インターネット接続を最速のプランで契約しているのに、満足いく速度が出ない場合は、契約プランをアップグレードしたほうがいいかもしれません。

しかし、接続速度の検証をしてみて、契約してるプランで出るはずの速度に程遠い場合は、アップグレードするのが接続速度を上げる最善の方法とは限りません。

お金をかけずにWi-Fiの接続速度を上げる方法が間違いなくあります。

お金をかければ、Wi-Fiの接続速度を上げることはできます。プロバイダーの契約プランを高いものにしたり、新しいルーターを購入したりすればいいのです。

当然ながらこのような方法にはお金がかかるので、まず最初にお金をかけない方法で、Wi-Fiの接続速度を上げられないか調べてみましょう。

1. ルーターを隠さずに表に出す

Wi-Fiの接続速度を上げるためにできる最善の方法は、ルーターを隠さず表に出すこと。チカチカ光る箱を眺めたい人はいませんから、ルーターは見えない場所に隠したくなると思いますが、実際は表に出しておいたほうがいいものです。

ルーターはWi-Fiの信号を送るのが仕事であり、その信号は環境に左右されます。家の中の壁やドアなど物理的な障害物から、電子レンジやワイヤレスの電話などの電化製品の信号など、妨害するものがあるとWi-Fiの信号がうまく届かないことがあります。

ルーターは、そのような障害物のないところに移動させたほうがいい、ということを覚えておいてください。ルーターを棚の上など高いところに置ける場合は、そのほうがさらにいいでしょう。

ルーターを高いオープンな場所に移動させると、壁やドアや電子レンジの後ろに隠れていた時に比べて、Wi-Fiの信号がより強力に届くようになります。

2. できるだけルーターに近づける

上記と同じ文脈で、Wi-Fiを使用するデバイスはできるだけルーターの近くで使うようにしましょう。

ノートパソコンやPlayStationを、ルーターの真横に置いて使わなければならないというほどではありませんが、Wi-Fiの接続速度を最大に上げたいのであれば、それらのデバイスを使う時に、目に見える範囲内にルーターがあるといいでしょう。

3. 同じネットワークで一度に複数のデバイスを使わない

Netflixで4Kの動画をストリーミング再生しながら、友だちとオンラインでゲームをしたり、iPadにシリーズものの番組を全部ダウンロードしたりするなど、いろいろなことを一度にネットでやることに慣れていると思います。

マルチタスクは素晴らしいものですが、Wi-Fiの接続速度全体に負担をかけます。

たとえば、ファイルをできるだけ速くダウンロードしたいなど、特定の理由でWi-Fiの接続速度を上げたいのであれば、インターネット接続に負荷をかけるタスクは同時に実行しないようにしたほうがいいです。

この場合であれば、ファイルをダウンロードしている間は、他のことではネットを使わないようにするということです。

友だちや家族と一緒に住んでいる人は、お気入りの番組を見たり、「Twitch」のストリーミング再生をするのを、その作業が終わるまで少し止めてもらえないかお願いしてみましょう。

4. 電源のオン&オフを試してみる

ルーターも他の電化製品を同じなので、何か問題がある場合は、電源を切ってからまた電源を入れ直すというのをやってみてください。

インターネットの接続がなぜか不安定だったり、調子が悪かったりする場合は、ルーターの電源を切って入れ直すと、あるべき状態に戻ることがあります。

5. もっといいDNSを使う

DNS(ドメインネームシステム)とは、インターネット上の電話帳のようなものだと言われています。ウェブサイトを閲覧しようとすると、デバイスはDNSを調べてウェブサイトを確認し、そこにアクセスしようとします。

結局、パソコンやデバイスが必要としているのは、ウェブサイトの名前ではなく、ウェブサイトのIPアドレスなのです。

この調べる作業でデータベースと通信し、IPアドレスがリストに入っているかを確認するのです。

リストに入っていない場合は、より大きなデータベースで検索をかけて、最終結果を送り返し、そのウェブサイトに接続できるようになります。

これまでにインターネット接続の設定をいじったことがない場合は、ISPのDNSを使用している可能性が高く、それだと、大抵の場合インターネット速度が必要以上に遅くなってしまいます。

うれしいことに、より良いDNSに切り替えるのはそこまで難しくありません。米Lifehackerでは、Googleよりも速いと主張する「CloudFare」のDNSサービスを設定する方法を紹介したことがあります

Googleは、DNS接続でインターネット速度を向上させようとしているので、「CloudFare」が合わない場合は、そちらも気軽に試してみてください。

Image: Shutterstock/Source: GooglePublic DNS