新しいマットレスを買うときは、地元のデパートや大型家具店に足を運び、自分の予算に合うものを片っ端から試してみます。
「こういうのがほしかった!」というマットレスが見つかることもあれば、試しすぎたせいで、どれも同じに思えてきて、何となく決めてしまうことも。
選んだあとは、ただ数日間待つだけ。新しいマットレスが配達され、古いのを持っていってもらうことでしょう。
そんなことを私たちがしていたのは、それほど昔の話ではありません。
近ごろでは、ポッドキャストでホストがマットレスをすすめることも増えてきました。
リスナーは、自分の硬さの好みはホストと似たようなものと信じてそのマットレスを注文。100日間の無料トライアルで、気に入るかどうかを確かめる、というわけです。
けれども、使っているうちに快適な寝心地になってくるかどうかを知るには、どうすればいいのでしょう? 体に「なじんでくる」までには、どのくらい時間がかかるのでしょう? 体に「なじませる」には、どうすればいいのでしょう?
この記事では、マットレスにまつわる数々の疑問にお答えしていきます。
体になじんでくるまでには、どのくらい時間がかかる?

届いたばかりの真新しいマットレスは、快適に感じられるかもしれませんが、CNETによれば、新しいマットレスは一般に、30日ほど経たないと体になじんでこないそうです。
そして、なじむまでにかかる時間は、購入したマットレスのタイプによってまちまちなようです。
- メモリーフォーム/ハイブリッド:60日以上。CNET記事によれば、「メモリーフォームの密度が高くなるほど、なじむまでに時間がかかる」そうです
- スプリング:約30日
- ラテックス:2~14日(このタイプには、ハイエンドモデルのマットレスが多いです)
マットレスを体になじませる方法

しばらく使っているけれど、どうもしっくりこない。もしそういうことが起こっても、いくつか解決策があります。CNET記事で取り上げられている例をご紹介しましょう。
1.「ベッドベース」をチェックする
マットレスを買うときに、つい忘れてしまいがちなのが「ベッドベース」のことです。
メモリーフォームやハイブリッドマットレスなら、ベッドフレームが頑丈でさえあればOKかもしれません。
昔ながらのスプリングマットレスなら、ボックススプリングも必要かもしれません。
マットレスが傾いたり、沈んだりすることのないように、ベッドベースが全体をしっかり支えているかどうか、チェックしましょう。
2.圧縮状態から完全に復元させる
購入したマットレスが箱に入って届いた場合は、しばらく待ってから使い始めましょう。
圧縮されたマットレスが復元するには4~10時間かかると言われています。店によっては、できれば24~72時間待つことをすすめているところもあります。
3.「体を使って」体になじませる

マットレスの上を転げ回ったり、這ってみたり、歩いてみたりすると、マットレスに重みと圧力が加わるため、体になじむようになるまでのプロセスが短縮されます。
CNET記事によれば、毎日昼間に数分間そうすることで、マットレスの中の素材が早くほぐれてくるそうです。
4.あきらめずに使い続ける
使い始めてから最初の何日間かは、最高の寝心地というわけにはいかないかもしれません。もしそうであっても、我慢してそのマットレスで毎晩寝ましょう。
あきらめてソファーやほかのベッド(あるいは古いマットレス)に移ってしまうと、いつまで経っても、新しいマットレスが体になじんできません。
5.部屋を暖める
メモリーフォームやハイブリッドマットレスは熱に反応します。なので、このタイプのマットレスには、寒いと硬くなり、暖かいとやわらかくなる傾向があります。
この特性をしっかり頭に入れておきましょう。CNETによれば、あらかじめ室温を上げておくと、ベッドに入るころにはやわらかくなっていることもあるそうです。
これらの方法を試してみた。60日以上待ってもみた。それでも寝心地はいっこうによくならない。そんなときは、返品を考えたほうがいいかもしれません。
ただし、まずはこれらの方法を試してみましょう。くれぐれも、数日で返品するなんてことはないように。
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Image: Shutterstock
Source: CNET
Elizabeth Yuko - Lifehacker US[原文]