができます。

Firefoxに乗り換えますか?

さあ、これでFirefoxに乗り換える気になりましたか?現在、Chrome、Safari、その他のウェブブラウザをお使いの方も、Firefoxを試してみる価値があると思います。

初めてFirefoxを起動するとき、ほかのブラウザから設定や履歴を簡単に引き継ぐことができるので、何かを失うことはありません。

それに無料ですから、もし気に入らなければ、いつでも元に戻すことができます。

Image: The Mozilla Blog

Original Article: 10 Reasons You Should Switch to Firefox by MakeUseOf